妻の病状が一変したのは去年の七夕の季節でした

外科手術が終わった妻は癌が転移しない様に摘出箇所(首)への放射線治療計35回を自宅から病院へ通院しながら治療していました

放射線治療も残すところあと10回となった時のこと妻が私に違和感を伝えてきました‥

妻「昨日から右の瞼の動きが悪いんだ‥」

私「今日病院で先生にしっかり診てもらわないとね」

この時は妻の身体に大変なことが起こっているなんて思ってもいませんでした

今思えば妻と一緒に病院へ付き添ってあげればよかったのですが急に仕事を休むこともできなかったので妻はひとりで病院へ私は仕事へむかいました

仕事中11時過ぎに突然妻から電話がかかってきました

いつもは昼休みに電話をかけてくる妻が仕事中に電話をかけてきたので嫌な予感がしました

電話に出ると妻は号泣していた

妻「仕事中にごめんね‥恐れていたことが起きてしまった」

私「何があったの」

妻「病院で診てもらったら癌が脳へ転移して瞼が動かなくなったらしい‥すごく怖い‥助けて‥」

私「すぐに病院に向かうから待ってて」

上司に事情を説明し病院へ向かった病院へ着くと妻の両親と弟さんも来てくれていた

主治医「奥様の病状を説明しますコロナ禍なので2名までお入りください」

私と妻の弟さんで診察室へ入った

診察室で妻が待っていた妻は震えていた私は妻の手を握り一緒に説明を聞いた

主治医「奥様の癌は脳の右眼の裏側辺りの海綿静脈洞へ転移したことで瞼が動かなくなっています」

私「治療方法はあるんですか」

主治医「脳の血管を傷つけてしまうため外科手術はできません‥さらに奥様の癌は希少癌であるため有効な抗がん剤がありません‥あとは放射線治療になりますが腫瘍へ放射線を当てることができるか検討してみます」

妻が席を外した時私は怖くて確認できなかったことを主治医に尋ねた

私「妻の余命は長くないのですか」

主治医「状況は非常に悪いです奥様の余命は月単位だと思ってください」

厳しい現実を突きつけられた
妻は緊急入院することになった

今朝まで一緒に朝食を食べて変わらないと思っていた日常が一変し私はひとり家路に着いた色々な感情が溢れて涙が溢れた

その後病院で治療方法を検討していただき脳の腫瘍へ放射線治療することとなった

1ヶ月以上入院することとなった妻からメッセージが届きましたそこには病室で書いた短冊の写真が🎋

短冊には
「この先も大好きな人達とずっと一緒にいられます様に」と妻の願いが書いてありました

私は妻の短冊を読んで涙が溢れてこの願いを叶えて欲しいと心から願いました


しかし妻は七夕の4ヶ月後の2023年11月7日にお星様になってしまいました

七夕の季節、妻の願い事を思い出してしまいました姿は見えなけど今も一緒にいてくれてると思います☺️