さぁ、今夜も始まりました刀ステ祭り!

















この作品は、ストーリーとしてはシリーズの中でも最も「複雑」である意味淡々としているので、人によって好き不好きは分かれると思うのですが、伊達組を愛する皆様には、もうたまらない作品だと思います。
伊達組のみんなも、三日月宗近も山姥切国広も小夜左文字も歌仙兼定も、人間組もアンサンブルの皆さんも…かっこいいですよ!!!
舞台「刀剣乱舞」義伝 暁の独眼竜
あ、先に言っておきます!
ごめんなさいだけど、今回もこの先の作品のネタバレをちょっとするよ!!

なので、今回配信でこのシリーズを初めて観るよ!という方は、是非ともこの祭りが終わった時に戻ってきていただけるとありがたいです!!礼
さぁ、不可思議な戦場のシーンから始まるこの作品、見どころはたくさんあるのですが…

いつもの通り、前と同じことを繰り返してもなんなので、今回は全然違うところに注目したいと思います。
なお、以前の記事はこちらをご覧いただければ幸いです。
さて。
今回まず注目したいのは、刀剣男士を演じる85年組の二人、鈴木拡樹さんと和田琢磨さんの、あらゆる意味でのレベルの高さです。
鈴木拡樹さんの多方向に渡る技術の高さは、もはや今までのことから明らかなわけですが、それにしてもこの方はすごい。
ご本人が素で喋っているところを見ると、おっとりした品の良いお兄さんという感じで、そして非常に謎が深いです。
どうやら大阪の出身らしいのにこれといって方言も、その名残も感じさせないし…刀ステのキャストは関西出身の人も多いのに、バックステージ映像を見ても、関西弁で話しているところ見たことがないんですよねぇ。謎。
そう、謎なんです…この方

なんだかいかにも憑依型というか、それこそ「鈴木拡樹とは…何者なのか…(in 虚伝)」って感じで、生身の人間としての印象が…薄いんです、正直。
彼が演じたキャラクターを色々見てきたけど、その度に、鈴木拡樹さんは全く別のものに見えるんです。
時に人であり、時に神であり、時に僧侶であり、時に刑事であり、時に戦士であり…見る度ごとに、彼の姿は変わり、雰囲気も変わる。
俳優から当たり前だろう、といつレベルではない気がするんです…本当に、あんまりにも変わってしまって…何も知らずに、劇場の一番後ろでオペラグラスも無く観ていたら、その度ごとに誰が分からなくなりそうな…。
これが、いい役者というものなのでしょう。本当に素晴らしい。
本当の彼がどんな人物で、どんなパーソナリティを持っているのか、知りたくてバラエティなんかに出ているのを観ると、素敵だなぁ、魅力的だなぁと思うんだけど、それでも、別の何者かとして舞台に立っている時の方が、ずっとずっと素敵に見えるんです

不思議ですねぇ…。
きっとこれが、私の中での「いい役者」の条件なんだろうなと思います。素よりも演じでいる時の方が素敵に見える、というのが。
もちろん、あくまでこれは、私に限った話ですよ!
彼の熱烈なファンの方は、もちろんそんなことはないと思ってます!あくまで私の!印象!
なので…怒らないでくださいね(´・ω・`)
で、もう一人の85年組。今回初参戦の歌仙兼定。演じるのは和田琢磨さん。
もう、和田さんはとんでもない人気者ですよ。私が初めて観たのはテニミュ でしたが、あんな手塚国光は見たことがありませんでしたよ。もう絶対負けなさそうでしたもん。顔、声、体、技術…あんな完璧な手塚国光は私の中では城田国光に続いて二人目でした。
あ、もちろん大ちゃんも馬場くんも多和田くんも好きですけど!
で、和田琢磨さんはその後も何度も拝見していて、本当に何もかも器用にこなす人だという印象がありますが…。
あらゆることを器用にこなした上で、そのあらゆることが人より優れているって、すごく難しいことだと思うんです。
でも、和田琢磨さんはそれを成し遂げているように見えます。
前にこの義伝の時の和田琢磨さんについて、鈴木拡樹さんが「はじめは刀の扱いに苦労していた」と言っていました。
誰だって、どんなに身体感覚が優れていたって、あるいは運動神経が良くたって、初めてやることに苦戦するのは当然。
にも関わらず、今では「最も太刀筋が美しい(鈴木拡樹さん談)」と言われるまでになったそうです。
よく、なんでもそこそこにできて、そこまでで終わってしまうことを「器用貧乏」と言いますが、彼は貧乏ではないわけです。
恵まれた容姿は、こうして表舞台に出てくる俳優ならみんな持っている。
でも、そこにエンタメに必要なあらゆる要素を「平均以上」より高い基準で豊富に持っている俳優はなかなかいないはずです。
安定感がある演技、高い身体能力(実際、彼はOPでもEDでも際立ってキレのある動きをしてますよね)。それに加えて、全く新しいことをあっという間に自家薬籠中のものにする能力…。
得難い能力ですよね…素晴らしすぎる。
それにこの人の演技力。カメラがアップになると余計に分かりますが、この人の表情は、言葉の何倍にも雄弁なように思います。
大きな美しい目に感情がのる、その時に私たちが感じるものは、台詞で表現されるものよりも、何倍も強く胸を打つような気がします。
すごいですよ、和田琢磨。
すごいですよ、鈴木拡樹。
85年組の二人は凄すぎる。
さて、他にも改めて見直してみて、ギョッとしたことが山ほどあります。
例えば遠足に出た一向から一人はぐれた三日月宗近が、追いかけてきた山姥切国広にいうセリフ。
「打たれてから長くこの世にあるが、遠足というのは初めて経験する。」
これ、本当でしょうか?
もし本当なら、ここでどんぐりを拾うのも初めてということになり、その後、このどんぐりの秘密が明かされる慈伝のエピソードも「初めて」ということになり…。
そうすると、このルートに入るのは、三日月が何度も繰り返してきた円環の中で「初めて」ということになり…そして維伝のキャス変のことを考えると、じゃあどっちが先?ってなるし、更に悲伝のキャス変のことを考慮すると、じゃあこれ何度目なん??ってなるじゃないですか…!?!?
えー…。
どうやら、義伝は謎が深まっていく、このシリーズの鍵となるストーリーのようです。
どんぐり拾いと内緒話のシーンの終わり、三日月宗近は去りゆく彼の背中に、
「おぬしなら、この本丸で起こるやもしれぬ試練にきっと立ち向かえる。」
「その時まで、俺は見守り続けよう。」
そう言って、何か秘めたような表情で暗転の闇に溶けていきます。
何度も繰り返される関ヶ原の戦いのシーンでもぎょっとするところがありました。
ループを繰り返す関ヶ原。
起き上がったみんなに向かって三日月は「俺たちは、同じ関ヶ原を何度も繰り返しているようだ」と言います。
「円環から抜け出せなければ、俺たちは時間の牢獄に囚われたままだ。」
そのセリフ。
この場面についての言葉だけではなかったんだな…
なんとか抜け出してやるぜ!と威勢よく見栄を切る伊達組のメンツに目を奪われていたのですが…この時の三日月宗近、もうすでにとんでもない表情をしていませんか…?
悲しみとも絶望ともつかない、もう壮絶としか言えない表情…もうすでに、彼は円環の只中にいたのだと、観るものに嫌が応にも気づかせる、そんな表情をしている。
えー…
義伝ってこんなに奥深かったのぉ…??









いやマジで、真顔になる。
このお話、後半から話の軸が二つに分かれてしまうので、なかなかお話が散らばった感じが否めないのです。
でもそれって逆に言えば、見れば見るほど、その度に新しい発見がある作品でもあるんですね。
特にこの作品で人間達が語る言葉…
「時代を遡ることができれば…」
というのは、この刀ステのストーリーの中で大きな鍵になるセリフです。
と、同時に、虚伝で出てきた人物たちが決して言わなかったセリフ。
そう。
人間たちは、この義伝から、歴史の流れに何かが起きていることを薄々感づいているようなのです。
実際伊達政宗は、何度目かの関ヶ原で忠興と対峙した際、「この時間に帰ってきた」と言っています。
とんでもないことです。人間たちが、自分たちの人生を変えかねない「運命」あるいは「神」のようなものの存在に気付いている、ということなのですから…。
それに、鶴丸も。
なんか妙じゃないですか??
黒甲冑に取り込まれる前…「物語が朧げでな」って言うんですけども…。
どうしていまその言葉を使う…?
もう、維伝まで観た自分には、正直そのセリフを言葉のまま受け止めることはできませぬ…
しかも、黒鶴丸…衣装の色を反転させるっていうね…???
もう、これ悲伝の伏線バリバリじゃないですか…!!!!
恥ずかしながら、どれも今回初めて気づきました…。怖い。
末満脚本マジ怖い。
いや、本当に

この作品、時間のループがあることや、登場する刀剣男士がちょっと少なめなこと、そして出陣部隊とお留守番に分かれてしまうこと…様々な要素から、虚伝に比べて、少しおとなしい作品だという印象がありました。
が、実際には見れば見るほど味が出る、スルメのような作品であるようです。
なにしろ、とにかく人間たちの物語があまりにも濃厚すぎる。これは前にも熱く語ってしまったところですが。
でも、何度でも言う!
人間ドラマとして、ものすごく重厚なんですこれ。
俺とお前の義にかけて誓え。
天下は見果てぬ夢か。
この刀剣乱舞という物語は、そうやって慟哭する人間達の苦悩とは、本来関係ないところで展開されていく付喪神の…末席とはいえ、神に属する者たちの紡ぐ物語。
けれど、刀は元の持ち主の物語からは自由にはならないから。
だから刀の付喪神たちは、自分を愛した、自分が愛した人間の苦悩に寄り添っていく他にない…。
それが痛いほど心に染みる物語です。
刀たちの物語であると同時に、「虚伝」以上に人間たちの物語になっている。
もう、大倶利伽羅の「あんたの道具で十分だった。」って言い切るところなんて、本当に何度観ても号泣します…。
政宗公が、何度も何度も自分の目指したものを「見果てぬ夢」だと言うのも。
ちなみに、最後のシーン、片倉殿は、舞台上にいるけど、本当はすでになくなっていて、細川忠興には見えていないのではないか説があるそうですね…。
真相はわからないけど、とにかくあのシーンは、本当に何度観ても号泣してしまう。
忠興様(早乙女じょうじさん)のセリフに、とにかく何度でも泣かされます。
この話の人間三人は、本当に本当に素晴らしかった。カーテンコールまで。笑
とにかくね、政宗公…天下は見果てぬ夢だけど、あんた本当にかっこいいよ!!!
…ううう…っ









いやー。これ、ダメですね。
だって、円盤と配信とで、カット割違うところあるんですもん…。
なにしろ来月8日までは半額らしいですよ…?
買っちゃおうかな…

あー、っていうか本当に、なかなか思ったことって書ききれないですよね…!!
もっともっと、語り合いたいことがたくさんあるのに〜!!!!!
ほんと、刀ステを肴に酒宴を開いたら、私は三日三晩寝ずに語らえる自信がありますよネタ的には!
体力的には…
無理









さ、配信はまだカーテンコールが続いていますが、明日普通に早起きなので、私は観終わり次第すぐに風呂入って寝ます。
ので、ブログはこの辺で!
皆さま、また明日の祭りでお会いしましょう!!!
いやー!!!!配信買っちゃうかな〜!!!!







