しってるよ
あのときから

黒になりきれない空も
青になりきれない海も


君の目は もう見ない

雨の日には
微笑み ひとつ
ぷれぜんと


しってるよ
あのときから

白になりきれない体も
赤になりきれない頬も


君の目には 写らない

全部見せたくて
ただ 大声で
さけぶのよ


しってるよ
しってるよ


あいまいな
君の色

しってるのに

出せないの

何度も 何度も
まぜても まぜても


出ない色



僕に 染まらない

僕には 染まれない



しってるよ
あのときから


しってるの


混ぜては いけない色
交ぜては いけない色



それはきっと

記憶に残しちゃいけない色







あの一文で
終わったの


右目だけなみだ
左目はとっておくの


白黒の視野から

君だけ微かに色付くの

それはまさに
群青色


毛布にくるまる
君の後ろ姿

明日なんてないんだと
ゆっくり しらせてくれた


時計の音
心拍数をあわすのに

あの頃は必死だったんだ

ぴったり繋ぐ胸が
君に伝わり

からだが揺れる


また来る朝のため
僕は眠る

カラダをまわる
生暖かい嘘を
噛み締めて


記憶の奥で ねむる

君のいない明日を夢見て



私はここにいた
君もここにいた

その証が 欲しくて

必死に君に 触れたんだ


身体に残るのは
いつも8の香り

他にはなにも残らない

何も求めてはいけない


君はいた
私もいた



髪を撫でる手を止めたら

時が速くなりそうで
こわかった


ソファの上に二人

一つの毛布
二つのコップ

もたれた君が寝てる

そんな些細な事が
嬉しかった

一つのDVDを見て
二人同じご飯を食べて

そんな普通の時間が
嬉しかった


ねえ 僕は

君の なんだろう

もし 側にいれるなら

猫でだっていい

言葉を失っても

君が隣で寝てくれるなら

笑ってくれるなら

8の香りで 生きていたい