プロカウンセラーが教える はじめての傾聴術    (心理学博士  古宮 昇 著)



クローバークローバークローバークローバークローバー
おはようございますニコニコ
5月27日月曜日の朝ですキラキラキラキラ
最近曜日感覚がおかしくなってきたのと、記事をいつ書いたか後から見返した時にわかるように日にちを入れることにしてみました☆


今日は休みラブラブラブラブ
でも、相変わらず4時には目覚めた私です。

早起きは三文の得と言いますが、朝の時間をゆっくり楽しめるのは気持ちに余裕が生まれますニコニコ音譜
空の色が変わっていくのを見るのも得した気分になりますニコニコ


クローバークローバークローバークローバークローバー
さて、今朝は以前から関心があった傾聴についてです。

傾聴は看護師として必要なスキルだと感じます。
そして、子育て、夫婦関係、友人関係などすべての人間関係において役立つものではないかと思います。


今回ご紹介する本では、傾聴をする必要性、人間の心の特徴、傾聴の基本的態度と実践テクニック、傾聴を妨げるもの、そして傾聴の実践例が書かれていて、かなり盛りだくさんな内容でした。

以下、各章について書いていきます。
引用部分はこの色で表示しています。


クローバークローバークローバークローバークローバー
まずは、“傾聴”とは何か、についてです。

第1章
傾聴のデキるひとは信頼される

ひとはどんな人が好きでしょうか?

集団生活のなかでは、誰かの支えになりたいという欲求とともに誰かに支えてほしいという欲求があると本書では述べられています。

支えてほしい欲求とは、自分のことを理解してほしい、尊重してほしい、自分に関心を向けてほしい、愛されたい欲求です。

話を聴いてもらえると、人は自分のことを理解してもらえた、尊重してもらえた、関心を向けてもらえたと感じ、その人に好感をもつと同時に、信頼を寄せるようになります。

つまり、傾聴できるひとというのは、ひとから好かれるひとです。


仕事をする上でも傾聴は役立ちます。

人とかかわる仕事は、ただ単に体の世話をしたりすればいいとか、知識を与えればいいというものではありません。利用者や患者たちと、いかに構えずに交流し心を通わせ、いかに信頼関係を築いていくかが、援助の仕事には求められるのです。

誰もが自分のことをわかってほしいという気持ちを強く抱いています。そのため、利用者、患者、生徒、さらには一緒に働く仲間も、人の気持ちがわかる援助者に好感をもちます。
 だからこそ、私たちのような人とかかわる職業の人には、傾聴が必要なのです。


「社会人基礎力」という仕事をするうえで必要となる基本的な力を示す指標として、経済産業省が提唱している考え方のなかで、傾聴の必要性も取り上げられています。
社会人基礎力は、アクション(前に踏み出す力)・シンキング(考え抜く力)・チームワーク(チームで働く力)の3つの能力(12の要素)で構成されており、このなかで傾聴はチームワークに必要な要素とされています。


では、「聴く」とはなんでしょうか?
自分を含め、「聞く」ことはできていても、「聴く」ことができているひとは少ない気がします。

話の内容に耳を傾けるだけではなく、その話からそのひとが伝えたい気持ちに注目することが傾聴です。

ここで必要なのは、話の流れを邪魔しないということです。

人の話に素直に耳を傾けることが、どうしてもできない人がいます。
その理由は、「正しくなければならない」というメッセージを大人から伝えられて育ってきたからだと考えられます。そのことが、仕事関係や近所づきあいなどさまざまな場面で、「自分が正しく、相手が間違っている」ことを証明しなければならないという思いに発展してしまうのでしょう。

相手を負かそうとして自分の意見をぶつけるのです。

自分の正しさにこだわる人は、心が弱く不安定で、間違ってしまうこと、失敗することをとても怖れています。そのため、話の流れをコントロールして主導権を握ろうとします。

どちらが正しくどちらが間違っているかということにとらわれず、人とのつながりを大切にしながら、かかわっていくことが傾聴です。


私は傾聴に関心がありながら、まだ自分には早いな、と見送ってきました。

ひとの気持ちを聴くことは自分に余裕がなければできないな、と感じていて、今まで自分を整えることに精一杯だったからです。


最近落ち着いてきて、改めて傾聴について学びたいな、と思うようになりました。

引用部分の文章を読んで、今までの自分のコミュニケーションの取り方を振り返り、改めて傾聴の大切さを感じ、これからの自分にとって必要になるものだと感じました。

今までは「自分の気持ちをわかってほしい」という押し付けるようなコミュニケーションをとることも多かったな、と振り返りました。

それは自分が満たされていなかったからです。

今は話すことより聴くことに関心があって、自分が傾聴を学ぼうと思えるようになれたんだな、と嬉しく思います。



クローバークローバークローバークローバークローバー
傾聴するためには、ひとの心を知ることも大切です。

第2章
人間の心のなりたち

先に書いた私の「わかってほしい」という思いのように、人間には心の中に衝動を持っています。

これは人間がもつ当たり前とも言える衝動で、その衝動により人間は行動し、成長することができます。


けれど、この衝動は時にトラブルを生むこともあります。
衝動が満たされない時、ひとは攻撃的になることもあるからです。

ここで大切になるのが自尊感情です。

自尊感情とは、自分を大切にする感情です。
否定されて育ってきたひとには芽生えにくいものでアダルトチルドレンと呼ばれる親からの愛情が不足して育ってきたひとは獲得しづらいものです。

自尊感情があれば自分を信じることができ、何かに取り組む時に「自分なら大丈夫」と前向きに取り組むことができます。

また、たとえ失敗しても「自分はやっぱりダメな人間だ」というように必要以上に自分を責めたり、自分を否定したりせず、「次に頑張ろう」と前向きに思うことができます。


本書では親の子どもへの愛情の向け方についても触れられていて、過保護な親について、ほめ言葉についてなども書かれています。

子どもを守るという行動をとることで、自分は子どもにとって必要な人間だ、子どもから愛されていると感じようとしますという言葉は、不登校のとき、娘の習い事のときに自問したことだったので改めて振り返りになりました。


親は、「子どもの人への基本的信頼感を育てること」が一番大切な役割なのだと思います。

そこが満たされていると子どもは外の世界に対し、自信を持って飛び立っていけるからです。



クローバークローバークローバークローバークローバー
第3章
傾聴の基本態度を身につける

次に、傾聴の基本態度です。

話を聴くときに大切なことの一つ目は、話させようとしないということです。
 傾聴では、話し手のありのままを無条件に受け入れるということが基本中の基本の態度になります。これを実践するのはなかなか難しく、いつも完璧にできることはあり得ません。

話し手のことを無条件に受け入れるために必要なのは、話したければ話せばいいし、話したくなければ話さなくてもよいという思いでいることです。相手が話しているときはその話に関心を集中してよく耳を傾けますが、話さないときは話さない相手のことをそのまま受け入れます。
 そうしていると、話し手はとても安心してその場にいることができ、より正直に話せるようになります。


ただ、沈黙が続くなかで何もしないでいるのは難しいとも書かれています。
そのとき何かしらのアクションを起こしたくなりますが、話し手がどんな思いだから話せないのか、その気持ちを想像することが勧められています。

沈黙の時間が相手にとって必要なときもあり、そんなときに話しかけると、話し手の感情の流れをせき止めてしまうことになると説明されています。

傾聴の心得として必要なことは、話し手が感情のままに話せる場を提供することです。


他に、次のようなことも挙げられています。

星話し手に興味をもち、話し手が伝えようとしていることを理解しようという積極的な態度で耳を傾けること

星共感をもち、その心の奥にある感情を感じ取ることが大切で、「非言語的コミュニケーション」に注目すること

星日頃から多くのものに興味をもち、視野を広げ、自分を鍛え、想像力を豊かにしておくこと
同じ経験をしていてなくても共感をすることはできます。
そのために必要なのは想像力で、想像力を磨くと共感力が磨かれると書かれています。



星決めつけないこと

星賛成か反対かではなく、その結論に至った心理を探る

星ラベルを貼らない


星あれこれ詮索しない

星自分の話はしない

星辛抱強く、成長を待つ


たくさんありますが、本書を参考に自分のコミュニケーションの取り方の振り返りをし、自分にできることから実践していきたいと思います。


クローバークローバークローバークローバークローバー
傾聴の基本態度が学べたら実践ですが、実践の方法についても詳しく書かれています。

第4章
傾聴の実践テクニック

また、共感をすることは大切なのですが、ここで分けて考えないといけないのは、“同情”と“同感”との違いです。

他にも様々なテクニックについて書かれていますが、テクニックだけを紹介しても意味がないと思うのと長くなるので、興味がある方は本を手にとっていただければ、と思います。


傾聴により起こるひとの変化で、こうした変化を自分の関わりによりもたらすことができているか確認することも大切だと感じました。


クローバークローバークローバークローバークローバー
実践すると、おそらく傾聴がうまくいかない場面も出てくると思います。
その時に参考にしたいのが第5章です。

第5章
傾聴を妨げる心の動き

心が傷ついたり崩壊したりしないないように、バランスを保とうとしますが、このような心の働きを、防衛機制といいます。

この防衛規制は、話し手にも聴き手にもすべての人の心に無意識に働く正常な心理作用で、不安な気持ちになるのを防ぐ働きをしますが、問題の本質を隠してしまうことも多いため、しばしば傾聴の妨げとなります。

防衛機制には「抑圧」「逃避」「分離」など、様々なものがあります。
詳しく書きたいのですが、文字数制限に引っかかったので省略で…ガーン



援助者は、他人にかかわる前に、まず自分を慈しみ、大切にして、自分自身を満たすことが大切だと本書では書かれていて、私自身も看護師という仕事をするなかで実感することです。


自分や相手に何が起こっているのか理解し、親密ながらも自分と相手の間の境界線を大切にしながら関わっていくことが必要なのだと理解できる章でした。


クローバークローバークローバークローバークローバー
第6章
傾聴の紙上レッスン

最後に事例を通して、悪い対応例、良い対応例について書かれています。

自分ならどんなどんなやりとりをするか考えながら、自分の対応の振り返りになる章です。


傾聴についてはまだ学び始めたばかりなのですが、仕事やプライベートでの人間関係に役立てていきたいなと思うので、今後ゆっくり学んでいきたいと思います。


クローバークローバークローバークローバークローバー
長い記事になりました。

最後までお付き合いありがとうございます音譜音譜

恒例のブログ更新が終わってスッキリしたので、出かける用意をしたいと思います。

それでは、また爆笑