私の散歩コースは近くの海岸沿いです。
はてしなく続く波の音は、岩やブロックに当たったり、波の大小により一つとして同じものはないはず。
なのに、どうしてこんなに耳に心地よくハーモニーされ、心が落ち着くのか不思議です。
また遠く水平線を眺めていると、五味太郎さんの”海のむこうに“という絵本を思い出します。
いろんな人のいとなみがこの海の向こうにもあるんだろうなぁと青い水平線を見ながら想像します。。
狭い道沿いにはヨモギやフキが春の訪れを知らせてくれ、夏にはハナナスのピンクの花が咲き誇り、そしてアザミのまるで化粧筆のように柔らかい紫の花が迎えてくれます。
思わず自分の頬になでてみて、そのしっとりとした感触に
“あぁお前の晴れ姿だねー”と言ってやりたくなります。
そしてハマナスの真紅の実がなる頃は秋も近い。
海にはゴメやウミウがひなたぼっこ。渡り鳥がちょっと休憩です。
わたしにとって歩く度に目から耳から宝物をもらいます。。
自分がどんな境遇にいようと、見渡せば宝物は必ずあるはず。
憂うつなことや寂しい想いが一瞬でも頭から離れることは大切です。
日々、淡々と過ぎていく毎日、時としてこころが折れてうなだれてしまう。
だけど、あなたの側にあるその小さな宝物がこころを癒やしてくれるのを忘れないでほしい。。
周りの当たり前のように見えることに、喜びを見つけ出せるそんな人になりたい。
(令和6年 5月 CO・S )