日本について質問されたら、
どれだけ答えられるだろう?
私は、
今から24年前の2000年の夏に
初めてカナダを訪問し、
1カ月間ホストファミリーのお宅に
ホームステイしました。
その家庭では、
日曜礼拝に行く、カトリックの信心深いご家庭でした。
私も郷に入っては郷に従えで、
日曜礼拝に同行し、その時初めて讃美歌を
聞きました。
そして、一緒に聖書を読んだり、
讃美歌を歌いました。
高校2年生の夏でした。
教会に行く前にホストマザーから、
「あなたは日本人だけど、日本では仏教よね?
日本人は皆、仏教を信仰しているの?」
と聞かれました。興味があったようです。
日本人の中にはクリスチャンもいると話すのが精一杯でした。
英語で、何かを説明する時、
問われた事について知っている事はもちろん、
語彙力が問われます。
どちらも勉強不足だった私は相当苦戦しました。
日本人なのに、ちゃんと自国の事を知らない
あまりにも不勉強で恥ずかしいなと思いました。
海外に出て初めて日本人の一人なのだと改めて
気付かされたのです。
ホストマザーは、自分のルーツがフランス系とイタリア、イギリス系をルーツに持っていると教えてくれました。
ホストファザーは、ドイツ系カナダ人の人でした。
自分のルーツを知っていて、興味を持っている、
そういう人たちでした。
私は一日本人として
誇りを持って伝えられたことは、
高校の部活で取り組んでいた弓道についてです。
武道である弓道は、単なる勝ち負けの勝負を競うのではなく、礼儀や所作、精神性を大切にするので、日本人として武道を嗜んでいることは本当に良かったと思うのです。
少子高齢化、晩婚化が進む日本は、
世界的に見て、日本人の人口が将来的に少なくなっていくのは間違いないでしょう。
日本について、どれだけ興味を持てるのか、
知っているのか、好きなのか、、
日本について、どれだけ答えられるのでしょうか。