映画「森に聴く」
予告編を見て面白そうだったから見てきた。「木は菌を媒介して、会話している」というセリフが気になっていた。ついでに言うとブルーバックスの「土と生命の46億年史」も購入してちゃんと読んでから鑑賞した。本編は監督の故郷、熊本で、地震により川が氾濫し「森が怒っている」「川の氾濫はその証拠だ」と感じたことから、日本全国の森林を尋ねることからはじまる。北海道沖縄、熊本、とたずねて森林を調査する。昔、日本はもっと森があった。直径80㎝、高さ8メートルを超える巨木でなす森林。戦後日本は年間1000本20年にわたり伐採してきた。そりゃ森も怒るわけである。昔は森の形成は、地形、土壌、水分できまったと考えられてきたが、近年、菌が関与していることがわかってきた。菌根菌だ。先週ある講演会に出てそこでも放線菌の話になった。放線菌からクラリスロマイシン系の菌が見つかっている。また、植物は生き残るために遺伝子のバッファーを持っており、菌根菌同士でコミュニケーションをおこなっている、というのが本編の趣旨。途中、なんどか寝ちゃったけれど、面白く見た。映画の後、菌で思い出してビッグイシュー販売者のXさんのところに寄った。「あのさぁ、鳩が菌を持っているって話をしたよね?あれから鳩に触れてない?危険だよ。病気になるかもしれないね。触ったらだめだよ」と言うと「動物、犬も猫も菌を持っているって、あなた、前、言ったでしょ?鳩だけ、そんな危険な菌を持っているなんて、おかしいよ。だったらみんな死んでるよ」とXさんは怒り、私の前で、彼は鳩の菌をウェットティッシュでぬぐって「ホラ!」と、見せた。「ダメ!!!そんなことしたらだめ!鳩のウンチはさわったらだめ!」と注意しても聞かない。私は映画の話をした。森の中の木は、菌根菌によって、木同士で会話しているのだ、と。だから鳩だって菌を持っている。それがたまたま人体に有害なだけ。Xさんが言った。「木が会話? 菌が媒介して、木同士で、話しをしている?その映画、アホじゃないの?まだ俺は、鳩と会話できるよ」彼の目が私を憐れんでいる。その話を誰にしても「へぇ~・・」とか「ふぅーん・・」としらっちゃけた返答がかえってくる。木は会話しているのだ!菌によって!!この映画を見よう!