幼い頃の夢は

今も逆さま三角のまま

小さな時計台に閉じ込めたままで

かつて少女だった私


てんとう虫になりたい

雪山になって

あの日読んだ絵本の中で眠りたい


よくわからなくもなるよ

知りたくなくなりもするよ

砂の塔に穴を開けて向こう側の貴方を見つめた

そっぽむいたままで、

大丈夫と言ってくれた貴方


後ろめたさもむかつきも

公園の青い滑り台の下に隠しておいて


よく迷ったりもするよ

間違えてしまいたくもなるよ

砂の塔に穴を開けて向こう側の貴方を見つけた

そっぽむいたままで、

大丈夫?ときいてくれたから

多分私、もう少女なんかじゃない




明日ベッドから起き上がったとき

少しだけ大人になってるかしら