みーんみんみんみん…









夏だね。
あっついね。

夏だな。
あっついな。




そんな
会話が心地良い。





別に
話す事がないわけじゃないし。

色々と
話は尽きないのだけれど。



だから本当は、
季節じゃなくてもいいのだよ、
何でもいいんだよ。





ただ。

いま、
自分が感じているものを
ちゃんと伝えたいと思うことと。

反対に
伝えたいと思われていること。


繋がっているんだと思えること。
同じだねと感じること。


それが
とても大切なのだろう。









そんな。 

「夏だね」

「夏だな」



そうして、
普通に交わせる言葉が尊い。



こんな
他愛もないこの会話にも、
大切なものが詰め込まれているんだなって。

改めてそう思えた。