自分のベットにダッシュで戻る!


・・回復室で拷問のような一夜を越え

そして朝を迎えた。


7時過ぎ 

朝ご飯が運ばれた。

とりあえず口に入れてみたけど、食が進まず2.3口で終わり。


回復室に入ってから、ずっ~と、自分のベットに戻る事ばかりを願ってた。



9時ごろ

「具合はいかが? 時間的にお部屋に戻れるけど、戻れる?」

そう朝の担当ナースさんに言われた。


待っていた~!! 

この一言を!!



「Leeさん。フラフラしたり、体力的に無理そうだったら、もうしばらく、ここにいても・・」

と言いかけたAナースさんの言葉を遮り


今すぐ部屋に帰りますと、勢いよく起き上がる。


「おぉ~すごい!!」と、そばにいるナースさん達が、褒めているのか声をあげた。


「尿管抜いてく?」って、ナースに聞かれて頷く。

抜いたその瞬間、ジャーって何かが流れた・・

オシッコ??

なんでこぼれたのか?


「・・洩れたみたいなんですけど・・」

確かにBナースにその場で伝えたのに、スル―された。


「体拭いて」と紙おしぼり2本渡されて、自分で拭いた。

(なんかナース対応冷たくない?こんなものなのか?)


拭くっていっても、昨夜から熱出して、着用してた手術着もぐっしょり。

顔もベタベタ、そして下半身は・・・

どこをどう、拭けっていうの??


自分では顔しか拭けずも、それでも、とにかく部屋に帰れれば良かった。

不潔な身体のまま、自分の下着を着けてパジャマに着替えた。

この際、細かいことはどうでもいい。



一刻も早く『自分の陣地』に戻るのだ!!




Aナース「ゆっくり歩いて行きましょう」と言ってたが、

私は、点滴棒を前にして両手につかみ、車輪の力をかりてダッシュ走る人




点滴ぶら下げてガラガラと音立てながら

4人部屋の自分の病室へ戻ってきた。



病室入口でダフィーさんクマ 

誰かと話をしていた。



私「ただいま~帰ってきた」

クマ 「Leeさん おかえり・・・って、えっ!!歩いてる?」


私「走ってきた。あの回復室じゃ眠れなかった。」 


クマ 「走ったの・・? 」


クマ「彼女はLeeさん。昨日手術した人。」と、

ダフィーさんが紹介してくれた人は、この病室に入院してた人だと言う事だ。

「えっ?もう戻ってきたの?自分で?」ってその人も言った。




  どんなに、回復室が苦痛だったか、

  ダフィーさんは何故爆睡できたのか?


  話の輪に入れてもらいたかったが、

  さすがに疲れていた。


「また後で~」

と挨拶して、自分のベットに戻り、カーテン閉めた。






             やっと



  

           落ち着けました。






時刻は10時

術後1日目の朝。