それは1本の私からの間違い電話から始まった

 

 

当時 私はシングルで二人の子供達を抱えて 営業の仕事をしていた

 

平日の夕方 顧客への電話を間違えた私

 

ごめんなさい と謝りすぐに切ろうとしたその時

 

良いですよ~~何もしていなかったから と とても心地良い声 

 

なぜか?もう少し お話したいですね お仕事中ですか? と あなた

 

なんだろう???このザワザワ感 ドキドキ感

 

今は探すのも苦労する公衆電話BOX テレフォンカードの残がなくなる

 

良かったら 仕事が終わったら また掛けてきてくれる??

 

17時以降ならいつでも居るし 僕以外だれも出ないから気軽に掛けてきて

 

待ってるね と教えてもらった番号を手帳に書き留めた

 

他府県だけど近いやん・・・ なんで知らん人にまた掛けるん??

 

当時、仕事関係や友人関係から紹介されて 

 

食事に行った男性はそこそこ居たよ

 

でも会話中に ふと明日の仕事の段取りが浮かんだり

 

上の空で退屈な時間を過ごしていたのかも?

 

 

多分、あの間違い電話から1週間が過ぎた頃 あなたに掛けてみた

 

待ってたよ~~仕事大変だった???

 

なんて心地良い声 穏やかな口調 

 

素性も名前も知らない人にこんなに癒されるのか?

 

電話だけだから良いか と今抱えている仕事の悩みや子供達の事

 

たくさん聞いてもらった そして慰められたり 応援されたり

 

とにかくリラックスできる時間だった 楽しい時間だった

 

今でいうところの婚活をしている訳ではないし 

 

友達探しをしている訳でもない

 

でも 毎晩電話を掛けて その都度待ってくれていたあなた

 

きっと妻子持ちなんだろうな これハマったら不倫になる?? ヤバいやん・・・

 

10日ほど楽しい時間を過ごした時に自分の気持ちに歯止めを掛けた私

 

タイミング良くなのか?察したのか?

 

会いませんか???とあなた 迷って 会いに行った私

 

会ったら “なぁ~~んや”と夢から覚めるし 吹っ切れるし 良いや!

 

思い切って待ち合わせの場所を聞いた私

 

ここからあなたと私の物語が始まったのよね