夢を持ち  そのための努力を
日々 続けている
中学生に出会った

苦しい練習
厳しい体調管理や食事の制限

これが一番の楽しみ
許された間食のナッツやチーズをつまみながら
彼女は笑いながら言う
「頑張ってる?そんなえらいことじゃ無い。楽しくてたまらないからやってるの」

彼女は  いわば  不登校児
いじめられたとか
勉強についていけないとかじゃない
ただ  「行けなかった」
頑張ると 熱が出たり
吐いたりした
トイレの中で過呼吸をおこしたことも
あったという

やがて彼女は
学校に行くのをやめた
後悔や迷いはなかった
なぜなら
彼女は その時すでに
自分の夢を知っていたから
自分が自分らしく生きる道を
知っていたから

彼女の母親が言う
「一般的には 不登校児は 学校の問題児なのかもしれません。でも  普通に学校過程を高校生まで過ごせたとして、その中のどれほどの子どもが 目を輝かせるほどの夢や希望を持っているのでしょうか?」

理不尽な 大人たちからの圧力
周りの人たちの 妬み嫉み
様々な障害から
母親は  彼女を守ってきたに違いない

彼女は昨日 芸術系の入試を終えた
その高校は 彼女の意思を知り
自ら 踏み石になると申し出たそうだ

1ヶ月あまり先にある
もう一つの大きな試験に彼女は挑む
その試験に受かった時には
踏み石を申し出た高校は
喜んで彼女を送り出すと言う

彼女と母親のピュアな努力と信念が
周りを動かして行くのを感じた