川に飛び込んだのに俺は全く濡れていなかった。
着いた先は大きな屋敷の庭のようだ。
無事に過去にきたのか?
遠くから、パレードが行われてるような音楽が聞こえてきた。
えっ?もしかして、もうユノの結婚式?
早くね?
ユノにも、逢ってないのにいきなり誓いのなんちゃらに割って入っていかなきゃいけないのかよ!!!!!
さすがに、ないだろ。
ってー、俺。
こんなこと考えてる場合じゃない!!
未来に戻れないこの状況。
後先、考えてられないだろ!!
俺は、華やかな音楽が聴こえる方向に全力で走った。
そうして、走った先にユノが見えた。
だけど、花嫁を持ち上げて彼はとても幸せそうにしていた。
過去にきた俺が馬鹿だった。
ユノ、とっても幸せそうじゃん。
花嫁から奪いにいく?
いやいや、空気読めって感じだろ。
みてわかるじゃん。
入り込む余地なんて男の俺にあるわけない。
俺は、トボトボとユノに背を向けてその場をあとにした。
※画像お借りしました。