あなたがこの仕事に取りかかるとき、最初にすべきことはリストアップである。この
リストアップされた人達が、やがて思いもかけないような宝財の山をもたらせてくれ
る。将来、光り輝く金の卵というご縁を運んできてくれるのである。いろんなミー
ティング会場でよくトップリーダーがこのようにスピーチする。「あなたの最も大事
な人、大好きな人にまず伝えて下さい」と。本当にその通りだ。あなたは伝えた人と
これからずっと行動を共にすることになる。まして仕事として一緒にやることになれ
ば一生のお付き合いとなることだって十分あり得る。好きな者同士でないとなかなか
長続きしないものである。この時あなたの愛の力が大きければ大きいほど、極端に言
えば人間愛に目覚めれば目覚めるほど、どんな人をも受け入れることができるように
なるのである。そうすれば当然多くの人達があなたに賛同するであろう。


もちろんチャンスが広がることは言うまでもない。ネットワークビジネスも他の商売と同じよ
うに「下手な鉄砲、数打ちゃ当たる」ということも言えるのだ。私は、長年経営コン
サルタントの仕事もしてきた。その経験から商売が大繁盛する会社と行き詰まる会社
のきわだった特徴、それをはっきり確信する。行き詰まる会社は、とにかく商品を売
るまでは大変熱心だが、売ってしまってからは、もうその顧客のことは見向きもしな
い。一方、大繁盛する会社はもちろん商品を売ることも熱心だが、いったん売ったお
客様をとことん大事にしている。


こんな有名なエピソードがある。あるアメリカの大富豪のお話だ。彼はセールスの仕
事で財をなし、老後は悠々自適の生活をした人だ。「私は高級外車を生涯で16台所
有した。振り返って見ればその16台、全て違うセールスマンから購入した。しかし
どのセールスマンも売り込むまでは大変熱心で、サービス精神旺盛だ。しかしその全
てのセールスマンがいったん、私が車を購入すると見向きもしなくなる。もし最初に
私に売り込んだセールスマンが、購入後も私を満足させ、私と心を通わせ、私の友人
になるなら、きっと私は彼から残りの15台も全て買ったであろう。そればかりでな
く、私には私と同じような大富豪の友達が250人以上いる。


その大富豪達にも惜しみなく彼を紹介したであろう」と。ネットワークビジネスは紹介販売と言われる。ま
さに人が人を紹介してくれるところにこの仕事の醍醐味がある。つまりあなたが目の
前にいるたった一人のメンバーを大事にしたら、その人がまた次々と人を紹介してく
れるのである。その数は計り知れない。しかもその紹介がねずみ算式に増えていった
ら大成功だ。そのためにはあなたがメンバーを愛することがまず第一歩となる。何が
大切かと言って、あなたのリストアップした顧客リストほど大切なものはない。売り
上げも利益も最終的には金額で表せるものだ。しかしその金額の金という字に目がく
らんでお金を追っかけていても金額は増えない。むしろ金額の額つまりお客の頁
(ページ)、顧客リストを大事にしてこそ商売は繁盛するのである。

リストアップは宝財の山

あなたが商売で成功しようとする時に一番大事なものは何であろう。それは資本力だ
ろうか。あるいはアイディアだろうか。また商品だろうか。店構えであろうか。その
答えは簡単だ。それはお客様である。あなたが会社に勤めていて給料をもらっている
としよう。その給料は一体誰が払ってくれているのだろう。上司だろうか。社長かも
知れない。いや会社という法人が払ってくれているのかな。正解はお客様である。さ
て人気番組で「愛の貧乏脱出大作戦」というのがある。ご覧になっている方もたくさ
んおられるだろう。ラーメン店を長年やっているのだけれどはやらなくて今にもつぶ
れかかっているようなお店、老舗の寿司屋でありながら、年々客が少なくなってお先
真っ暗のお店、脱サラして焼鳥屋をやったのはいいけれど、全然客が来なくて大赤字
のお店、こんなお店の主人を繁盛店に修行させ、達人の元で徹底的に鍛え直し、根性
をたたき直した上、店舗改装の援助とテレビによる広告までして立ち直らせる感動も
のの番組である。


この番組を見ていて、つくづく貧乏をしている人はお客様をないがしろにしているか
がよくわかる。しかも当の本人はまったくその事に気づいていない。ひと回りもふた
まわりも若い繁盛店の達人に、どつかれ、鍛えられ、罵倒されてやっと気づくのであ
る。そこで大の大人が悔しがり、涙を流し、絶望の淵に経たされた時、自分の過ちに
気づき、見栄も外聞もプライドも全て捨てて、心を入れ替えてやりなおそうとする場
面が感動をそそる。気づいた人はやはり立ち直る。いかに気を抜いて、いい加減にお
客様に適当にかかわっていたか、骨身にしみてわかった人は貧乏から脱出する。先日
この番組企画の仕掛け人の一人である日本一のフードコンサルタントの宇井義行先生
とご縁をいただき、ごちそうまでしていただいた。先生のお話をお聞きして、つくづ
く飲食店の経営はお客様に対する思いやりが大切かと実感した。


先生のベストセラー「小さな飲食店で大成功する法」(こう書房)のあとがきより引用する。「よく、儲
かるお店には秘密があるというが、私に言わせればそれは秘密でも何でもない。お客
の本当のニーズを見抜いただけのことである。それがわかれば、何をどうすべきか、
おのずと答えは出てくる。では、どうしてニーズが見えてこないのか。一言で言え
ば、お客への愛がないからだ。本当にお客を愛ししていれば、お客が望んでいること
を必死で知ろうとする。実現してあげたいと努力もするだろう。しかし人間正直なも
ので、愛してもいない人のために何かをしようとする気になかなかなれないものだ。
お客に愛されるお店というのは、お客を愛しているお店のことである。自分は愛して
いないのに、一方的に愛してほしいといっても、それは通用しない。」ネットワーク
ビジネスも全く同じである。


世間的にはまだまだ誤解がいっぱいのネットワークビジネスも商売の一つだ。しかし
この商売は宇井先生のご専門の飲食店以上に人間を対象にする仕事だ。人間好きで人
と関わることが本当に好きでなければ成功は難しい。ただの金儲けの手段として、も
しあなたがやろうと思っているのなら即刻止めた方がいい。あなたのためにもならな
いばかりか業界のイメージのためにもご勘弁願いたい。ネットワークビジネスは1に
も2にも人間関係に尽きる。人間関係が崩れたらいくら大きな組織を作っていても崩
れるのは早い。人が好きで、メンバーが大好きだからこそメンバーもあなたのために
力を貸してくれるのである。一人ではほんのちっぽけな力にしかならない。ネット
ワークビジネスは何と言っても組織の力である。一人一人の力のベクトルが一つの方
向に結集してこそ、大きな力となる。


しかしネットワークビジネスは、あなたとメンバーの間には一切の雇用関係もないのだから、指示や命令で人を動かすことはできな
い。それでは何で人の心を動かしていけばいいのであろう。それは唯一あなたの愛の
力だけである。あなたが関わるメンバー一人一人を好きになり、愛のパワーを注いで
あげればあげるほど、グループという木がいきいきと甦る。この愛のパワーは素晴ら
しく、たとえ一度枯れてしまった木でさえ蘇らせることだってできる。しかし、反対
にあなたがメンバーを嫌いになり、無視すればたちまちその木は枯れてしまうのである。

 そこで継続するためのエネルギーは何なのかと考えてみたい。そのエネルギーのこと
を私は動機と呼んでいる。この動機の大きさが、人に継続のパワーを与えてくれる。
ただこの動機には陽と陰の二種類あることを明らかにしておきたい。私の例で申し上
げると、講演家という仕事をなりわいとしている。もう10年以上も続けている。回
数は大小合わせるとゆうに1000回は下らないと思う。これだけ講演を繰り返して
もちっとも飽きがこない。


 こないばかりかもっともっといい講演ができないものかと日夜頭を巡らせ、新しいネ
タを探し、工夫を凝らしている。なぜ講演家として生活できるまでになったのか。つ
まり講演家のプロとして生きていけるのか。それは私にとって大きな動機があったか
らだ。サラリーマンをしている時、有名な講演家、田中真澄先生の講演を聞いてし
まった。この講演を聞いているうちに心から感動を覚え「あっ、この仕事が私の天職
だ」と思った。思ったばかりでなく、いつの間にか壇上に立って喋っているのが、田
中先生でなく私にすっかりなっていたイメージが湧いてきたのである。この時に心の
底から「講演家になりたい!!!」と思った。


石にかじりついてもなりたいと思った。そしてありとあらゆる場面で講演させていただく機会をつくってきた。その中で
最も効を奏したのが本を出すこと。本を出せば必ず講演依頼がくると思った。もちろ
んその本の中でも講演会をPRしてきた。とにかく続けざるを得ないような状況をつ
くってきたのである。その結果、今では多くの方々からお招きいただくことになっ
た。本当にありがたいことだ。先日テレビを見ていたら、ギタリストの鶴岡正義氏の
生い立ちをやっていた。氏が学生の頃、船で旅をしている時、星空の元、甲板で一人
の船員がギターを持って演奏しながら、とても気持ちよさそうに歌を歌っているのを
見て魂が震えるほど感動し、心の底から「ああ、俺もギタリストになりたい」と思っ
たそうだ。ネットワークビジネスでもそうである。多くの人がすでに成功している
トップリーダーのスピーチを聞き、自由にいきいきと生き、輝いている姿を見て「自
分もああなりたい」と思うことだろう。その時にどれだけ強烈に思うかによってその
後の行動が大きく違ってくる。先回も引用した経営の神様、松下幸之助氏の言葉にこ
んな有名なせりふがある。


「二階に登りたければ、どうしても登りたいと思いなはれ。そうすればするするとは
しごが自動的におりてくる」このように「どうしてもこうなりたい!」と言う動機、
つまり憧れの動機は陽性で明るく、そしてものすごいエネルギーを持っている。「全
ての現実は夢から始まる」どんな現実も全て夢から始まっているのである。その夢を
どのくらい熱っぽく持ち続けるかによって、現実が夢に近づく。夢を詳細に、ありあ
りと五官で感じるくらいリアリティーを持って描くことができた時、ほぼ90パーセ
ントは実現している。結果をまず手に入れるのである。結果を先取りすれば、あとは
その原因を探せばいいだけである。しかもその夢が大きければ大きいほど、エネル
ギーが湧いてくる。同じ動機でも、陰の動機は長続きしない。陰の動機とは、「~し
なければならない」という感情である。「義務」「仕方なしに」「やむを得ず」と
いった感情だ。


そのパワーは「~したくて~する」という陽の動機に比べてはるかに
小さい。「生活に困っているから、ネットワークビジネスで立ち上げなければ」とい
う動機は、相手にも悲壮感が伝わる。感情が陰だから人々もその暗さを感じ取って、
商品やビジネスの良さはなかなか伝わらない。「成功するかどうかわからないけど、
友達が言うんだから、まあ、つき合ってみるか」なんていうのも動機の炎は弱い。陰
ではないがさしずめグレーである。「まあ、片手間に、あわよくば成功したい」これ
も似たようなものだ。これくらいの動機なら、ちょっとつらいことや嫌なことがある
とすぐにやめてしまうのである。せっかくやるのだったらでっかく成功しよう。


なまじっか成功すると足を引っ張られることにもなりかねない。昔から「出る杭は打たれ
る」と言われではないか。ところが「出過ぎる杭は尊敬される」のである。中途半端
な成功なら止めておいた方がいい。どうせやるならどえらい成功を目指そう。「棒ほ
ど願って、針ほど叶う」これが現実である。とすれば針ほどしか願わなければ何も叶
わないのだ。私達の夢を描く力は無限である。制限がない。想像力を思いっきりふく
らませ、大きな動機の炎を、まるでキャンプファイヤーのように赤々と燃やそう。
「ああなりたい!」「こうしたい!」「絶対このタイトルを取る!!!」そう強く思
おう。すると必ず叶うのである。なぜなら、ネットワークビジネスはあなたの夢を現
実に変えてくれる史上最強のツールなのだから。

「動機の明確さ」が成否を分ける

 ここで究極の成功の秘訣を披露しよう。その価値は何億円にも値する。いや、ひょっ
としてお金に代えられないかも知れない。これを聞いて「本当にそうだ!」と心から
思える人は必ず成功する。


それは「成功するまでやり続ける」ことである。私は、人
ができることならたいていのことは、誰でもできるものだと信じている。そう言った
意味でも、人間には無限の可能性が与えられていると言っても過言ではない。その時
に大事なことは「やり続ける」ということだ。「継続は力なり」というが「継続こそ
力なり」と言いかえるべきだろう。


過去、多くの偉人達が、道を開くコツとして「運、鈍、根」を上げている。もちろん
「運」というものを一番にあげているのには納得する。この「運」については私も重
要視し、私の著書やメールマガジン「成功哲学編」でもとりあげているのでここでは
言及しない。しかし運だけでなく「鈍」と「根」をあげていることは大変重要な意味
がある。まさしく継続することの大切さを物語っている。馬鹿の一つ覚えのように鈍
になって、根気よく一つのことを続けた人が大成するのである。決して「知」や
「才」でないところがおもしろい。


数年前にある剣道の達人のインタビューを聞いたことがある。剣道では最高位の十段をとっている人だ。いわゆる名人だ。「どうしてあなたは名人になれたのですか?やはり持ち前の才能とかセンスがあったのでしょう
ね?」「いえ、全くその反対です。その証拠に、私が剣道を始めたのは高校の時でし
たが、卒業するまでに初段に進級できなかったのは私一人でした。私は生まれつき運
動神経が鈍く、人並みに上達するまでには人の二倍も三倍もかかりました。でも私
は、今年八十才になりますが、高校を卒業後もほとんど毎日竹刀を手にしない日はな
く、こつこつ練習に励んで来ました。ただ何十年と続けただけです。一方、私の友達
はと言えば、ほとんどが途中で止めてしまったのです」まさに「継続こそ力なり」の
典型的な例である。ネットワークビジネスもまさに継続の他において成功の道はな
い。

 あなたがネットワークビジネスをやろうとした動機は何なのだろうか。「一攫千金を
つかみたい」それもいいだろう。「楽で楽しそうな仕事みたいだ」悪くないだろう。
「追われるだけの生活はもうイヤ、リッチになりたい」わかる、わかる。「何か、自
分の夢を叶えられそうだ」そうかもしれない。どんな動機でもいい。そこには貴賤
(きせん)はない。しかし言えることはネットワークビジネスも仕事である。遊びや
趣味ではない。ちょっとした思いつきで取りかかって簡単にできるものではない。唯
一この仕事に対する絶大なる自信と誇りを持って行動できる人のみが、成功をつかむ
ことができるのだ。あなたが自信にあふれ、この仕事に惚れ、商品に確信を持った時
に初めて新たに入ってくるあなたのメンバーに成功の火種である自信を植え付けるこ
とができるのである。


この仕事の目的は物を売ることではない。あなたの組織をつく
ることである。つまり分身づくりである。強力なパワーを持った分身をつくればつく
る程、あなたの組織は成長発展する。強力なパワーとは自信に他ならない。いくらメ
ンバーの数を増やしても、自信のないメンバーだけの集まりだったらそれは大変もろ
い組織でしかない。ただの烏合の衆と変わらない。いやむしろお互いに慰め合い、傷
を舐め会う仲良しクラブと化してしまう恐れがある。1にも2にも自信のある分身を
つくっていくことである。


言いかえればあなたの唯一の仕事は、メンバーの方々一人一人に自信をつけさせてい
くことに尽きる。ネットワークビジネスは新しい仕事だ。それに過去に悲しい歴史が
あってまだまだ社会的に認知されている仕事とは言えない。その上、参加してくる人
はほとんど素人だ。商売の「し」の字も知らない人がたくさん入ってくる。「物を売
ることは苦手だ」「商品を販売していると思われたくない」「知人友人に商品を紹介
して利益を取ってると思われるのが嫌だ」「なんかへんな商法にひっかかったのでは
と言われるのが怖い」実際伝え始めると、そんなネットワークビジネスに対して悪い
印象を持っている人々で満ちあふれていることにあなたも気づくだろう。3の「イエ
ス」に会うためには97の「ノー」に出会うような気になってうんざりすること間違
いない。


「商品は買ってくれるが仕事として誰もやってくれない」こんなこともざら
にあることだ。しかし「ざらにあることだ」と、さらっと流せる心境になるまでには
年季がかかるのも間違いない。そう言った見せかけだけの断りを打ち破っていくに
は、「あなた自身に対する自信」「あなたの扱っている商品やサービスに対する自
信」「そしてあなたのやっている仕事に対する自信」しかないのである。私はネット
ワークビジネスの多くの成功者に会って来た。多分その人数では日本で一番だろうと
自負している。彼らとの話から、そのほとんどの人が誘われても最初はこの仕事に拒
否をし、以上に述べたような断りの言葉を紹介者に返して来た歴史を持つと言っても
過言ではない。しかし、紹介者の自信と粘り強い説得が、彼らを今日のような熱狂的
なディストリビューターに変身させたのである。ネットワークビジネスは奥が深い。
もしあなたがこの仕事に自信がなく、この仕事の表面だけ伝えたら、まちがいなく相
手はさきほどのような言い訳をしてくるだろう。そんな批判を跳ね返し、ゆるぎない
自信を持つためにはあなたはこの仕事を深く理解することである。自信が確信となる
までに。

 あなたがやっている仕事を成功させるための究極の秘訣を、今ここに特別に公開しよ
う。これさえあれば他の何もいらない。まさにシンプル、明快で万能と言える秘訣で
ある。この秘訣に気づき、本当にそうだと感動し、腑に落ちた人は確実に実績を上げ
る。めざましい効果を達成する。それは何かと言うと「あなた自身に対する自信」
「あなたの扱っている商品やサービスに対する自信」「そしてあなたのやっている仕
事に対する自信」である。


あなたは自分自身に対して絶大なる自信を持っていると言
えるだろうか。あなたの扱っている商品やサービスに対して心の底から惚れ込み、不
動の自信と愛着を持っているだろうか。また、あなたの仕事に対してゆるぎない自信
と誇りを持っているだろうか。なんだそんなことかと思う人は多分頭だけで考えてい
る。心の底から「本当にそうだ!」と気づいた人は、あなたの中にある強大でパワフ
ルな潜在意識が動いた証拠である。


こんなエピソードを聞いたことがある。経営の神様と言われた松下幸之助氏を招いて、経営者向けの講演会が開かれた。講演の最後になって質疑応答の時間が設けられ、ひとりの人が質問をした。「松下さん。どうすれ
ば松下さんのように、会社を繁栄させることができるのでしょうか?」すると松下幸
之助氏が静かに答えた。「そうですね。それは会社を繁栄させたいと強く思うことで
すね」その時、場内にどっと笑いが起きた。「なんだ。そんな当たり前のことか」と
肩すかしを食らった雰囲気が、聴衆の失笑を引き起こしたのである。ところが一人だ
け心の底からその言葉を震えるような感動を持って聞いていた若い人物がいた。それ
が今をときめく京セラの会長、稲盛和夫氏である。松下幸之助氏の一言が稲盛氏の潜
在意識を揺り動かしたのである。潜在意識は私達の人生を支配する。潜在意識が目標
達成に対して味方してくれた時は、奇跡的な方法でその目標を実現してくれる。もう
一度念を押す。「あなた自身に対する自信」「あなたの扱っている商品やサービスに
対する自信」「そしてあなたのやっている仕事に対する自信」が100%のものに
なった時、まちがいなくあなたの潜在意識があなたの仕事に成功をもたらしてくれ
る。


ネットワークビジネスでも全く同じである。成功者は皆、自信の固まりである。
確信の権化である。同じ商品とマーケティングプランを持ちながら、成功する人と失
敗する人がでてくるのは唯一この自信の違いである。強烈な自信は人を動かす。あっ
という間に伝染する。多くの人を引きつけて止まない。そのくらい自信の力は大き
い。次のような質問を時々受ける。「こんな仕事をしたいのですが、○○さんどう思
いますか?」そんな時、私はこのように答える。「自信がないなら止めなさい。何が
なんでもやり遂げるぞという確信が持てるのならやりなさい」あなたは本当に今やろ
うとしているネットワークビジネスに誇りと自信を持っているだろうか。そのことを
もう一度自分に問い直して欲しい。

ネットワークビジネスは広告を打つでもなく宣伝するでもなく、ましてお店を構える
わけでもないのだから、唯一あなたが広告塔になるしかないのだ。しかも町行く人々
が声をかけてくれるような広告塔になれたらしめたものである。ネットワークビジネ
スは見せる仕事である。商品を愛用して健康になった姿、綺麗になった姿、この不景
気にも関わらずゆとりのあるような姿、いきいきしている姿を見せることが仕事だ。

そもそも人と人のコミュニケーションにおいて言語に関する要素の占める割合は(言
葉以外に言葉づかい、発生、声の抑揚なども含めて言語に関する要素と言う)35
パーセント以下だとも言われている。その中で純粋に言葉だけによるコミュニケー
ションを取り上げたら、もっともっと割合は低いものになる。つまり電話でいくら話
しても、相手にはあまり伝わらないというとだ。よく資料を渡したり、本を送ったり
して伝えようとしている人がいるが、こういったものはあくまで副次的なものである
ということをよく知ることだ。「先生、友達にいろんな本やデータを送って誘ってい
ますが、ちっとも振り向いてくれません。どうしてでしょうか」と特にインテリで頭
のいい人が相談にくるが、そういう時は「そうしているから伝わらないのです。むし
ろ直接会ってあなたの変身ぶりを見せる方がはるかに伝わりますよ」と申し上げるこ
とにしている。


さらに「それだけでなく、いろんな会にお連れしたり、輝いている先
輩メンバーに会わせて見せる方が早いですよ」とも付け加えている。実際、私も講演
という場でいろんなことを申し上げているが、申し訳ないがその内容はほとんど聞い
て下さっている方の、耳の右から左に抜けていくと思っている。だからできるだけ舞
台を歩き回り、オーバーアクションをしながら、場合によってはみなさんにも一緒に
動作をやってもらい、一緒に参加をしてもらうことによって大事なことを記憶にとど
めてもらうよう工夫をこらしているつもりだ。つまり講演ではなくトークショーのつ
もりでやらせてもらっている。これが原稿を一本調子で読みあげていたら、聞いてい
る方がたまったものではない。学校のつまらない授業ほど嫌なものはないのと同じで
ある。何度も申し上げる。この仕事はとにかく「見せる」仕事である。ましてネット
ワークビジネスの特徴は無店舗販売である。見せるものはあなたしかないのである。
もしあなたが今までと同じようなら、誰も振り向きはしないだろう。しみったれた格
好でいたら誰も憧れるわけはない。うつむき加減で沈んで歩いていたら「どうしたの
?大丈夫?」とは声をかけられるかも知れないが、そんなあなたの勧める商品や仕事
には誰が興味を持つだろうか。


ネットワークビジネスは何と言っても憧れビジネスで
ある。あなたを見て「わあ、楽しそう」「何でそんなにいきいきしているの」「一体
どうしてそんなに元気になったの」など、相手を一瞬にして憧れさせる雰囲気づくり
がどれだけ大切か。ネットワークビジネスのトップディストリビューターの共通キー
ワードがある。それは「嬉しい、楽しい、ありがとう」である。「この商品に出会っ
て本当に嬉しくて、楽しくて、感謝の気持ちでいっぱい!」「いい仕事に出会えてウ
ソみたい。毎日が嬉しくて、楽しくて、これを紹介してくれた人と会社に心から感謝
しているの」などと会った時の感動が相手に伝わるのである。眉間にしわ寄せながら
「私、生活が大変で何が何でもこれを立ち上げなければ。だからこの商品を買ってく
れない?お願い!」「うちのグループは最悪。それに結構この仕事って大変なことに
気づいたの。でも儲かる仕事だからやってみない」なんて言って誰が参加するだろう
か。特に他人の悪口や、愚痴、不満を言いながら、知人友人に勧めている人がいるが
まさに「この仕事は嫌な仕事である」ということを宣伝しているようなものである。


人は不快なことや気持ちの悪いこと、嫌がることなどやりたくない。楽しいこと、気
持ちのいいこと、ときめくこと、わくわくするようなこと、そんなことは放っておい
てもどんどん人が群がってくるのである。脳は快感を求める。「快感原則」これが人
間を最も惹きつける大きなパワーである。「あの人に会うとなぜか元気をもらえる」
「どうしてかわからないけどあの人は魅力的。そして一緒にいると私も魅力的になれ
そう」「なんて素晴らしい人なんだろう。もっとお近づきになりたいものだ」こんな
雰囲気を醸し出すことができるようになるともうあなたは立派な広告塔である。そう
すると次々を人がおもしろいように引き寄せられ、チャンスが到来するのである。

歩く広告塔になるだけで、予期せぬチャンス到来

ネットワークビジネスで成功する人は、商品、そしてこの仕事に対して誇りと自信を
持っている。つまり、こそこそやっていないのである。よく成功したいと思いながら
「人からどう思われるだろうか」とか「近所の人に知られたくない」などと周りの目
をばかり気にしている人がいるが、これでは車の運転でアクセルとブレーキを同時に
踏んでいるようなものでスムーズに前に進むわけがない。ネットワークビジネスに限
らず、どんな事業でもまず「私はこんなことをやっています!!」という強烈なア
ピールが必要だ。これを広告宣伝と言う。つまりまず人に知らしめる作業がなくては
始まらない。目立つということがどれだけ大切か。若い女性に人気のあるマツキヨこ
とマツモトキヨシというドラッグストアーがある。創業者が自分の名前を会社名にし
てガンガン宣伝するなんて、普通の人では恥ずかしくてとうていそんな真似はできは
しない。これを堂々とやってのけたところに成功の一因がある。


社長が議員として立候補した時の選挙運動の名前の連呼の経験が恥ずかしさを払拭したのであろう。人は
いろいろやってみると度胸がつくものだ。お店の色も黄色で目立つこと甚だしい。野
球を見ていると東京ドームの外野席のフェンスに書かれている「マツモトキヨシ」の
看板が否が応でも目に付く。またCMソングがいつの間にか頭にこびりついている。
「さかい、やすい、仕事きっちり」と明美ちゃんに踊りを指導するあのこっけいなさ
かい引越センターのCMも強烈だ。ついつい人前で真似をしたくなる。大体子供が口
ずさむようになったらそのCMは大成功だと言われるが、まさにこのフレーズは大人
も子供も口ずさんでいる。このくらい強烈にあなたのやっていることを堂々とアピー
ルできれば、あなたの成功は間違いない。あなたはまず目立つことが一番だ。企業の
中でもそうである。特に大企業ともなると経営者にとってみれば多くの従業員はそれ
こそ大衆である。その中から抜きんでようと思ったらまず目立つことが必要となる。
とかく私達日本人は謙虚で慎み深い。それも素晴らしい美徳であるが、ビジネス社会
では生きていけない。もっともっと積極的にあなたを売り込んでいくことが求められ
る。

前回紹介した例がそのいい例だ。何年も会っていない友達にいきなり電話で商品をす
すめたり、ビジネスをすすめたりすると、相手にとってはぶしつけだから、とまどう
に違いない。そしてそのほとんどが不快感を持ち、拒否するだろう。そんな時もまず
会うことだ。会ってまずあなたが行うことは、相手の近況を聞くことだ。まず聞くこ
とが優先される。積極的傾聴を心がけることである。こちらからいきなり商品やビジ
ネスのことを切り出すことではない。相手の近況を聞きだすことを心がけるだけでい
い。人はしゃべりたいだけしゃべれば、今度は必ず相手の話を聞いてくれるものだ。


その時こそあなたの体験に基づいた感動を話すことである。ここで大事なことは、決
して商品の説明やビジネスの説明ではない。あくまであなたの体験に基づいた感動や
感想を述べるだけ。先ほどの「昨日、《ショーシャンクの空に》というビデオ借りて
きたんだけど、おもしろかったよ」「一昨日ね。お昼休みに入った喫茶店のチーズ
ケーキとってもおいしかったよ」「池袋のサンシャインの裏にあるラーメン屋、すご
い行列でね。今度行ってみようよ」などのような類の会話である。その時に相手の状
況を十分聞き出しておいて、相手の興味ありそうな話題に沿って話を誘導することが
ポイントだ。例えば「へーえ。あなたも便秘なんだ。実は私も子供を産んでから、ひ
どい便秘に悩まされて本当に困っていたの。でもそんな悩みを近所の奥さんに打ち明
けたら、いい健康食品があるからって勧められて、試してみたらとってもいいの。」
などと相手の頭でなく相手の胸に向かって訴えることだ。もし相手が今の仕事に満足
していないような感じであれば「さっき今の仕事に満足していないといったけど、お
前にもできる仕事あるよ。今その仕事で俺は本当にやりがいを見つけているんだ。脱
サラできて本当に自由にさせてもらっている。親友だったお前と一緒にできると俺も
嬉しいんだけどな」こういうふうに相手のハートにささやくことがポイントだ。


すると相手は必ず「どんな仕事?」と聞いてくる。その時に全てを話さないことだ。「今
度その説明会があるんだけれど一緒に行かない。ちょうど新宿であるから昔みたいに
終わってから一杯やろう。もちろんこれは強制でもなんでもないが、とにかく俺の
やっている仕事をお前だけには知って欲しいんだ」こんな調子である。


とにかく相手の話をよく聞いて「この人は今どんなことに関心があるのだろう」「彼
の困っていることは何だろう」「どのように話を切り出せば興味を示してくれるだろ
う」と常に頭を働かせることである。決して伝えるのを急いではならない。相手の状
況を把握せずして伝えるととんちんかんであるばかりか、相手に警戒されることにな
る。警戒されるだけならまだいいがそれ以上相手の気持ちを無視して自分のことばか
り主張すれば、今度は嫌われるだけでなく悪い噂をながされることにもなりかねな
い。ネットワークビジネスのことを紹介販売という。いい紹介ならいいが悪評の紹介
をどんどん口コミで広げてもらうようなことにでもなれば最悪な事態を招くことにな
る。状況判断だけは十分して欲しい。


あなたが人に会うたびに「あいつは商品のことや仕事のことしか言わない」という悪い印象を与えていたなら、今後の活動がとても
難しくなる。ネットワークビジネスを始めるとよく「そんな仕事をやっていると友達
をなくすよ」とか「友達に嫌われよ」とか言われるが、それはその人の伝え方がまず
いのである。上手に組織を広げてきたトップディストリビューターの方々は、友達に
は全然嫌われてはいない。そればかりかどんどん友達が増えている。やはり相手の気
持ちを推し量る対人感受性を磨く必要がある。急いではならない。新しい人との出会
いでも、まず商品やビジネスを伝えることよりも人間関係を築いていくことが先決
だ。セールスの世界の金言として有名な言葉がある。それを紹介しておきたい。「商
品を売るより自分を売れ」ネットワークビジネス的に言うと「商品や仕事を伝えるよ
りあなたを売れ」ということになろうか。あなたが相手にとって信頼に足る人間、あ
るいはとても魅力的な人間であることがわかれば、どんな話でも聞いてくれるのであ
る。まず人間関係の溝を埋めよう。

「人間関係の溝埋め」が人脈をぐんぐん広げる

人間の心理は大変おもしろい。馴染みのないものには「警戒心」を持つが、親しみの
あるものには「仲間意識」を持つ。東京の山手線の駅を始発として郊外に伸びる電車
は、電車が入ってくると同時に席の奪い合いである。お年寄りに席を譲ろうと思って
いても、自宅まで1時間近く立ちっぱなしではそうもいかないというのがおおかたの
本音であろう。こんな時、見も知らぬ者同士なら、それこそ恥も外聞も捨てて空いて
る席へと突進する。しかしそんな時、もし友達と一緒ならどうだろう。お互い席を譲
り合うのである。あるいは見知らぬ人を押しのけてその友達の分まで席を確保しよう
とする。つまり親しみのある人間関係を持つ人はそれだけで仲間である。初対面の人
でも同県人であることや同じ町の出身であることを知った途端、警戒心がなくなり仲
間意識を持つ。職場の同僚はどうだろう。こちらから選んだ相手でないにも関わら
ず、毎日毎日顔を会わすだけで仲間意識を持つ。


最も強い仲間は何と言っても家族で
ある。家族はこの上ない仲間意識で結ばれている。家族が困っていればどんな時でも
助け合う。親友や恋人も同様だ。こういった強い仲間意識でつながっている人間関係
のもとでは、情報は何のフィルターもなくすっと伝わる。「昨日、《ショーシャンク
の空に》というビデオ借りてきたんだけど、おもしろかったよ」「一昨日ね。お昼休
みに入った喫茶店のチーズケーキとってもおいしかったよ」「池袋のサンシャインの
裏にあるラーメン屋、すごい行列でね。今度行ってみようよ」このような会話は何の
抵抗もなく伝わる。そしてその言葉に従って素直に試してみたくなる。


ところが初対面の相手だとそうはいかない。その典型的な例が飛び込み訪問だ。「こんにちは〇〇
生命ですが保険はいかがですか」「今、間に合ってますので」こんなやりとりがいた
るところで飛び交っている。特に私達が物を買おうとする時、その売り手がどんな人
かを瞬時に探ろうとする。信用おけそうもない相手、怪しそうな相手なら最初から警
戒心の壁を高く高く築く。訪問販売の世界でトップセールスマンになるには、相手の
警戒心をどれだけ取り除けるかが大きな鍵となる。ネットワークビジネスは確かに販
売の一形態には違いないが、商品の伝達はこの訪問販売のように見も知らぬ人同士の
間で行われるのではない。


そのほとんどが知り合いから知り合いに伝わっていくので
ある。つまり、知り合いから知り合いという信頼関係、人間関係をうまく組織化した
のがネットワークビジネスとも言えるのである。商品にしても、ビジネスにしても、
見ず知らずの人に勧めるのではないのだから、そんなに大きな警戒心を相手に与える
ことはない。しかし、うまく伝わらない人がいる。それは、伝え方が悪いため自ら相
手に警戒心を与えているのである。そこで伝える時に最も大事なことは、人間関係の
溝を埋めるということだ。人間関係の溝を埋めずしてあなたは伝え急いでいないだろ
うか。