祖父母
祖父は『一雄』
祖母は『征子』
という。
もともと山形出身で横浜に移り住み、一雄は鉄道会社の運営するバスの運転手やら、教習官をしていたらしい。
一雄はもともと農家の出身で、実家が貧乏であったため、裸一貫で横浜に移住している。
初めのうちは大変な苦労をしたが、そのせいかひどく世話焼きで、そのくせ多くは普段語らない性格だ。
逆に祖母征子は金持ちの家柄に生まれたせいか、金については結構なずぼらだったようであるが、
それもはじめのうちだけであったようだ。
二人には娘が二人おり、妹が徹の母である。
祖父は大変な酒豪で、酔いつぶれて帰ってきたところを徹は何度も目にしていたが、
不思議と、
(ふがいない人間だなぁ)
などとは毛ほども思わず、むしろ
(まったくしょうがないなぁ)
と、むしろ先んじて世話を焼きたくなった。
自由人
タイトルにあるように、この人間はは根っからの自由人であるようだ。
これについて本人が気づいたのはごく最近のようであるが、その話は追々話すとしよう。
この人間は生まれも育ちも「濱っ子」である。
体よくいえばこうであるが、要するに田舎者だ。
幼いころは二俣川、人生のほとんどを能見台という町で育っている。
今現在同居しているのは、祖父・祖母・母・弟、である。
ちなみに祖父母は母方。
察しの通り、ごく普通の(果たして普通とはいかなるものかは不明だが)長男である。
もう少しこの人間について語っておくと、
慎重180の細身で、今年で22になる。
あまり争い事に関しては好きではないらしく、かといって臆病というわけでもないようである。
簡単に言ってしまえば、至極「適当」な性格なのであろう。
どうも顔立ちや服装もあるだろうが、歳相応には見られないらしく、いつも実年齢の1つや2つは高く見られている。
本人はこれがあまり好きではないらしく、
(老けて見えるのはなぜだろう?)
と、いくらか悩んだこともあるようだ。
友人も多く(自称)、ある程度の尊敬もされていると自負しているが、
薄っぺらな付き合いが大抵で、心の底から信頼できる人間はどのくらいいるのかは定かではない。
ちなみに名前は『徹』である。
徹についてはこれくらいにして、他の登場人物の紹介もしておくとしよう。