隆也「…美月さん、俺ね」


美月「うん」


隆也「……本当に今言わなきゃ駄目?」


美月「駄目。隠し事ダメ」


隆也「うー…」


美月「言って!」


隆也「結婚してください」





(ち・ん・も・く)





美月「…お?」


隆也「ほらー…今じゃない方が良かったじゃん」


美月「結婚?」


隆也「うん」


美月「いいの?」


隆也「うん」


美月「おおお~」


隆也「どうした」


美月「あ、じゃあ仕事ってアレ?」


隆也「アレって何?」


美月「給料3ヶ月分の…!」


隆也「ベタでごめん…」


美月「おお~当たった」

美月「…あ、お父さんと話してた理由分かった」


隆也「結婚どころか連れてくることすらダメとか

    言うくらいだからね。説得苦労した」


美月「お疲れ様です」


隆也「ありがとうございます」



(ちょっとだけ間)




美月「こういうのって淡白にすませていいもん

   なのかな?」


隆也「兄ちゃんは多分うるさく言うと思う…」


美月「だね」


隆也「兄ちゃんに今度謝っとくよ」


美月「心配かけてごめんって?」


隆也「いや、告白に利用してごめんって」








深夜テンションの怖さを思い知りました。

何この甘ったるい話…。誰がやるのコレ…。

中2をさけていったら恋愛物になったことはナイショ←



美月「実家に戻っても溜息ばっかついてるし、

   やけに仕事だけははりきるようになった

   って。ウチでだって、毎晩疲れた様子で

   夜遅くに帰ってくるし。」


隆也「……あー…」


美月「この前帰省した時、隆也さんのお父さんと

    話っぱなしだったんでしょ?」


隆也「それも兄ちゃんから聞いた?」


美月「うん」

美月「何を話してたのかは聞こえなかったみたいだ

   けど」


隆也「そっか」


美月「…何ホッとした声出してるの」


隆也「えっ …いや、別に」




(沈黙)




美月「……ねぇ隆也さん、不満あるなら言ってよ」


隆也「無いってば」

(苦笑いしながら言う感じで)


美月「仕事にぶつけなきゃやってられないような

    ことなんでしょ?」


隆也「違うって」


美月「まだ会ったこと無いけど、隆也さんのお父さん

   ってすごい厳しい人って聞いたよ?」

美月「一緒になんの話してたの?」


隆也「み、美月さん落ち着いて」


美月「私には言ってくれないの?」



(ちょい沈黙)




隆也「…言うよいつか」


美月「なんで言ってくんないの?」


隆也「言ってほしい?」


美月「うん」


隆也「今ここで?」


美月「うん」


隆也「……マジで?」


美月「うん。彼女だもん。」




天然3 に続く


美月「……ねぇ隆也さん」


隆也「んー?」

(眠そうに)


美月「なんか不満でもある?」

(決して怒った様子ではなく)


隆也「えっ」

隆也「…別に無いけど……」


美月「無いのー…?」


隆也「何、どうしたの」


美月「この前ね、隆也さんが仕事に行ってる間に

   隆也さんのお兄さんが来たの」


隆也「ウチに?」


美月「うん」


隆也「なんで?」


美月「んー?なんかね、仕事休みだったらしくて」


隆也「うん」


美月「…うん。」



(沈黙)




隆也「………あ、いやそうじゃなくて。なんで平日に

   来れたのかじゃなくて、来た理由を聞きたいん

   だけど」


美月「あ、そっち?」


隆也「うん」


美月「なんか、隆也元気にしてるかー?って言いに

   来たみたいだよ」




(ちょっと沈黙)




隆也「あ、もう終わり!?」


美月「ううん、もうちょっとだけあるよ」


隆也「あ、そうなんだ……えっと、続きお願い」


美月「えー?」

(嫌そうに)


隆也「え?」


美月「隆也さんのことだよ」


隆也「俺?」


美月「最近元気無いみたいだから心配になったん

   だって。」




天然2 に続く