Figure Skating Freak

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フィギュアスケートオタクの皆さん、こんにちは。

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北京オリンピックのスターたち

 

Anna Scherbakova

この段階でここまでの完成度の4Lzを見せてくるとは。

スピードを生かし、回転軸にスムーズに入っていくことで回りきります。力の方向の組み合わせが非常に絶妙なバランスの上で成り立っている跳び方なので、逆に安定して跳ぶのは難しいスタイルように感じます。

4Tもそのうち入れてくると思います。あとはスピンの質とステップの流れ、正確性かな。

一気に北京金メダル最有力候補に返り咲きました。

表外ジャンプ二連続からのクラスターにダメ押し的ツイズルのとことかイイですね。

 

Rika Kihira

1本目のルッツの前とか音の掛け合いのリズムも面白いのでもう少し何かステップなど工夫を入れてたっぷり表現したいかな。曲的にかなり見せ場の部分だと思います。まあ3Aそこに持ってきてコネクティング入れるのでもいいけど。

4年後のメダルが取れればそれでいいという感じなら良いんですけど、もし四年間ずっとトップを貼りたいなら全日本後には4Tをそろそろ入れ始めたいところです。

ステップのうまさも素晴らしいし、久しぶりに見る正統派スタースケーターなので期待してますし頑張って欲しいです。

 

Alexandra Trusova

去年の3月からずっと無敵状態の人。ただ4Lzの跳び方的に成長期を超えて跳べる形かというとまだ懐疑的です。最終的に残るのは4Tと、4Sがギリギリ、という感じかなと。4LzはURがデフォルトみたいな感じになる気がします。

個人的になんとなくこの人が北京辺りまでトップをはってる想像ができないんですよねぇ、こんなに強いのになんでだろう?スケーティング?

スピンは自分に合った組み合わせを見つけてすごく良くなりましたね。難入り→ウィンドミル→SF→SSでアップライトで締め、のレベルの取り方は軟体ポジだと速度が下がるけど、そうでなければパワーで軸と回転速度を制圧できるから基本的にスピンは得意であるトゥルソワさんにはぴったりの組み合わせでした。

 

Alina Zagitova

素敵ですね。2Aの質はあまり良くないけれど。ステップも極上という感じではないですけどターンの使い方(切り返し方)とか魅せ方とかうまいですよね。タンゴプロ系に見られる切り刻むような縦のターンとでも言えばいいでしょうか。

このプログラムの真骨頂はジャンプの出です。ほぼ全てのジャンプの出に工夫があるのですが、全てが違うターンになっています(3Lz 3Lo後がブラケットなのかカウンターなのかはっきりしないけど多分ブラケット)。素晴らしいバラエティですね。

またザギトワさんの高品質なスピン能力でのスピンMax構成も見所ですね。

個人的にザギトワさんが今シーズンのエテリんとこでは一番気に入ってるかも。全体的に演技の質がいいです。ショートは残念感あるけど。

それにしても今シーズン、ザギさんが3F 2T 2Lo前でやっているような後ろで手を組んで伸ばす、みたいな振り付けが流行ってますけどあれ、何がいんでしょう?ニースラほど身体能力的にdemandingな要素を感じませんが、どなたか教えてっ!!

 

Alena Kostornaia

昨シーズンほどの勢いというか圧倒的な強さを感じません。やはり全後半によって醸し出されるものだったのかなぁ。全後半ってなんだかんだ滑って跳んででもなんとなくごまかせるしそうすればスピードも出しやすいからかな。特に3F 3Tのスピード感とかスケールが以前に比べショボンとした気がします。というか後半ジャンプ全てが。やっぱり前半に行くつかジャンプを跳んでからまた後半で跳ぶというのもまた違った疲労があるだろうし後半ジャンプに関しては跳びにくさが増しますよね。

ルッツが未だイマイチなのとかスピンの構成も変えて見たらそこまでの質ではなくなってしまったとかちょこちょこ気になる点がありますね。

 

Kamila Valieva

今話題の天才少女。

先ほどエテリ組でイチオシはザギーと申しましたがカミラちゃんはカミラちゃんなのでエテリンとこにいようがなんだろうが私の一番手であることは変わりありません❤️

ショートなんかはジュニアのBig3を超えるかとも言われてますけど同じ試合に出たわけではないのでなんとも言えませんね。

ただやはりこのスピード感とそれを生かした跳躍は素晴らしいものがございます。はよクワド導入を。

ですが特質すべきはスピンですね。普通スケーティングスピードとこのレベルのスピンの両立は不可能なんですけどセンタリングも回転速度も素晴らしい上にポジションやレベルの取り方もバリエーションが豊富で素敵です。

プログラムもフリーはよくカミラちゃんの人間じゃない感というか妖精感というか神の楽園みたいなとこにいそうな感じによく合ってますし、良いと思います。

セカンドルッツ前の足上げとかのトランジションも全て音を拾ってるし、ロッカーCEサルコウからの足上げなど目を惹く部分もかなりあります。

この間の試合で3Lzがおかしかったですけど4Lzを練習してるからとか?笑 そうではないと思いますが、もう少しまっすぐ跳べるようにしたいですね。

 

何とは無しに思ったのですがデュダコフの弱点てLzとFの安定感は上げられるけど根本的な問題の解決を提供できないとこではないでしょうか。これだとデュダコフが3日とかでも離れると私跳べなーいってなりそうだし、クワドも見込めなそう。たらちゃんの3Lz 3Tが都落ち的なグループへ行ったのにも関わらず形的に格段に良くなってたのも含めてそんな印象がございます。

 

Anastasia Tarakanova

(0:50 3Lz 3T)

 

(0:43 3Lz 3T)

ということでタラカノワさんです。一応比べていただきやすいように昨年のGPFのとリッチモンド大会のを貼っておきました。

ブログに書くのに間違ってたらやばいと思って細かく見直しましたがやっぱり質が向上しています。

まず3Lzはりっぽんがしっかり肘が丸くなって加点が見込めるようなものになりました。要は軸に余裕が感じられます。

3Tも以前に比べ肩が上がらなくなり余裕が出ました。

以前は全体的に必死に軸を絞って体を縮こめて細い軸でとにかく回る、という感じだったのがしっかり跳躍、ジャンプという感じになってますね。

3Fもスリーからも入れるようになりましたし、名コーチとは言わずとも案外いいコーチなのかもしれないですね。綺麗なtoe loopになってきたので4T、期待してます。(4Lzは当たり前です←)

 

北京五輪表彰台予想

 

紀平、ワリエワ、シェルバコワ(順不同)

 

能力分布のバランスがよく、様々なルールに適応可能です。

 

今シーズンの良プロs

 

Anastasia Gubanova

言わずもがなです。圧倒的な音ハメでこの競技に少しでも興味のある人々皆をあっと言わせました。

ただ見慣れてくると後半になるにつれ少し物足りない感じとか平板な印象がありますね。繰り返しっぽいというか。曲自体がそうなんですけど表現で上手く差を出したいです。特にステップのとこなんか。

ただ前半はとにかく圧巻ですよね。細かすぎて多少ちゃんと踏めてないTRのターンもありますけどそこはご愛嬌です。

この人とかヌグちゃんとか2002-2003世代の人はステップうますぎる人が多いせいで、りかちってBig3含め若手では圧倒的にうまいんですけど、平凡なステップに見えちゃうという...笑

というわけでヌグ・チャンの味わいあるステップも置いておきます。

スマイルってステップ踏みやすいとか相性いいとかなんかな?

 

Kaori Sakamoto

非常に素晴らしい、愛すべきスケーターです。

カウンターからの2Aなど説得力のあるTRを散りばめ、今シーズン最も質の高いフリープログラムと言っていいのではないでしょうか。スパイラルからのくるくるループは本当に難しいですが、あそこが決まると本当に素晴らしい作品になると思います。妥協せず、易化せずに頑張って欲しいです。3F 3T前のロッカー、ブラケット型モホークの間もシャッセ挟まない方が良いなぁ、なんてよく深いいちかおちゃんファンのぼやき。

 

Alina Zagitova フリー

動画既出につき割愛

 

だいたい上でいいと思った点は言いました。カルメンを表現できているか、と言う点は正直カルメンの素晴らしい前例、と言うのをあまり見たことがないし、どやどやしとけばおっけいみたいなところがあるのでよくわからないですけど、見ているものを引きつける、楽しませてくれるプログラムであることに変わりはありません。特にステップは圧巻!

 

Sofia Samodelkina

ほんまにA1後期かい?低身長シニアが年齢詐称して出場してる感😞

後半ジャンプは難易度がアレなのでご愛嬌ですが、あまり表現に繋げられていませんのでそこが今後の課題かな。

必然性のあるTRと素晴らしいステップで見る者を圧倒するエンターテイメントフィギュアスケートをすでに体現しています。

特に1:30あたりのクラスターとかもはや神ですね。そのままインカウンターからそのままスリーターンのニースラて😰トゥアラビアンすら音ハメしています。

言いたいことは山ほどありますが気が向いたらこのプロだけで記事でも書こうかなってくらい凄いです。

 

Kseniia Sinitsyna

彼女もサモちと同じような構成を組んでいますが、やはり後半が滑って飛んでになってしまっています。3Lzや3Fを後半に2、3本入れるとなるとなかなかトランジションが入れられるものではありません。こう考えるといかにシニアの完成度が高いか振り返れるいい機会になりますよね、さすがに3Lzや3Fを2本以上入れてもシニアであればここまで極端になることはないです。

以前からスノレパの中では比較的好きな選手で、継続プロなのですが今シーズンのテススケで見違えるように素敵に改良されたプロを披露してくれました。

サモちに比べるとステップの素敵さは劣りますが、マリンサルコウ、イーグルからの2Aなど素晴らしいものが散見されます。

 

というか最近ロシアで濱田組リスペクトみたいな動きを散見しません?笑

 

Alena Kanysheva

昨シーズンまでそこまで好きな選手でなかったのですが(というか継続プロだったので少々見るのに飽きていた?)、今シーズンのプログラムは衣装から雰囲気から全てにあっていてかつ珍しい選曲なのでとても好印象です。パノワさんとこは往往にして選手の上体の表現が横に動かずまるで円柱の中で表現しているかのように腰がとかを曲げるような演技がないんですが、カニシェワさんは横の表現もちゃんとできています。必然性のあるエレメンツ配置(LSPなど)や、ジャンプへのコネクティング動作のようなイーグルからのステップなど意表をついた動作もありグットです。トランジションもりもりではないですがかなり満足度の高い内容になっています。

 

ちなみに巷で話題になっているりっぽんアクセルですが、実はりかちが3Aを飛ぶ前に公式練習でいつもウォーミングアップとしてりっぽんアクセルで高さの出し方を確認してから3Aを跳んでいます。あくまで可能性程度の推測ですがスノレパは全体的にりっぽんアクセルを跳ばせているので、3Aの習得を狙っているのかもしれません。

 

 

Satoko Miyahara

良プロ度で言ったらそんな高いとは言わないかもしれませんが個人的にはかなり好きなプロです。

編曲ガーっていう方結構いるんですけどそもそも主体としてる音源が、eight seasonsっていうヴィヴァルディとピアゾラ合わせましたって企画でそれから着想を得たディクソンが編んだプロなのであまり変には思いません。SEをやたらめったら無駄遣いしてるわけでは無いし、突然脈絡のない音楽の変わり方をしたりしないし。

ステップも極上な上に刻んだような面白いのある踏み方でいいですね👍

 

Rika Kihira フリー

動画割愛

 

プロ自体はかなりいいです。あとは全体的な振りの正確性、ターンのタイミングなどがあっていくと素晴らしいものになると思います。

完成すればオリンピックシーズンに使ってもいいようなものだと思いますよ、というかそれを狙ってそうだけど。

 

時代的にプログラム前半の密度や完成度を高くすることはできるようになってきたので、今後は後半までその表現、密度やスピード感が落ちないプログラムか、と言うことが良プロの境界線になってきそうです。ザギー、かおちゃん、さっとんは今後も素晴らしいプログラムを提供し続けてくれるでしょう。

 

あとは記載こそしませんがテネルやマライア・ベルなど米国系のスケータのプロが質高く感じました。もともと流れを重視する主義だったのが、ルール変更を受けて上手くよりギミックなど技術を表現に置き換え、散りばめるのが上手くいったように感じられます。流れを今まで重視してたところはそのような変化が見られると思います。逆にロシアのスケーターとかのようなタイプにはあまり見た目に変化が起こらない気がします。今までとやることは見た目的には変わらず、流れなど実行の質を改善していく方に重きが置かれると思います。

 

 

編曲について

 

毎シーズンその奇抜さで話題を提供してくれる某チームの振付師さんの編曲ですが、その悪評の原因にはSEの直截的表現仕様と偏った仕様位置、頻度が挙げられると思います。

例えばザギーのガラスパンチとかコストルナヤ(個人的にはそこまで印象悪くしてるとも思わないし良いプロだと思うけど、悪目立ちしてるのは事実)の手話with飛翔音とかです。

良いSE音の仕様といえばりかちのa beautiful stormの雷や雨の音が挙げられるでしょうか。適度な位置かつ、突然鳴り出すのではなく、プログラム全体に偏りなく音がちりばめられていて、また、本人の動きを直接説明するような物ではなくプログラム全体の雰囲気を表す、象徴するものになっているといえばいいでしょうか。

逆にザギーのとか見ればわかる動くをわざわざバリーンて言わせたり、コストルナヤのなんて解釈しやすい振り付けなのにわざわざつける上、そこまでSEなんて出てきてなかったのにいきなり使うから違和感を感じるのでは無いでしょうか。

何事!?みたいな。

例えばトゥルソワさんのフリーのパンチのとこでバリーンてなったら違和感感じそうじゃないですか?笑 多分、そういうことです。

 

 

今シーズン目に留まったムーヴメントたち

 

Satoko Miyahara

(2:19~2:26)

フリーレッグが独特でクラスターの一部ながらリズムを崩したインカウンターが素敵です。ああいったバランスの中、二つ目、三つ目とつなげていくさとこさん素敵💌

 

Sofia Samodelkina

(1:01~1:13)

あんたいつまで片足で滑ってるつもりじゃ😡というレベルの出来なのに曲想にあってる無慈悲さ😭

(1:29~1:40)

驚異的なクラスター。無慈悲の美学from🇷🇺

 

Rika Kihira

(2:43~2:46)

H D♯のロッカーで表したとこが良い

(2:51~2:54)

一見地味で簡単そうだけど実はかなりバランスを崩しやすいような入り。スピードが出るのでスピン入りのエッジが超絶な角度になり下手してらエッジが抜けてステーンと転びそう。もっと大きくジャンプするようになったら恐ろしいレベル。

 

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