思えば、読書はかつての私にとってなくてはならないものだったはずなのですが、
いつのまにか時間的余裕をなくしてしまい、気がついたら必要な書物以外にはなかなか目を通さなくなってしまいました。
院にいたころはあれだけ読める時間があったはずなのに……。もったいない時間の使い方をしたと後悔しきりです。
不思議なもので、今の方がサクサク読み進めることができます。
そんなわけで今日は、モーパッサンの『脂肪の塊』を読みました。
モーパッサンといえばまず私が思い浮かぶのはUne vie(『女の一生』)ですが、どうやらこの『脂肪の塊』が出世作のようです。
この「脂肪の塊」というのは登場人物の一人である娼婦についているあだ名で、普仏戦争後ルーアンから抜け出す人々が、この「脂肪の塊」に救われたにもかかわらず、最後は恩を仇で返すような真似をして貶めてしまいます。
純粋で誠実な娼婦と自己中心的な周囲の人間(主に富裕階級)という真逆の存在を、皮肉たっぷりに描ききっています。
さて、明日は何を読もうかな~~。