またまた、山田(仮称)さんのお話。



山田(仮称)さんのお仕事ではないのだが、

この年末の忙しい最中、ちょっとした事件が勃発し、在庫の確認をせねばならなくなった。


山田(仮称)さんの会社では、製品のバーコードを読み取る方式なのだが、段ボールの中身を全てチェックせねばならん。そこで、人海戦術が発令される。


2人1組で、段ボールの中身を開けて読み取る人と、読み取り後、製品を正しく区分けしてまた、箱に収める人とで一連の作業を行う。


山田(仮称)さんは小林(仮称)くんと組む。


とにかく、早くお終いにしたいので、山田(仮称)さんは小林(仮称)くんに、バーコードを読み取ってもらい、自分が区分けして箱に収める事にした。


小林(仮称)くん。

読み取った分は、テキトーにまた箱に入れて

重ねちゃえばいいよ。

終わった分から仕分けするから。


いかんせん、場所が狭いので、広げられない。

面倒でも、一回箱に入れてもらうしかない。


すると、小林(仮称)くんが


読み取った分はどこに

置いたらいいですか?


山田(仮称)さんは、何気なく


その辺に置いていいよ

^ - ^


2人して無言で必死に作業する。


しばらくして山田(仮称)さんは気が付いた


((((;゚Д゚))!

動げない


そう。小林(仮称)くんは、

その辺でいいと言われたので

山田(仮称)さんを、取り囲むように

高く段ボールを積み上げていた。



山田(仮称)さんは思った。


段ボールでバリケード

作られちゃったよ・・。

籠城?!

(^◇^;)


コレって、私が籠城してる?!

立てこもり状態?!


段ボールの壁の向こうにいる小林(仮称)くんに

何て言えばいいのかわからない。

というか、今更なこの段ボールを動かすのは無理だ。


あぁっ!そうだった・・!

小林(仮称)くんには、曖昧な指示じゃダメなのに。

人が通れるように置いてって言わなきゃダメなのに。


迂闊な自分を呪う山田(仮称)さん。


たぶん、小林(仮称)くんは

山田(仮称)さんが製品を取りやすいように

わざわざ至近距離に段ボールを重ねていったのだろうと推測する。良かれと思ったんだろうが・・


いかんせん、近すぎるっ!


とにかく、早く仕分けをして脱出するしかない。

そう思って、おかげで早くお終いにできたという。



山田(仮称)さんは、小林(仮称)くんに

どう対応していくべきか

もっか研究中である。