2013年12月15日。
実家へ行きました。
翌日にある地元のママ友&お友達との
クリスマス会の為もあったけど
一番は
実家にいるおじいちゃんに会うために。
本当は1週間前に行く予定だったんだけど
龍紀の風邪がおさまらなくて。
抵抗力の弱い
おじいちゃんおばあちゃんに
うつしちゃいけないと思って。
夕方前に到着。
お昼寝から起きた龍紀を連れて
実家の2階に住む
おじいちゃんおばあちゃんの家へ。
行こうとしたら
今おじいちゃんの具合がよくないから
....と父に止められた。
タンが絡まって、
それを
外へ出すことができなくて、
息苦しくて
「もう楽に死なせてくれ」と
母に懇願していると言う。
到着したとたん突きつけられた現状に
いたたまれなくなった。
おじいちゃんはここ1ヶ月は
寝ていることが多くなっていて
ここ10日程は
ずっと床に付していたらしい。
先月のはじめに会いに行ったときは
椅子に座って冗談もいって、
龍紀がプラレールで遊ぶのを
立って感心して見ていたのに。。。
急な体調の急変に
家族じゅうが困惑していた。
容態が落ち着いたというので
2階へ上がった。
ベッドの上のおじいちゃんは
なぜかサングラスをしていた。
部屋の照明が真上だから眩しくて
かけたらしい(笑)
来たか!と言うように
左手をあげて
龍紀と私に挨拶をする。
私も「やっほー♪きたよー」と
いつも通り声をかけた。
でも、
サングラスに驚いてしまったのか、
場所見知りをしたのか
龍紀がグズり出した。
「あっち~あっち~!」と
部屋を出たいと言う。
私はおじいちゃんのそばにいたかったけど
どうにもおさまらなくて、
仕方なく退室。
出直す。
少しして
もう一度会いに行く。
今度はサングラスをかけていないおじいちゃんが出迎えてくれた。
しかし、龍紀はまた
「あっち~あっち~!」と号泣。
龍紀が来るのを
楽しみにしていたおじいちゃんは
ちょっと悲しそうな顔をしたから
申し訳なくて....
でもおさまらなくて
また退室。
今度は私一人で行った。
おじいちゃんは
アイスクリームを食べようとしていた。
介助のお母さんに替わって私が一口
口に運んだ。
二口目で詰まってしまい、
むせてしまった。
苦しむ姿を見せたくないのか
おじいちゃんに手で出ていろと言われ
退室。
ご飯を食べ、お風呂に入り、
龍紀の機嫌が良くなった所で
大好きなチャギントンの動画を
スマホで見せ、
「じいじに見せに行こう!」と誘って
2階へ上がった。
おじいちゃんの周りには家族が数人いた。
そこへ
「龍紀が大好きなチャギントンだよー」と
スマホを見せた。
龍紀も今度は泣くこともなく、
「ココ。ター(ブルースター)」と
キャラクターを教えたり、
「チュッチュー♪」とチャギントンの
テーマ曲を歌ったりしてご機嫌で遊んだ。
5分くらいだったかな。
あんまり長い時間だと
疲れてしまうからと言って、
じゃあ寝るねーバイバイ。と
退室することにした。
お友達とバイバイをするとき、
龍紀は「ハイタッチ」をする。
「じいじとバイバイタッチする?」と言うと、
手を差し出してタッチしようとした。
でも
おじいちゃんは寒さ対策で
紺色の手袋をしていたので
龍紀は手を引っ込めてしまった。
「おじいちゃん手袋が怖かったのかも~」と言うと、
そうか!とばかりに
左手袋を自分でとって
素手を龍紀に差し出した。
龍紀は素手に安心したのか
弱々しいおじいちゃんの手に
おもいっきり
「ターッチ!」をした。
パチン☆パチン☆と
可愛い音がした。
おじいちゃんは、
手袋を外した途端に
龍紀が寄って来てくれたことに
ビックリしていたみたいで
目を丸くしていた。
そのあと
ニコニコ笑って手を振った。
「また明日ね~♪」
そう言って
1階へ降り、
龍紀と布団に入った。
ふと
目が覚めた。
雨戸の隙間から光が見えた。
車のエンジン音が家の前で切れる。
起きなければいけない
そんな予感がして
ガバッと起き上がった。
同時に
部屋の襖が開いて
妹が泣きながら言った。
「ねね、じじが。。。。」
龍紀が横で泣き始めた。
駆け出したい気持ちを押さえながら
慎重に寝かしつける。
そーっと布団を抜け出して
2階への階段を駆け上がった。
おじいちゃんの寝ていた部屋。
扉を開けると
おばあちゃん、父、母、叔母夫婦、在宅ケアのお医者様と看護師さんに囲まれて
おじいちゃんが寝ていた。
かけられているお布団は
上下に動いてはいなかった。
ついさっきまでいたのに
また明日ねってバイバイしたのに
さっきまで笑っていた顔は
もう動かなくて
まだ手も顔も温かいのに
もう
さっきまでいたおじいちゃんは
ここにはいない。
涙で前が見えなかった。
信じられなかった。
まさか、と
頭をよぎることは時々ありはしたけど
考えないようにしていた。
それを
こんなにも早く突きつけられるなんて。
もっと早く来たら良かった。
もう少しここに居たら良かった。
どうして
龍紀と一緒に寝てしまったんだろう....!
後悔ばかりが襲ってきて
耐えられなくなった。
部屋の外に出る。
龍紀が下の階で
泣いている声が聞こえた。
なぜか今日に限って眠りが浅いみたいだ。
寝かしつけに寝室へ行く。
龍紀はお布団に座って泣いていた。
今思えば
龍紀も無意識に何かを感じ取って
泣いていたのかもしれない。
お布団に寝かせて
「大丈夫だよ。ママここにいるよ。」と
なだめて寝かしつける。
少しトントンする。
「じいじにバイバイタッチ出来たよね。
良かったね。」
そう言うと、
龍紀は寝ぼけつつ
「ねっ。」と言った。
そして
布団にもぐりながら
右手を虚空に左右に振った。
偶然かもしれないし
ただ思い出してしただけかもしれない。
でも私には
それが
すぐそこで見守っているおじいちゃんへ
「バイバイ」をしたように見えたのだ。
ああ。
最期の最期に
龍紀に会わせてあげられて良かった。
あの笑顔が見られて本当に良かった。
後悔も多少あるけど
おじいちゃんは今
笑っていてくれるような気がする。
おじいちゃんが息をひきとったのは
16日のam2:35頃。
同じ部屋に付き添っていた父、母、
おばあちゃんが枕元に座っていて、
それぞれがうたた寝をしてしまった
そのわずか数分の間。
静かに逝ったんだそうです。
1日に何回も苦しがっていたけれど
苦しむことなく
眠るように旅立てたなら
良かった。
あれから
ちょうど1週間。
この1週間は
嵐のようだった。
家中がバタバタで
本当に大変だった。
でも
おじいちゃんが築いたこの一族
それぞれの血には
確実にじじが息づいている。
そう感じる1週間だったよ。
残されたばばや
私達を
見守っていてね。
ありがとう。
じじ。
実家へ行きました。
翌日にある地元のママ友&お友達との
クリスマス会の為もあったけど
一番は
実家にいるおじいちゃんに会うために。
本当は1週間前に行く予定だったんだけど
龍紀の風邪がおさまらなくて。
抵抗力の弱い
おじいちゃんおばあちゃんに
うつしちゃいけないと思って。
夕方前に到着。
お昼寝から起きた龍紀を連れて
実家の2階に住む
おじいちゃんおばあちゃんの家へ。
行こうとしたら
今おじいちゃんの具合がよくないから
....と父に止められた。
タンが絡まって、
それを
外へ出すことができなくて、
息苦しくて
「もう楽に死なせてくれ」と
母に懇願していると言う。
到着したとたん突きつけられた現状に
いたたまれなくなった。
おじいちゃんはここ1ヶ月は
寝ていることが多くなっていて
ここ10日程は
ずっと床に付していたらしい。
先月のはじめに会いに行ったときは
椅子に座って冗談もいって、
龍紀がプラレールで遊ぶのを
立って感心して見ていたのに。。。
急な体調の急変に
家族じゅうが困惑していた。
容態が落ち着いたというので
2階へ上がった。
ベッドの上のおじいちゃんは
なぜかサングラスをしていた。
部屋の照明が真上だから眩しくて
かけたらしい(笑)
来たか!と言うように
左手をあげて
龍紀と私に挨拶をする。
私も「やっほー♪きたよー」と
いつも通り声をかけた。
でも、
サングラスに驚いてしまったのか、
場所見知りをしたのか
龍紀がグズり出した。
「あっち~あっち~!」と
部屋を出たいと言う。
私はおじいちゃんのそばにいたかったけど
どうにもおさまらなくて、
仕方なく退室。
出直す。
少しして
もう一度会いに行く。
今度はサングラスをかけていないおじいちゃんが出迎えてくれた。
しかし、龍紀はまた
「あっち~あっち~!」と号泣。
龍紀が来るのを
楽しみにしていたおじいちゃんは
ちょっと悲しそうな顔をしたから
申し訳なくて....
でもおさまらなくて
また退室。
今度は私一人で行った。
おじいちゃんは
アイスクリームを食べようとしていた。
介助のお母さんに替わって私が一口
口に運んだ。
二口目で詰まってしまい、
むせてしまった。
苦しむ姿を見せたくないのか
おじいちゃんに手で出ていろと言われ
退室。
ご飯を食べ、お風呂に入り、
龍紀の機嫌が良くなった所で
大好きなチャギントンの動画を
スマホで見せ、
「じいじに見せに行こう!」と誘って
2階へ上がった。
おじいちゃんの周りには家族が数人いた。
そこへ
「龍紀が大好きなチャギントンだよー」と
スマホを見せた。
龍紀も今度は泣くこともなく、
「ココ。ター(ブルースター)」と
キャラクターを教えたり、
「チュッチュー♪」とチャギントンの
テーマ曲を歌ったりしてご機嫌で遊んだ。
5分くらいだったかな。
あんまり長い時間だと
疲れてしまうからと言って、
じゃあ寝るねーバイバイ。と
退室することにした。
お友達とバイバイをするとき、
龍紀は「ハイタッチ」をする。
「じいじとバイバイタッチする?」と言うと、
手を差し出してタッチしようとした。
でも
おじいちゃんは寒さ対策で
紺色の手袋をしていたので
龍紀は手を引っ込めてしまった。
「おじいちゃん手袋が怖かったのかも~」と言うと、
そうか!とばかりに
左手袋を自分でとって
素手を龍紀に差し出した。
龍紀は素手に安心したのか
弱々しいおじいちゃんの手に
おもいっきり
「ターッチ!」をした。
パチン☆パチン☆と
可愛い音がした。
おじいちゃんは、
手袋を外した途端に
龍紀が寄って来てくれたことに
ビックリしていたみたいで
目を丸くしていた。
そのあと
ニコニコ笑って手を振った。
「また明日ね~♪」
そう言って
1階へ降り、
龍紀と布団に入った。
ふと
目が覚めた。
雨戸の隙間から光が見えた。
車のエンジン音が家の前で切れる。
起きなければいけない
そんな予感がして
ガバッと起き上がった。
同時に
部屋の襖が開いて
妹が泣きながら言った。
「ねね、じじが。。。。」
龍紀が横で泣き始めた。
駆け出したい気持ちを押さえながら
慎重に寝かしつける。
そーっと布団を抜け出して
2階への階段を駆け上がった。
おじいちゃんの寝ていた部屋。
扉を開けると
おばあちゃん、父、母、叔母夫婦、在宅ケアのお医者様と看護師さんに囲まれて
おじいちゃんが寝ていた。
かけられているお布団は
上下に動いてはいなかった。
ついさっきまでいたのに
また明日ねってバイバイしたのに
さっきまで笑っていた顔は
もう動かなくて
まだ手も顔も温かいのに
もう
さっきまでいたおじいちゃんは
ここにはいない。
涙で前が見えなかった。
信じられなかった。
まさか、と
頭をよぎることは時々ありはしたけど
考えないようにしていた。
それを
こんなにも早く突きつけられるなんて。
もっと早く来たら良かった。
もう少しここに居たら良かった。
どうして
龍紀と一緒に寝てしまったんだろう....!
後悔ばかりが襲ってきて
耐えられなくなった。
部屋の外に出る。
龍紀が下の階で
泣いている声が聞こえた。
なぜか今日に限って眠りが浅いみたいだ。
寝かしつけに寝室へ行く。
龍紀はお布団に座って泣いていた。
今思えば
龍紀も無意識に何かを感じ取って
泣いていたのかもしれない。
お布団に寝かせて
「大丈夫だよ。ママここにいるよ。」と
なだめて寝かしつける。
少しトントンする。
「じいじにバイバイタッチ出来たよね。
良かったね。」
そう言うと、
龍紀は寝ぼけつつ
「ねっ。」と言った。
そして
布団にもぐりながら
右手を虚空に左右に振った。
偶然かもしれないし
ただ思い出してしただけかもしれない。
でも私には
それが
すぐそこで見守っているおじいちゃんへ
「バイバイ」をしたように見えたのだ。
ああ。
最期の最期に
龍紀に会わせてあげられて良かった。
あの笑顔が見られて本当に良かった。
後悔も多少あるけど
おじいちゃんは今
笑っていてくれるような気がする。
おじいちゃんが息をひきとったのは
16日のam2:35頃。
同じ部屋に付き添っていた父、母、
おばあちゃんが枕元に座っていて、
それぞれがうたた寝をしてしまった
そのわずか数分の間。
静かに逝ったんだそうです。
1日に何回も苦しがっていたけれど
苦しむことなく
眠るように旅立てたなら
良かった。
あれから
ちょうど1週間。
この1週間は
嵐のようだった。
家中がバタバタで
本当に大変だった。
でも
おじいちゃんが築いたこの一族
それぞれの血には
確実にじじが息づいている。
そう感じる1週間だったよ。
残されたばばや
私達を
見守っていてね。
ありがとう。
じじ。