私はお婆ちゃんだ
海辺の小さな古い借家で、一人で住んでいる
猫の額ほどの小さな庭からは港が見下ろすことができ、港は遥か地平線へつづいている
そのせいかこの和室だけのボロ家を狭く感じたことはない
そんな部屋で、金曜日の午後、荷造りをしている
急がなくては
もうずっと使うことのなかった、昔は大のお気に入りだったチョコレート色のボストンバッグに荷物を入れる
たった一泊のための着替えと化粧品
やはり昔来ていたワンピースに袖を通し、ボストンバッグにもワンピースを納め、最近はさわることのなかった化粧品を最後に入れる
世間的には私はまだまだ働き盛りらしいのだが、もうお婆ちゃんなのだ
見た目と中身は比例していない
自分勝手な都合で魔法を使ったツケを、いま払っている
悪魔に言わせると、私はあすの夜、死ぬらしい
悪魔というのは時折私の人生に現れては、気まぐれに魔法を教えて去っていく存在だ
友達の顔をして、本当にふっと、さも今まで隣で笑い合っていたような唐突さで現れる
実際にそんな顔の友達がいたのか、それとも悪魔の魔法のせいなのかわからないが、
とにかく私は友達からタイムカプセルの魔法を教えてもらったのだ
寿命をこの家で、港を見下ろしながら迎えてもよかったが、どうしてももう一度会いたくなってしまった
ずっと前に亡くなった大切な人に
人生で3度、タイムカプセルに入り過去へ戻った
戻る先はいつも同じだった
違う瞬間には行けないらしい、同じ場所同じ瞬間という縛りがあるようだった
それでも私は構わない
過去へ戻り、たった一日を彼と過ごす
いつも同じように出会い、いつも同じ会話をし、いつものあの笑顔に会いに行く
映画館のタイムカプセルは、港から近いショッピングモールの中にある
反応の悪い右から2番目の自動ドアをくぐり(なかなか開かないくせにガタガタとすぐ閉まる)、
1階のコンビニエンスストアで焼き鳥のかわタレを買う
昔ここで私はアルバイトをしていた
眼鏡の店長はあの頃と変わらない笑顔で挨拶をしてくる
もしかしたら悪魔が店長の顔をして現れているのかもしれない
が、先を急がなくては
3階の映画館へ入る
上映中の映画は、魔法使いの少年が悪とたたかい、アクションシーン中だ
映画では魔法使いは悪とたたかうが、私の知っている魔法は悪魔に教わったものだ
座席の後方、あまり人が座らない右奥の、備え付けの大きな黒いゴミ箱がタイムカプセルだ
頭からもぐり込み中で焼き鳥を頬張ると、目の前が真っ白に光る
まるで映画館中が白い光に包まれているようだ
顔をだすと、同じ映画の同じシーン
だけど私は幼さの残る顔、ワンピースから伸びる長い手足に戻っている
後方の扉を開け外にでると、なつかしい磯の香りに包まれる
眼下には停泊中の客船
もうすぐ出港だ
私は一目散に走り出す
人生最後の日を、船のうえで彼と過ごすために
海辺の小さな古い借家で、一人で住んでいる
猫の額ほどの小さな庭からは港が見下ろすことができ、港は遥か地平線へつづいている
そのせいかこの和室だけのボロ家を狭く感じたことはない
そんな部屋で、金曜日の午後、荷造りをしている
急がなくては
もうずっと使うことのなかった、昔は大のお気に入りだったチョコレート色のボストンバッグに荷物を入れる
たった一泊のための着替えと化粧品
やはり昔来ていたワンピースに袖を通し、ボストンバッグにもワンピースを納め、最近はさわることのなかった化粧品を最後に入れる
世間的には私はまだまだ働き盛りらしいのだが、もうお婆ちゃんなのだ
見た目と中身は比例していない
自分勝手な都合で魔法を使ったツケを、いま払っている
悪魔に言わせると、私はあすの夜、死ぬらしい
悪魔というのは時折私の人生に現れては、気まぐれに魔法を教えて去っていく存在だ
友達の顔をして、本当にふっと、さも今まで隣で笑い合っていたような唐突さで現れる
実際にそんな顔の友達がいたのか、それとも悪魔の魔法のせいなのかわからないが、
とにかく私は友達からタイムカプセルの魔法を教えてもらったのだ
寿命をこの家で、港を見下ろしながら迎えてもよかったが、どうしてももう一度会いたくなってしまった
ずっと前に亡くなった大切な人に
人生で3度、タイムカプセルに入り過去へ戻った
戻る先はいつも同じだった
違う瞬間には行けないらしい、同じ場所同じ瞬間という縛りがあるようだった
それでも私は構わない
過去へ戻り、たった一日を彼と過ごす
いつも同じように出会い、いつも同じ会話をし、いつものあの笑顔に会いに行く
映画館のタイムカプセルは、港から近いショッピングモールの中にある
反応の悪い右から2番目の自動ドアをくぐり(なかなか開かないくせにガタガタとすぐ閉まる)、
1階のコンビニエンスストアで焼き鳥のかわタレを買う
昔ここで私はアルバイトをしていた
眼鏡の店長はあの頃と変わらない笑顔で挨拶をしてくる
もしかしたら悪魔が店長の顔をして現れているのかもしれない
が、先を急がなくては
3階の映画館へ入る
上映中の映画は、魔法使いの少年が悪とたたかい、アクションシーン中だ
映画では魔法使いは悪とたたかうが、私の知っている魔法は悪魔に教わったものだ
座席の後方、あまり人が座らない右奥の、備え付けの大きな黒いゴミ箱がタイムカプセルだ
頭からもぐり込み中で焼き鳥を頬張ると、目の前が真っ白に光る
まるで映画館中が白い光に包まれているようだ
顔をだすと、同じ映画の同じシーン
だけど私は幼さの残る顔、ワンピースから伸びる長い手足に戻っている
後方の扉を開け外にでると、なつかしい磯の香りに包まれる
眼下には停泊中の客船
もうすぐ出港だ
私は一目散に走り出す
人生最後の日を、船のうえで彼と過ごすために
早朝おなか痛くて起きて、昼まで二度寝したけども
夢に先輩のほうのやまださんでてきた
らくらくホンに変えようかなあー
って言っていた
ええええ(´・ω・`)
iPhoneはどうするのだろう…
へーんーなーゆーめー
夢に先輩のほうのやまださんでてきた
らくらくホンに変えようかなあー
って言っていた
ええええ(´・ω・`)
iPhoneはどうするのだろう…
へーんーなーゆーめー