自己肯定感、持っていますか?(水島広子 著)


昨日の深夜から未明にかけてがピークだと言われていた台風。

今朝、三時半に目覚めたのですが、外はだんだん明るくなってきています。

職場も昨日は警戒態勢でしたが、ピークは過ぎたと思われます。

皆さまのお住いの地域には支障が出ていませんでしょうか?

皆さま無事にお過ごしになっておられることをお祈りしています。



今回ご紹介させていただくのは、自己肯定感にまつわる一冊です。

水島広子さんは、対人関係療法をもとに診療を行っている精神科医なのですが、多数著作をだされています。

水島広子さんの他の著作を、以前にご紹介させていただいた記事です
下矢印




私は自己肯定感が低い人間でした。

何度か書いていますが、母から否定的な言葉を受けることが多かったからです。

HSPである私は、子どもの頃はさらに敏感だったのだと思います。

今より児童心理に対しての研究やサポートもなかった時代です。

母自ら、「あんたは扱いにくいこどもやった」と面と向かって言われました。

その言葉からわかるように、実の親である母親に「駄目」なレッテルを貼られ続け、兄と比べられて育ってきた私は、自己肯定感が低いと思います。

大切なところで自分に自信を持つことができませんでした。

今、大人になって母と向き合うと、人間的な相性が母と私では悪いこと、母は誰に対しても批判的で心を許すひとが周りにいないことがわかるようになりました。

今は私に頼る母をみると、そしてやはり時に出る暴言にイラっとしてしまうことはありますが、許せるようになってきました。
許す、って偉そうかもしれませんが、それは私自身が自分を許せるようになってきたからです。



今の自分になれたのは、結婚し、娘の母になれたからです。

今、私は駄目なところもいっぱいあるけど、自分を信じること、愛することができています。

未来に対し、過度に不安を抱くことも少なくなってきました。


それは、夫が自分を選んでくれたこと、夫婦として頑張ってきたことや、娘が優しい子であり、繊細な子(おそらくHSC)であることから変われたのです。


繊細な娘に、自分が子どもの頃にかけて欲しかった言葉がけをすることで、自分が癒されているのを感じます。

娘は、私にとって宝物です。

そんな娘に出逢わせてくれた夫にも感謝しています

ここ数日、夫婦関係の記事が続き、私のブログを読んでくださる方は優しい方ばかりなので、何かしら感じ取っていただいているのではないかと思います。


夫婦として、ある結論を出しましたが、今までの結婚生活に対しての感謝の気持ちは変わりません。

結婚生活は、私を人間的に強くし、人間的に成長させてくれました。

何より、自分に欠けていた自己肯定感を取り戻すことができました。

ありがとう、心の底から思っています



さて。
前書きが長くなりましたが、本の紹介をさせていただきたいと思います。

以下、本文から引用させていただきます。


【はじめに】より

  本文で詳しく説明していきますが、ここでは簡単に、「自己肯定感」=「自分を大切にする気持ち」ととらえておいてください。
  自己肯定感は、実にさまざまな行動に影響を与えています。

  たとえば、自己肯定感が低い人の中には、「いつも他人を優先させてしまう」というタイプが少なくありません。

(中略)

  対人関係療法では、自分の本音を伝えて、相手とわかり合い、「つながり」を感じたり、「人間関係はコントロールできる」という感覚を得たりすることによって、自己肯定感を高め、精神疾患を癒していきます。

  なぜ、自己肯定感を高めると精神疾患が癒されるのでしょうか。

  自己肯定感が上がると、自分を責めなくなります。
  失敗しても、「まあこんなこともある」と思えるようになります。
  不安が消え、生きるのが楽になります。
  達成感を味わえるようになります。
  自分を大切にすることができるようになり、他人に振り回されなくなります。
  大切な相手に、自分の気持ちを伝え、温かいつながりを感じられるようになり、人間関係の質が高まります。
  自信が出てきますし、人生を思い通りにコントロールできるようになります。
  だからこそ、うつ病など心の病もよくなるのです。

(中略)

  本音を伝えるべき「相手」がいない、と思う人もいるでしょう。

  そこで本書でお伝えしたいのが、「他人をリスペクトしてみる」という手法です。

(中略)

  本書でいう「リスペクト」とは、「ありのままの相手に敬意を持つ、尊重する」という感じでしょうか。

  自己肯定感を高めよう、と思うと、どうしても「自分の好きなところを見つけよう」「もっと自分の感覚に正直になろう」など、「自分」を中心としたアプローチになりがちです。

  しかし、そうしたアプローチがうまくいくことはあまりないでしょう。
  自分の中の、ある部分だけを取り出して「好き」と考えても、自分という存在への敬意や尊重にはつながらないからです。

  ですから、本書では、あえて、「他人をリスペクトすること」を、自己肯定感を高めるカギにしていきます。

  「他人を尊重する」ということは、今までのような「他人を優先して、いつも自分を後回しにしてしまう」ことと変わらないのでは、と思われるかもしれませんが、そんなことはありませんので、ご心配なく。
  どうして?と思われる方は、ぜひ本書を読み進めてみてください。
  素晴らしいパラダイム・シフトを体験できるはずです。
  世界観がガラリと変わるでしょう。



水島広子さんが伝えたいことが伝わってくる文章かと思うので、長めに引用させていただきました。

本書では、自己肯定感を高めるためのレッスンが書かれています。

レッスン1 
自己肯定感ってなんだろう?

レッスン2 
「他人をリスペクトする」って、どういうこと?

レッスン3 
どうしたら「他人をリスペクト」できるのだろう

レッスン4
「自分をリスペクトする」ということ

レッスン5 
自己肯定感が高まる「本当のつながり」の作り方

おわりに 
自己肯定感を高める究極の方法



最近、今まで読んできた自己啓発本が自分のなかに根付いているのを感じます。

というのも、2年前から苦しく思うことについて、自己啓発本に書かれている内容で良いと思ったことは実践し、フィードバックしてきたからです。

最初は真似でもいいから、とりあえず始めてみることは大切だなあ、と思います

今回紹介させていただいた本は事例をもとに話が進められ、また、臨床の場での経験を通したものなので、具体的でわかりやすい内容になっています。

私もまた読み返して、再度気付きを得たいと思います



皆さま、良い週末をお過ごしくださいラブラブラブラブ
次の記事は楽しい記事にしたいと思いますニコニコ

最後までお付き合い、ありがとうございますキラキラキラキラ