MATADOR | 羽生結弦選手が素敵すぎて困っている人のブログ。はいぱぁ

羽生結弦選手が素敵すぎて困っている人のブログ。はいぱぁ

羽生結弦選手が素敵すぎて
こんなブログを書いています。

前ブログでオイタしてもーて
お引っ越し♡

よろしくお願いいたします。

いつか
近いうちに
会いたいな



彼からのメールは
いつも胸躍る



でも

今回は
ちょっとためらいがあった


テレビで見た
泣きじゃくる彼


優しく抱きしめる
一位の選手


胸が
ざわざわして


どうした?

彼は距離が近くて
素直で
ただ

それだけじゃないか

それだけじゃないか・・・







いつ会える?



またメールが




そうね

明日・・・

迎えにいくよ



日中は仕事があったので

夜に迎えに行く

いつもは
わくわくとした気持ちなのだが

今日は
なんていうのか・・


このあいだ
告白してしまったし

なんて顔して会ったらいいのか


そんなことを
ぐるぐる
考えて

答えのないまま
着いてしまった


連絡すると

彼が出てきた




スーツ・・・?


自分も仕事からで
スーツを着ているので

おかしくはないのだが


久しぶり!


隣に乗り込む

ふわっと
いい香りがした


どうした・・・?


その恰好


ん?

今日はね
大人な場所に
連れて行ってもらおうと思って

髪も綺麗にセットされて

なんだか

急に大人になってしまったようで

どきどきする


大人な場所って
バーとか?


そうだね
お酒とか
おいてあるとこ?
飲まないけど


ミラーで
ネクタイのチェックをしている
細く白い指に
ドキッとする


んーじゃあ
こないだ見つけた
小さいけど
趣味のいい店
行くか


行く道すがら

趣味のイヤフォン
曲の話


今までと

変わらない関係


こないだのこと

忘れたわけじゃ
ないだろうけど・・・




そういえば
答え
もらってたっけ・・・・?


地下駐車場に車を止め

エレベーターを使う




あのさ

ん?

こないだの
空港の



一階で
数人が乗り込む

・・・。



黙り込んでしまう




5階で降りる


ここだよ
この店



一番奥まったところに
シンプルな黒いドア

開けて入ってゆく


中は
ジャズが流れ

間接照明が

心地よかった



時間が早かったので
客はいなかった

カウンターの端に座る




何飲む・・・?

ここまで来て
ミルクってわけにもいかないよ?

からかうつもりで
彼に言うと


・・・お酒
飲んでみようかな


え?
大丈夫なの?



少しなら
いいかなって

マタドールだって!
闘牛士じゃん

これにする





俺は
運転するから
アイスコーヒーで



バーテンダーは
初老の男性で
無口だった

どうぞ・・・





きらきらした
グラス

うっすらイエローの液体



細く美しい指で持つ

ちょっと一口・・・

かたちの整った
唇をつける
紅い舌が覗く


一枚の
画みたいだ





おいしいよ?
ジュースみたい

ちょっと甘い
甘すぎるくらい


ごくん

と喉仏が上下する



おい

飲みすぎんなよ



えー
平気だよ


もう一杯もらおうかなー




白い頬が
ほんのりピンクで


それは
可愛いんだけど

心配・・・





熱くなった

ネクタイを

くつろげる




酔ってないか?




大丈夫だって



あのさ・・・

空港でのことなんだけど

ウン


どう
思ってる・・・・?



どうって・・・?
どういうこと?


言っただろ
好き・・・なんだって


ああ
うん


僕も好きだよ?
いままでどおり


友達として
好きってことなのか・・・?


なに
顔こわいよ


見たよ
テレビで
あいつには
あんなして泣くんだな

(違う
こんなことが
言いたかったわけじゃ)

所詮
畑が違うってことか

元さやってこと?





何言って・・・


みるみる
真っ赤になる



そんな風に思っていたの?
信じられない



僕は
ただ
スケートが好きなだけだよ?



わかってくれてるって
思ってた



沈黙が


ジャズの
ピアノが


重く

流れていた

















黙り込む

重い時間




とん


肩に
何かが当たった





とん




アーモンド・・・?




顔を上げると

頬を膨らまし


座った目で


ナッツを投げて来る









「バカ!

おたんこなす

ぼくねんじん

とんちんかん」





潤みだす瞳



「おっちょこちょいの

すっとこどっこい」





もう

投げるナッツは残っていなかった





「帰る」



立ち上がり

ふらつく



「危ない!

酔ってるだろ」



腕をつかみ
支える



意外と逞しい感触に
どきりとする


「酔ってまーせーん!」


明らかに
酔っ払いじゃないか・・・




「あーゆうこと

ゆー人とはお酒飲ーみーまーせーん!」





っふ・・・。



なんだか

とっても可愛くって

可愛くって





「今!

笑ったでしょ!

怒ったよ!

おーこーりーまーしーた!」





「ゴメン

ホント

ゴメン」



ああ
可愛い




「笑いながら

謝られても

許しませーん!」




腕を組んで
ソッポを向く




「ゴメンって

ほら

このとおり」




深々と頭を下げると




プンプンだった態度が
和らいでいく




「もー

しょうがないなー

マスター

もう一杯」





「もうやめとけって

結構酔ってるよ

勘定する」





マネークリップから札を出しているうちに


彼は外へ行ってしまう







「待って

危ないって」






駐車場へ行くまでに

彼はふわふわと歩く




「あー

涼しい

気持ちいい」




なんとか助手席に座らせ

車を出す




ミラーに映る彼



ピンク色で
微笑んで


可愛いな・・・





「あ!

コーラ!

コーラ飲みたい

今すぐに」




酔ってる彼は

ワガママで

自分勝手で

とても




可愛かった





コンビニで
ペットボトルのコーラを買う




「蓋

開けて~」





苦笑しながら

開けて渡す




「ありがとう


ん~美味しい!」






再び
走り出す


彼の
細い指

上下する喉仏




「危ない!」



前の車が
急ブレーキを踏む

すんでのところで
接触は免れた




よかった・・・。






「ヨカッタじゃないよ~

も~」



彼は

コーラを

ほとんど

服にかけてしまっていた




「ゴメン!」

ティシュを渡したが



彼は

腹を抱えて笑っている





「冷たい~

気持ち悪い~」




どうしよう




「どっかで

洗う?」




「洗う?

川で洗濯に?」




まだ笑っている



笑い上戸か・・・









シティホテルの駐車場



彼はまだ

「べたべただ~」

と笑う




笑ってくれてて

ほっとするけど




部屋のキーを受け取り



ドアを開け
中に入ると

どきん

どきん


心臓が






衣擦れの音

ジッパーを下げる音





テレビをつけて背を向けて
いるけれど

意識は





シャワーの音が聞こえる





部屋にバトラーを呼んで

クリーニングを頼む

「明日の朝までに」

「かしこまりました」








白いガウンを纏って

彼が出てくる




「あ~

気持ち良かった~」





どうするか迷ったが






「俺も

使ってこようかな」





何か期待している訳ではない


心臓


鎮まれ!







髪を拭いて

出てくると

彼は横になってテレビを見ていた



「何か飲む?」




返事がなかった

まわりこんで見て見ると





彼は

小さな寝息をたてていた



長いまつ毛

つるつるした鼻梁

ピンク色のほっぺ

ふっくらとした唇







なんだか

ほっとして





ツインのベッドに

横たわった















夢を

見ていた








彼の

体温

におい


滑らかな肌


よくしなる背中

かすかな声


あぁ


このままずっと

夢を見ていたい













・・・ねぇ?

朝だよ・・・






鈴を振るような







・・・だれ・・・・?


はっとして起きる






彼はもう

身支度を終えていた




「電話したらさ

クリーニング出来てるからって

持ってきてもらっちゃった」





慌てて

着替える




彼は

窓の外を見ていた





帰る車の中

「頭とか痛くないの?」


と聞くと


「うーん

ちょっとぼーっとしてるかもだけど

大丈夫」





普段から健康に気をつけているからか



俺なんて
二日酔いなんて

しょっちゅうなのに





苦笑する





「じゃあ

また」




「うん

昨日

楽しかったね・・・?」


「うん・・・?」






彼の瞳が
妖しく光った気が





いや


気のせいだ











自宅に戻り

ネクタイを外す




何気なく

鏡を見ると









えっ



鎖骨の上に

赤い跡が





これって・・・







妖しい
瞳の煌めき







また

彼の迷宮に
深く入り来む




嫌なわけではない

深く

深く・・・・

















彼の視点


                              by   penut


眠っていた


深く

深く


眠っていた




あまりにも

パッチリと目が覚め

自分でも驚く



時計を見た



夜中の2時半だ




すぅすぅという

寝息に気づき
隣をみる



長く前髪を垂らし


幸せそうに
眠る人



あぁ
そうだった


ゆうべからの

成り行きを思い出す






ここまで運んでくれたんだ




疲れたよね?


ごめんね?





紅く色づいた

前髪を


優しく掻き上げ


額に

そっとキスをする



ねぇ…




ねぇ…


寝息は

さらに
心地よさそうに



んもう…



淋しいよ?



ぐったりと

泥のように眠る
その人の

躰に
覆い被さって

その

体温を感じた




ねぇ…


起きて…?




んんっ…



眉間に皺を寄せ

軽く呻いただけで

起きる気配がない



淋しさとともに

ふと擡げた
意地悪な気持ち



バスローブを

はだけて




赤く
紅をさしたような


その唇を


押し付けた



















あとがき

Matador

なぜMatadorにしたのか
不思議です

彼のプログラムが
発表される少し前でした

そして

嫉妬からのケンカ

仲直り


私も好きな作品です


pちゃんが
思いを汲み取ってくれて
コメを
数秒でくれたときは
マジで運命感じちゃいました♡
いまでもほぼ毎日語ってますよ♡




前編で終わったときは

あー
続きどーしよ

まー
湧いたらでいいか

って
てけとーに
思ってましたw


湧きまして
よかったですw