節分。

我が家は毎年何をやるわけでもなく
恵方巻を予約するわけでもなく、
(↑なんだか企業に踊らされてる感があり
まだ素直になれない。)

まあ、朝ごはんにちょうど良いから
ハーフサイズ1~2本食べとく?
方角?どっちだっけ?まあいっか。


そんな感じで過ぎていく2月3日。



しかし!


今年はそうはいかない。


龍紀3歳。


ダメだということは進んでやり
やり続ける。

待てと言われても待たない。

やめてといってもやめない。

都合の悪いことは聞き流し、
異論反論はいっちょまえ。


それが3歳男児。

それが今の龍紀。



そんな龍紀氏は


鬼が恐い。


おかあさんといっしょの歌に出てくる
「こんにゃくこんやくう?」の
こんにゃくも大嫌いだけど、


鬼が最高に嫌い。


でも、

「鬼が来るよ」と脅しても

架空の存在だと最近気づきはじめ
どうやら鬼を
完全になめきってる様子。


やるなら今しかない。



と言うわけで


数週間前から
そろそろ鬼の日があると伏線をはり、


日にちが近づくにつれて
より煽り、

箱入りの福豆(武器)を購入。


鬼のお面はネットで探しダウンロード&印刷。

なかなかの強面をゲット。







可愛くちゃ意味がない。


ごっこ遊びではないのだ。

父母は常に本気。



ほんとうはフルフェイスが欲しかったけど
時間不足にて断念。


服は

私のワインレッドの
ハイネックニットワンピースに
茶色い毛布を腰に巻くという作戦。


鬼役はもちろん旦那君。



今日決行です。




お風呂の時間、
龍紀は私の顔面に向かって水鉄砲を放つ。

人に向けてしてはいけないと
何度もダメだといっていること。


謝ってと言っても
絶対謝ろうとしない。

龍紀はどうやらプライドが高いらしく
すぐにごめんなさいが言えないことが多い。


でもそれはいけない。
ハプニングでも悪気はなかったとしても
人が嫌と感じることをしてしまったら
すぐに謝らないといけない。


でも


謝れない。




何度いってもダメで

より悪いことをしようとするので


お風呂の窓を開けて

「鬼さーーーん!!きてくださーーい!!」


と叫ぶ。



龍紀、号泣。



でも謝らない。





いつもなら謝るまで
しつこくしつこく言い聞かせるけど


今日はいい。


鬼は来る。



来たときに猛省していただくのだ。


母、プンプンしたままお風呂を上がる。

龍紀泣いたまま上がる。





本日のご飯は手作り恵方巻。


あるものでテキトーに作ったから
好きなものだけ入ったただの海苔巻きだけど

気分の問題ってことで。




あれ一個ない。



あっ!





もう食べてる子がいる......汗



龍紀はキュウリ、卵、ツナマヨ。


大人は+焼き肉&レタスの
ハーフ&ハーフ巻き合格









今年の恵方「西南西」を向いて
全員が黙々と食べる。



でも

「お茶くださーい」

「おいしいねぇ♪」


「これおっきいからちょっきんしてー」



龍紀さんに話しかけられ続け、
黙って食べるのは無理。

旦那君も「無理」って。

「これは違う意味で
家族の絆にヒビが入りそうだから無理。」



...ですよねー得意げ汗


黙ったまま一本完食、

無理~


我が家はワイワイ食べるのが吉と判断し
フツーに食べました。(笑)


何だかんだでちょっと遅くなっちゃったけど、


そろそろ鬼のお時間。


龍紀はデザートのイチゴを食べてる。

そこにマスに入った福豆を持っていき、
言い聞かせる。


「龍紀、さっきママお風呂で鬼呼んだじゃない?もし来たら、これが武器になるんだ。
鬼はこのお豆が嫌いだから、
鬼は外!!って鬼に向かって投げるんだよー。
まあ、来ないかもしれないけど、
来たらこれ使おうね~」


「........うん。」



不安そうな龍紀。


ビデオをセットする私。



龍紀「パパは~?」


私「パパはトイレじゃない?」



龍紀「そっか。」




一緒にイチゴを食べる。



その時、



ピンポーン♪




チャイムが鳴る。



「えっ........?」



私、迫真の演技。


龍紀イチゴを片手にキョトンとしている。



その時、


「ぐわー!!
ママの言うこと聞かない子は誰だ~~!!DASH!DASH!



泣く子はいねぇが~!?


...的な感じで

赤鬼が乗り込んできた。


「キャーーー!!!!

私、迫真の演技。


龍紀、放心。



フォークに刺さっていたイチゴが落ちる。



「ママの言うこと聞かない子は誰だ~!?DASH!



龍紀の顔は背後にいる私からは見えず。

でもよく見たら

膝がガクガク震えている。



赤鬼、龍紀の目の前に立つ。




「........やだー!!こわいっ!!こわいーー!!あせるあせる


やっと何が起こっているか理解できて
声が出た龍紀。

「たつビックリマーク今だ!!お豆投げて!!
鬼は外ーーー!!


私が豆を投げつける。


鬼怯む。



でも龍紀に向かってくる。


龍紀、私にしがみついていたけど、
勇気を出して豆を数粒つかんで、


投げた!!!!



鬼、結構怯む。



追い討ちをかけるように私も投げる!!




鬼、扉から退場。



龍紀は放心状態で、

膝の震えがなかなかおさまらなかった。


龍紀「こわかった........あせる
私「こわかったね........」

二人で抱き合った。


龍紀「パパは........!?あせる

私「あ、パパ、鬼に連れていかれてないかな?パパ~パパ~!!龍紀、パパ呼んでみな。」

龍紀「パパ~~あせるあせる


(旦那君、ウォークインの中で
きっと猛ダッシュの早替えだったと思われる)


パパ「なに~?どうした?」



龍紀「いまねっオニがきたの~あせるあせるたっちゃんこわかったの~~あせるあせる


パパ「えっ!?あせるそうなの!?

私「お豆投げたんだよねあせる

龍紀「えいっておまめなげたら。。。あっちいったの。パパみた!?


パパ「いや、みなかったよ。それは...怖かったねぇ汗


それから少しの間、鬼の話をして。

食べ残したイチゴを食べて。

龍紀に福豆は食べられることを教えたら

「おにはーそと!(モグモグ)」と食べていました。




あれから数日。



龍紀は福豆にハマり 

家のチャイムが鳴ると「誰!?」と過敏になり、


お風呂に入ってる時、

言うこときかないからと
無言で窓の方をじっとみると

「...やだビックリマーク呼ばないでビックリマークビックリマークやだ!!あせる」と


いきなり従順になります。



少しお灸を据えられたかな。


まあ、来年はフルフェイスマスクと
全身タイツを用意しないと
ダメかもだけど........あせる


悪魔の3歳児と言いますが、

素直な3歳児。


やんちゃだけど可愛いのです。