おはよう師匠。
師匠がお空の上に行ってしまってから、もも姉は、どのイベントに行くのも1人でつまらない。
そんなもも姉に、新しい相棒が出来た。
彼女は、ひろりん。
もも姉がマネージャー業務やらされるようになって、応援スタッフとしてやって来た彼女と出会った。
その日のうちに、ひろりんが睡眠障害を抱えている事はすぐにわかった。
「今日も全然寝れなかったんですぅ」。
って言ってるのに、休憩時間も、全然寝れてない。
後から知ったのだが、ひろりんは、摂食障害も抱えているらしく、全然お腹がいっぱいにならないらしい。
それに、今までも、色んなモノに依存して生きて来たらしい。
で、今は、何に依存しているのかと言えば、アルコール。
そりゃ、気が合いますわな。
あなたは繊細ちゃんなのよ、と、もも姉は言った。
他の人たちに気を遣い過ぎて、自分を出せないタイプ。
「へー。そうっすか」。
ひろりんの家から、もも姉の店までは随分遠い。
だから、通うのも大変。
でも、人手不足だから、会社から頼まれるし、断れない性格だから、色んな店に行かされるのだ。
そんな中、ひろりんは、
「私、ももさんが居るから、この店来てもいいんです」。
辛いマネージャー業務の中、ひろりんの言葉に救われた。
そのうち、朝、仕事帰りに駅前の早くからやってる食堂に一緒に飲みに行くようになった。
そして、スーパーホテルなら寝れるんじゃないかと思いつき、行きたいと言うので、いつしか2人で宇都宮に行く事になる。
これが、もも姉の予想通り。
ひろりん、ロフトには苦い経験が…、と言うので、2人の時は、ひろりんにダブルベッドを渡し、もも姉がロフトに。
「いいんですか悪いですぅ」。
と言いながら、眠る眠る。
ホテル着いて、駅前で餃子食べて、夜中に起きて、ビール飲んで色々つまんで、朝ごはん。
ひろりんは嬉しそうに、お茶碗にてんこ盛りのご飯を3杯位持って来た。
さすがにお腹いっぱいで、部屋帰ってお風呂行こうと思ったけど、起きられずに、時間になって慌てて部屋を飛び出して、2人で下のトイレ借りてメイク。
って事を、今後何回も繰り返す事になるとはね。
もも姉の彼氏と相棒は、餃子好きでないと務まらん。
師匠にも、色々付き合って貰ったよね。
お空の上でも、美味しい餃子色々調べておいてね。
じゃね、師匠。
また手紙書くね。