芸術と音楽をこよなく愛する次男、
ピアノ教室に通わせてみている。
レッスンは先生に任せっきりだが、
先生が泣きながら飛び出してきた。
お母さん、次男くんが呼んでるので
ちょっとだけ来てください
?!?!
部屋に入ると次男が、
「ママにお歌を作ったの」と言う。
先生が、「鍵盤の練習をしていたら突然‥、
どうしても弾いてみたいと言って‥」
ニコッと笑ったのち、
鍵盤を弾きながら歌い出した。
「♪お空に行った赤ちゃんがー
遠いお空に行っちゃったー
飛行機乗って行っちゃったー
●●(次男名前)は会いたかったんだよー
帽子をかぶせて、
いっぱいいっぱい可愛い可愛いしようと
待ってたんだよー
ママーまた産んでねー♪」
完
もちろん演奏も歌もデタラメなんだが‥
固まる母
赤ちゃんのことは最初の退院以降、
一切子供達の前で話をしたことはなかった。
何よりびっくりしたのは、飛行機。
空に飛んでったからそういう発想になるのは全然不思議じゃないのは百も承知で
私は確かに見た。
赤ちゃんの心拍がなくなったと知る数時間前、
夢の中で飛行機の模型を並べて作っている
小学生くらいの男の子がいた。
その子に「飛行機好きなの?」と聞いた。
「うん!」と答えた。
赤ちゃんの「あ」の字も出さずにいた日々だったのに、もうすぐ本当なら予定日、突然の次男の歌と想いに、本当にびっくりした出来事。
正直、結構立ち直っている。
たまに苦しくて押しつぶされそうになるけど、
確実に違う。
今はただ、飛行機のあの子がそうだとしても、違ったとしても、産まれるはずだったうちの子‥我が家に産まれ変わってこなくていいから、どうかどうかどこかのお家で幸せに産まれて、どうかどうか、うーーーっっっんと幸せになって欲しい。それだけが今の願い。
心から、心から願っている。