入院4日め。

書きたいことはたくさんありますが

今日はコレを書かなきゃ眠れない!


噂には耳にしていました。


『S病院には神の手を持つ助産師がいる』


そんな話を聞いたのはもう半年以上前の事。
すっかり忘れておりました。


『その神の手をもつ助産師にかかれば
どんなおっぱいでも、瞬く間に母乳が
湯水のように溢れ出る。
最後には噴水のように飛び散る程になる』


母乳が噴水って(笑)

ネイルのお客様から聞いたので
そのときは面白い話として
笑って聞いてました。


そして今日。


母乳は3日程で出るようになると言うので
余裕で構えてた私。
『マッサージはうけますか?』という言葉にも
どうしようかなーと考えていました。


実際、
数ヵ月前からのセルフマッサージが
効果を出して
それなりに順調に出ていたし
張りも来て、熱も持っている。
4日目の今日位でエンジンがかかるかなーと
思っていたので。

でも
昨夜、息子はあまりにもぐずり、
授乳→泣く(おしっこ)→
授乳→泣く(おしっこ)→
ミルク→ゲップ(出ない)→
泣く(ウンチ)→授乳...

この、誰もが体験するという
噂のループにハマり、
(でも新生児室に預けたくなくて)

寝不足になってしまって。

もしかしたら
充分な量が出てないから
泣いてるのかな?

とりあえず今の状態を
見てもらうだけ見てもらおう!と
マッサージを受けることにしました。

新生児室に息子を預けて
向かいの角を曲がると
奥まった個室がありました。

保健室位の広さの部屋に
ベッドが2つ。

1つは入院用と同じで
もう1つは
畳の上に高さのある診察台があり、
バスタオルがたくさん広がっている。

こんにちはーと言うと
奥から
『待ってたよ』と
白衣にピンクのエプロンの
助産師さんが出てきた。

でも
ここ数日見慣れた助産師さん達と
確実に違うのは

風貌。


白髪で
腰が曲がり

御年90。。。位の
お婆ちゃん。


ここで
半年以上前の
私の記憶が甦りました!



『神の手だ!!』


伝説を目の前にすると
興奮するもんですね!!!!

どんな芸能人を見たときよりも
テンション上がりましたよ!

「じゃあその青いのの上に寝て。」


指差したのは
診察台の上にある
グリーンのバスタオル。


さすが。


神は期待を裏切らない。


上着を全てとり、
寝ると、

神は
『よっこいしょ』と
木の椅子(年期が入ってる)に座り
ホットタオルを2枚持ってきて
私の乳に巻くように置いた。

「今日は人数が多くてね
肩が張ってもうだめだ。」

そう言って
向けた顔に掛けたメガネのレンズには

明らかに
先ほどマッサージした際に
乳房から母乳が飛んで来ましたと
証拠付ける『しぶき』の跡が
くっきり!!!!

『神!!!』

無駄に感動している私の
片方の乳房を両手で包み込むように持ち
乳輪の回りを押して出をチェック。

「ああ、でるね。」

そして
絶妙な、なんとも言えない指の動きで
乳房のコリをほぐしました。。

「いいもん持ってるよアンタ。
これ以上はないね。これ以上やったら
やったぶんの母乳が勿体ないから
いいよもう。」

そう言いつつ神の手が出した
私の母乳の色は
いつもの白色ではなく
薄いクリーム色に変化していました。


うわああ(@◇@)☆!!!


凄い。。。!

凄いよ!!!


結構出ない方多いんですか?
と聞くと

「多いねぇ。でもやれば出るよ。
出るように出来てんだから。」

「マッサージするって言った人を
病院内で捕まえる方が大変さぁ。
皆、病人じゃなく健康体だから
エステだのシャワーだのって
フラフラしてるでしょー。
アタシも疲れちゃうけど
後につかえてる人のを
やんなきゃぁ気がスッキリしないんだ。」

ぜひお名前を。と聞くと

「町田」


「あ。それは私。」


「あはは!アタシ?富沢~」

そう言って神は
次の予約者へ内線電話をするために
消えて行きました。


壁に張ってあった
カレンダーには
院内の1階にあるマミーズルームでの
施術の予定が入っているようで

「マミーズ」のことを

『マミーヅ』と書いていたところに

えもいわれぬ想いを馳せ
部屋を後にしました。


そして今。


息子に母乳を。。。と
準備した私は目を疑いました。

午前中より
確実に2カップ上がっている!

そして
服が役に立たないほど
滴り落ち濡れまくっている!!!


ゴッドハンド富沢!


伝説は実在しました!!!



彼女がいる限り
母乳育児の未来は明るいと
実感し、体感した一日でした...!!!





ああ、スッキリした!
寝る!(笑)