スーダン内戦で新しい動きがある。反政府の即応支援部隊が、第2の都市であるワドマダニを抑えたことだ。政府軍は、第1師団が抵抗することなくワドマダニから撤退した件で調査を開始した。この都市には、戦争から逃れた数十万の民間人がおり、政府軍の対応に不満を述べている模様だ。即応支援部隊は、東部から街に迫り、戦略的に重要なハントウブ橋を抑えその後北部に進軍したとの情報である。sudantribune. なぜ戦っているのか外部からは分かりにくいが、サウジアラビアとUAEの代理戦争だという見方がある。サウジアラビアは政府軍を支援し、UAEは即応支援部隊を支援していると言われ、UAEはチャドの基地から即応支援部隊に武器や弾薬、ドローンなどを与え、負傷兵をチャドで治療しているという。またロシアが背後にいてスーダンを抑え、マリ、中央アフリカ共和国、スーダンでロシア寄りの戦略回廊を作ろうとしているとの見方がある。中東は複雑でサウジアラビアとイランの対立が良く言われるが、サウジアラビアとUAEが背後で争うというのは余り聞かない。