物欲を抑える薬があればいいのに…![]()
妄想した内容でエッセイを書いてみました。
最近、ジュエリー欲が止まらない。
ダイヤを見ると胸が高鳴り、リングが輝けば脳内で勝手に「買う理由」が生成される。
VCAもカルティエも、まるで私を呼んでいるように見える──危険。
ついに私は “物欲クリニック” の扉を叩いた。
by Gemini
白衣の先生は、カルティエのラブリングを指につけていた。白衣の隙間からはパンテールの豹の顔がじっとこちらを見つめている。説得力が、一瞬で消えそうだ。
「先生、物欲が止まりません」
「ふむ…重症ですね。“物欲抑制薬” を処方しましょう」
渡された薬には、こう書かれていた。
「欲しい理由を10個、買わない理由を1個書くと落ち着く薬」
どう見てもただのメモ用紙だ。
半信半疑で処方薬(メモ)を試した。
ハリーウィンストンのマーキッサカスケードイヤリングが欲しい理由を10個書き出す。
“輝きが美しい
”“一生もの” “テンションが上がる”…
延々と書き出していくと、気付けば心が満たされてきた。
最後に「買わない理由」を1つ書く。
──置き場がなくて、今は観葉植物にかけている…
嘘みたいに物欲がスン…と静まった![]()
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翌日、先生に報告すると、彼は満足そうにうなずいた。
「その薬は“自分の欲を見つめると落ち着く” という副作用があります。だいぶ効いたようですね」
「本当に助かりました。あのメモ、魔法みたいです
」
そう言った瞬間、私はふと胸のあたりが妙に静かなことに気付いた。
いつもならVCAの広告を見ただけで心臓がスキップを始めるのに──何も起きない![]()
念のため、スマホを開いてカルティエの新作リングを見る。
……うん、美しい。
けれど、胸の奥がまったく動かない。
(あれ? いつもの“欲しい…!”がない![]()
)
「先生、なんだか胸の高鳴りまで消えちゃったんですが…
」
先生は少し申し訳なさそうに目を伏せた。
「実はその薬、まれに“キラキラに対するワクワク感”まで沈静化させてしまうことがあるんです」
「えっ、それって…」
「はい。ダイヤを見ても心が水たまりくらい静まる状態ですね」
私は試しに、指先で自分のリングを回してみた。
以前は毎回小さな幸せが弾けたのに、今日はまるで紙コップを見ているみたいだ。
(え…私のときめき、どこ行ったの…?
)
先生は慌てて続けた。
「ただご安心を。副作用は数日で回復します。
むしろ“落ち着いた自分” を一時的に体験できる貴重な機会だと前向きに…」
そのとき私は悟った。
──物欲が消えるのは助かるけれど、
ときめきまで消えるのは、なんか違う。
帰り道、私はそっとメモ薬をバッグの奥深くにしまった。
胸の高鳴りも消えるのか…
以上なんですけど、どこか処方していただきたいです。私のジュエリー欲がなくなりますように…![]()
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本日も最後までありがとうございました![]()

