さてさて、「月1冊小説を読む」ことを条件に発足した読書部。
部員の皆さまいかがお過ごしですか![]()
私は9月に読んだ本は合計3冊でした。
国宝 吉田修一 朝日文庫 上下巻
文体に慣れないのと登場人物が多いことでなかなか読み進められず上巻を読むのに3週間くらいかかりました![]()
でも下巻に入ったら、上巻に出てきた登場人物が急に親近感を持ってイキイキと語られ始めて、それぞれの人生も丁寧に描かれており続きが気になってしかたなかったです。
寝る間を惜しんで
と言いたいところですが、本を開くと10分で寝てしまうので![]()
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家事の合間とか時間を見つけて下巻は5日ほどで読み終えました。
ネタバレ含む感想
映画では横浜流星さん演じる俊介が失踪したあと渡辺謙さん演じる半次郎が、
息子ではなく、吉沢亮さん演じる喜久雄に名前を譲って同時襲名したときちょっと無慈悲に見えて納得できなかったのですが、
本にはそのあたりのことが丁寧に書かれてました。(家出中の俊介に一度こっそり会って踊りをチェックしていた)
渡辺謙さんが芸をちゃんと評価する人として書かれていて粋だった。
また高畑充希さん演じる春江が俊介を支える姿も丁寧に書かれてて、
「春江」という人物に好感度爆上がりでした
さらに、喜久雄の妻の彰子の父吾妻千五朗がのちに喜久雄を許すのですが
映画では描かれていなかったのに小説ではきちんと書かれていてムネアツでした。
最後は読者の想像に委ねるラストでしたがハッピーエンドというべきかバッドエンドというべきか、
どの登場人物に感情移入するかで気持ちが分かれるのかなぁと思いました![]()
喜久雄目線だとハッピーエンドかもしれない
介護未満の父に起きたこと ジェーン・スー 新潮新書
小説ではないんですが、ジェーン・スーさん好き仲間の姉が貸してくれたので読了。
先日横浜BUNTAIでアナウンサーの堀井美香さんとスーさんの大運動会があって2人が分かれて対抗してたのですが
スーさんは各競技毎に勝つための戦略を立てて実行していて面白かったです![]()
参加したリスナーさんに「バイトなら初日に辞めてたブラック企業」と言わしめた強い圧と作戦でチームを導いてました。
この本も
テーマは介護ですが、問題解決のアプローチがめちゃ仕事のフレームワークのようで
例えば仕事の問題や人間関係、ダイエットなどにも応用できて役立つんではと思いました。
介護の苦労に対する情緒の部分での共感を求める読者さまには向かない、ある意味ドライさがあります![]()
私はスーさんのファンなので面白かったです。
10月読む予定の3冊
農ガール農ライフ 板谷美雨 祥伝社文庫
毎日1冊本を読む弟の、今1番好きな作家が「板谷美雨」と聞いて興味を惹かれて購入
まだ読んでないけど楽しみ
財布は踊る 原田ひ香 新潮文庫
前回読者さまが
「原田マハ」さんと「原田ひ香」さんをオススメしてくれて、気になっていたので購入
ちょっと読み始めましたが
同じ財布にまつわる短編集で1話20分ほどで読めて、外出先の電車の中とかちょうどいいです。
1話読むと気になって、最後までその章は読み切りたくなる。
方舟 夕木春央 講談社文庫
読者さまのオススメだし、近所の本屋でずっと平積みされていたので購入
あらすじを読む限りミステリーなんですが、また続きが気になっちゃいそう![]()
以上です。











