「ママきいて。6ってすごいよね!」


もうねるよと布団にはいってから
添い寝で莉緒に授乳している私に龍紀がいった。

いつもだったら
おしゃべりはおしまい。早く寝な〰
と言ってしまうところだけど、

あとはもう寝るのを待つだけという状況下だったから
心に余裕がちょっぴり出来てたようで、
6は凄い理由を
ちょっと聞いてみたくなった。


「なんで6はすごいの?」

「だってさ、クルッてしたら9になるんだよ!」


なるほど。そういうことね。


「そうだねーほかの数字はひっくり返しても読めないもんね。」


「うん。あ!でも1はエーだね!」


「?…えー?」

よく聞き取れなかった。


「えーだよ。え~。」



何をいってるんだ?


「んーと…英語のAってこと?」


でも1を逆さまにしてAにはならないよなぁ…?


「え~ぅだよ。え~ぅ。」





ん?
えーじゃなくて

えーぅ?




え~ぅ…………





……えーぅ……える!


    L  か!!




1がL!!




はーーーーー!


ビッッックリした!

発音よすぎて生粋の日本人のママの耳には

エーしか聞き取れなかったけども!

いや、キミも生粋の日本人だけども!



授乳で寝落ちそうになった目がいきなり覚めたよ。

年少の時から幼稚園でやってる週一回の英語の時間に加えて
年中になって
幼稚園降園後にやってる英語教室に通うようになった龍紀。


英語に触れる機会を作ることで
苦手意識なく育ってほしい。


外国人と触れ合う機会を作ることで
視野を広げてほしい。


そういう思いから通わせた教室だったけど、
正直遊びの範囲で楽しんでくれてたらいいなぐらいに思ってた。

でも
ちゃんと耳が育ってるんだね。

凄いねーーー‼



私が納得したことで
スッキリしたのか龍紀は寝ちゃったけど

私はこの小さくて衝撃的な出来事を
パパに言わなきゃ‼という使命感から


布団から生還できたのでした♪



写真はないんですがね。


あ、そうそう。


この数時間前


立ち寄ったスーパーで。


「これ……スッゴいかっこいい…‼」

っていうので



指差す方向を見たら













……ざる麺。。。?





えーっと…………




ごめん。

わからん。