雨女

おはよう師匠。

雷神をトリコにした女。汝の名はもも姉。

年末のアゼリアの福引きで、案の定バスツアーが当たった。

しかも、無料でご招待。

オプションで、ロープウェイに乗って、富士山を近くで見られるツアー。

悪い予感しかしない…。

待ちに待った1月末。

当日の予報は…、大雨あるいは雪。

さすがに前日、中止の連絡がきたわ〜。

そして本来ならバスツアーに行っていたハズの日。

人手不足ゆえ、これから先、マネージャー業務をやらされる事になったもも姉。

大雨の中、休日を返上して、マネージャー研修へと向かうハメに…。

新しいマネージャーは言った。

「ももさんは、他の人にも迷惑かけてるね」

はっそうだった。

もも姉と同じ日にちを選んじゃった皆さま、ごめんなさい。

そのせいでみんなも中止になっちゃった〜。

マネージャーにそう言われたんだけど、と母に言うと…。

「幼稚園の時からだもんね」

誰も否定しない。

そうです。

幼稚園、そして小学校の6年間。

遠足の日は、毎年雨。

晴れたら「こどもの国」。

雨が降ったら「船の科学館」。

船の科学館の想い出しかない。

言わずと知れた修学旅行も、もちろん雨。

ツアー会社は、今回は延期で、内容は変わってくるかもだけど、開催の日にちが決まったらまた連絡します、と言った。

からの〜、コロナショック

全くもって、先行き不透明です。

バスツアーは根こそぎ中止。

各地のイベントも早々に中止が決まる。

4月末の赤レンガ倉庫の宇都宮餃子祭りまで中止が決まるとは…。

それは、もも姉がもたらした雨のせいじゃないけどさ。

少しでも早く、事態が収束に向かってくれるのを祈るのみです。

そうそう。師匠も覚えてるよね

大雨の中、一緒に並んだエシレ。

台風の中、ビニールシートで屋根作って参加した日比谷公園のオクトーバーフェスト。

そっか。

お空の上はいつも晴れてるのか…。

これからも、ここぞというイベントの時は決まって雨に見舞われるもも姉を、

「ももちゃんらしいわ」

って言いながら見守っていてね。

じゃね、師匠。

また手紙書くね。