完全に太った。
肥えた。

くまちゃんといると、確実に肥える。

去年の辛い日々、
周囲が心配して病院に行けと言われるほど(陰で悪い病気なんじゃないかと噂まで)一気に痩せた。

体重としては、全然痩せた数字じゃない。
けれど、元々がデブだったので
一気に痩せて驚かせたみたい。

食べ物が喉を通らなくて、
飲むものばかり、お菓子を食べて満たされる日々。
体重は減ったけど血液はﾄﾞﾛﾄﾞﾛになったでしょう。

そんな日々も少し落ち着いた。
それもこれも、くまちゃんのお陰でしょう。

目が合えば
かわいいかわいい！
と誉めてくれます。
だんだん自分も
「もしかして俺は可愛いんじゃねーか？」
という錯覚にも陥ります。

くまちゃんと仲良くなった頃
(友人関係としては10年以上になりますが、それ以上になった頃という意味)
私は痩せていた時期でした。

くまちゃんと話してても
「ちこちゃんは全然食べない」
「ちこちゃんを太ってると思ったことない」
と言ってくれていました。

くまちゃんは愛されデブキャラ。

私はずっと
「デブい」
とくまちゃんを罵り可愛がっておりました。
が、くまちゃんはいつもいつも「かわいい」を繰り返すばかりでした。

そんなくまちゃんの口か先日

「ちこちゃん、

デブじゃーん！きゃっきゃっきゃっ！」

という言葉が飛び出した！
確実に私は肥えた。
特に下っ腹が異様に飛び出した。
くまちゃんといると、便秘に悩まされる為、いつも腹部ﾏｯｻｰｼﾞさせているのだけど、そのﾏｯｻｰｼﾞしている腹部、下腹部をみてｹﾗｹﾗ笑っている。

「でぶぅ！」

相変わらず、「かわいい」を連発するも、「でぶぅ」に全てかきけされる。

わかるだろうか。

デブにデブと言われる屈辱が！！！！！

「お前が言うなし！！」

キリッとくまちゃんを睨んだ。

その顔を見てくまちゃんがまたｹﾗｹﾗ笑う。

「小雪ににてるー！かわいー！！！」

こ、こ、
小雪！？

気でも狂ったか！くまよ！！
このすらりと通った鼻筋と、私のぺちゃ鼻をどう見ているのだ！
君はペットみたいに扱われているせいなのか！？

(〃ω〃)

若干照れる俺。

しかし、変な間がある。

小雪…小雪…
頭をフル稼働。

そういや、こいつが最近大好きな猫の名が、小雪ではなかったか…？

まさか…！

どーーーーーーーん

ビンゴーーーーー

キッと睨む目。
ぺちゃ鼻。
絶壁な丸顔！

どっから見ても、私はこの小雪だ。

あいつめ。
許すまじ。

くまちゃんは、小雪のよーな、いわゆすぶちゅカワ猫が大好き。
犬でもぶちゅカワ犬が大好き。
その子たちを見たときは異常に「かわいい」を連発している。

…

そうか、そうゆうことなのか！

お前、なんてＢ専！！！

ゴゴゴゴゴ…

「Ｂ専かよ」

という私にくまちゃんがいう。

「これまで付き合った人はみんなかわいーよー」

こいつの「かわいい」を信じるなかれ。

可愛いの定義