皆さんは小野不由美さんの十二国記を読んだことはあるでしょうか?
読んだことがない人に簡単に説明すると...
『十二国記は、神仙や妖魔の存在する中国風の異世界を舞台にしたファンタジー小説シリーズである。この異世界には十二の国が存在し、各国は王政国家である。麒麟が天の意思を受けて王を選び、王は不老の存在となり天の定めた決まりに従って統治を行う。』
(ウィキペディアより)
※十二国記地図
先月の10/12に十二国記シリーズの新作長編「白銀の墟 玄の月」の1・2巻が18年ぶりに発売されました(3・4巻は11/9発売)。
待ちました、本当に待ちました。
その間に僕はももクロにハマったのですが、新作を読むにあたって十二国記を振り返った時にある場面が脳内に浮かびました。
十二国記で特に好きな場面が二つあるんですが、1つは「図南の翼」で珠晶が『そんなこと、あたしにできるはず、ないじゃない!』と叫んだ場面。
覚悟のない大人の代わりに危険を承知で蓬山を目指す珠晶の心の叫び。この娘はわかってる。子供の自分にはできないことを。全てをわかった上で愚痴を言うだけで動こうとしない大人たちに気高い覚悟を見せ付ける。珠晶サイコー!!!
もう1つは景王・陽子が初勅を発令する場面。
(十二国記を未読の方に少し説明します)
「月の影 影の海」
真面目な女子高生が突然王だと言われて異世界へ連れてこられ、もがき苦しんだ陽子。自分に自信が持てず、何度も騙され人を信じられない。好機の目や差別に合い、信頼できる友と出会うことで徐々に王としての自覚が目覚めていき、迷いながらも王になることを決意し偽王を倒す。
「風の万里 黎明の空」
偽王を倒し王になったものの自分の無知・無力に悩む陽子。
自分の治める国の実情を知るために市井に下る。
「王とはなにか」を学ぶ中で内乱が画策されてることを知る。陽子は反乱軍側に理があると感じ(王にもかかわらず)反乱軍に加わる。
戦いの中で自分が王であることを明かし、乱を鎮める王宮に戻る。
そして王宮内の人事改革を宣言し、王としての初勅(所信表明)をする。
という流れです。
景王陽子の初勅
陽子:「良心に恥じることのない者は狼狽するに及ばない。皆、立ちなさい」
景麒:「主上...」
陽子:「景麒にも聞いてもらおう。私は人に礼拝されたり、人の間に序列あることが好きではない。相手の顔が見えないことが嫌だ。人から叩頭(頭を地につけておじぎすること)されることも、叩頭する人を見るのも不快だ」
景麒:「お待ちください」
陽子:「これ以後、礼典・祭典・及び諸々の定めある儀式・他国からの賓客に対する場合を除き、伏礼を廃し、跪礼・立礼のみとする」
景麒:「主上」
陽子:「もう決めた」
景麒:「侮られたと怒る者がおりましょう」
陽子:「他者に頭を下げさせて、それで己の地位を確認しなければ安心できない者のことなど、私は知らない。それよりも、人に頭を下げるたび壊れていく者のほうが問題だと私は思う。人はね景麒、真実相手に感謝し、心から尊敬の念を感じたときには、自然に頭が下がるものだ。他者に対しては、礼をもって接する。そんなことは当たり前のことだし、するもしないも本人の品性の問題で、それ以上のことではないだろうと言っているんだ」
景麒:「それは...そうですが」
陽子:「私は、慶の民の誰もに王になってもらいたい。地位でもって礼を強要し、他者を踏みにじることに慣れたものの末路は、昇紘・呀峰の例を見るまでもなく明らかだろう。そしてまた、踏みにじられることを受け入れた人々が辿る道も。人は誰の奴隷でもない。そんなことの為に生まれるのじゃない。他者に虐げられても屈することない心。災厄に襲われても挫けることのない心。不正があれば正すことを恐れず、獣に媚びず。私は慶の民に、そんな不羈(ふき)の民になって欲しい。己という領土を治める唯一無二の君主に。そのためにまず、他者の前で毅然と頭を上げることから始めて欲しい。諸官は私に、慶をどこに導くのかと聞いた。これで答えになるだろうか。その証として、伏礼を廃す。これをもって、初勅とする!」
どう感じました?
様々な経験をし悩みに悩んで発令した初勅が「伏礼を廃す」
僕は痺れました。
そしてモノノフの皆さんなら何か思い出しませんか?
そう2014年3月16日国立競技場でのももクロ百田夏菜子さんの最後の挨拶での「笑顔の天下」という言葉です。
『私たちは天下を取りに来ました。でもそれはアイドル界の天下でもなく、芸能界の天下でもありません。みんなに笑顔を届けるという部分で天下を取りたい』
絞り出した百田さんの言葉が胸に突き刺さります。
国立競技場でのライブを実現した後の新たな目標。誰も思ってなかった壮大な夢。
僕の中では陽子の初勅の場面と百田さんの国立の挨拶の場面ってとても似てるように思いました。どちらも言葉としては簡単だけど実行は難しい言葉。ひとりひとりの人間が根本的に変わらないと実現できないこと。それなのにこの人ならもしかしたらと思わせる不思議な説得力。
つまり「笑顔の天下」って「ももクロの初勅」だと思うんですよ。
元々人を引っ張っていくタイプの性格ではない百田さん。望んでいないのにれにちゃんからリーダーを引き継いだ時、あかりんが脱退した時、紅白卒業宣言した時、朝ドラに一人で出演することになった時、有安さんが卒業した時、リーダーとして様々な葛藤があったと思います。
そして今では自分たちを目標にしてくれる後輩グループもたくさんいます。モノノフの前で弱さを見せることがほとんどなかった百田さん。
その百田さんが弱さを見せたのが5人での最後のライブ。
「ずっとついてこいとは言えない」と言ったあの日、れにちゃんが「ついてこーい」と宣言し、それを受けて東京ドームライブでの笑顔での「ついてこーい」
そこまで含めて「ももクロの初勅」なのかもしれません。
というわけで...
『ももクロの百田夏菜子は十二国記・景王陽子である!?』
うまく言いたいことが伝わったかどうかはわかりませんが、十二国記を読んでいる時、僕の脳内で陽子は百田さんに変換されています。
ちなみに他のメンバーはこんな感じです。
◎ももクロを十二国記のキャラクターに例えると...
百田夏菜子:景王・陽子
玉井詩織:延麒・六太
佐々木彩夏:恭王・珠晶
高城れに:泰麒・蒿里
異論はあるでしょうが、十二国記とももクロを知ってる人ならわかってもらえるんじゃないでしょうか?
今は十二国記を読みながら「ももクロver.の十二国記」を妄想しています。ももクロ4人がそれぞれの国の王の「ももクロ国記」?
ももクロの家紋マークもなんだか十二国記の地図に似てるし。









