沖縄の第一次産業について


・沖縄と全国の産業について
沖縄ももじゃら大学のブログ-産業



・沖縄と全国の所得について
沖縄ももじゃら大学のブログ-所得




<農業の現状>
10a=302.5坪
労働生産性(家族労働1日当たり所得)
・サトウキビ:5000円前後×20日=10万円
・果実:7000円前後×20日=14万円
・水稲・葉たばこ、野菜、花き(甘しょを含む):10000円前後×20日=20万円
・肉用牛繁殖経営(県の畜産経営技術指標から「草地 380a+舎飼い母牛30頭規模」&子牛価格は 313千円で積算した結果 )
 13000円前後×20日=26万円



さとうきび作
収穫を人力=120a前後が作付限界→年間所得は100万円前後
*大型機械化が定着している南大東村では10ha前後まで作付けが可能→年間所得水準を 400~ 500万円程度

水稲
1期・2期作ともに5ha程度の作付けが可能→年間所得280万円程度
葉たばこ作
家族2人の労働で 140a程度が限界→年間所得は 300万円程度
*葉たばこ作では機械・施設の初期投資が大きいため、一定規模以上への拡大が要求される品目と推測される。


<野菜品目>
ホウレンソウ・チンゲン菜・山東菜
一作当たり作付限界は10a前後→年間6回作付けで120万円の所得
レタス
一作の限界が17a=4~6倍( 70~100a)程度が家族労働による作付限界→年間所得水準は200~300万円程度
いんげん
作付限界は6a=2回作付けを考慮しても作付限界は4倍程度(24a)と推測→所得水準は 160万円程度
すいか
作付限界は2作(2回転)前提で40a程度が限界→所得水準は 210万円程度
にがうり
作付限界は29aと推測→所得水準400万円程度

小菊
一作当たり作付限界は16a、輪菊は10aと推測→所得水準は、小菊で 300万円弱、輪菊で 300万円強と推測
デンファレ(切花)
限界は23a→年間所得は 550万円程度と推測
作付限界規模の年間農業就業時間は 4,000時間近くに達する。


<果実品目>
加工パイン
作付限界は 280aと推測→ 130万円程度と
マンゴー
作付限界は14a→所得は 240万円と推定
早生温州みかん
作付限界が約40a→所得水準は 330万円
施設パパイヤ
約20aが作付限界→所得は 130万円


問題点
・県内での需要では限界がある
・県外出荷の経費
・輸入による価格の上下
・生産者の資本蓄積力の弱さ


対策
・収益性が高い品目の開発を進めることが課題であり、そのための技術開発が重要



農業経営の基本
農業経営は、土地・労働・資本(財)の3要素+「経営者能力 」



現状、沖縄の農業で生活をしていくのはすごく難しいのだなと感じた。
一番の資本をどう確保するか。
このハードルは高いだろうと思われる。