午後のレクチャー
はじめは、大分県で20年以上続いた「一村一品運動」についての説明をうけます
現在、この運動をモデルとした取り組みが30か国以上で展開されているけど、その多くは中小企業支援やターゲット不明の商品開発です
例えば、販売経路を持たない商品のパッケージをよくしようと頑張っている
お~い、その商品どこで売るの~ 誰が買ってくれるの~
大分県では、何を作るか、どのように展開していくのか、は全部住民が考えた 生活の糧だからね
行政は知事がトップセールスマンになったり、フェアを開催してどうやって販路していくかをサポートした
売れないと作ってもやる気をなくすだけだからね
なので、大分県で長年続いている活動と海外での活動は同じ名前を使っていてもまったく違うものが多いです
だから、それぞれの国で根付かせるのには何が必要かをみんなに考えてもらうことが大切
文化も歴史的背景もインフラも教育も・・・全部違うからね
最初の問いかけは
行政の皆さんが農民の生活を良くしていくためには何が必要
現場の問題を出してもらったら・・・
「農民は何もしない、政府に依存している」という意見が多数でまして
う~ん
次はマーケティングアプローチを考える
条件は、お金をかけないで、どこでも、誰でも、簡単にできること
「訪問販売(Door to door sales approach)」「地域の人が集まる場所での販売」「展示会」とかすぐに実践できるアイデアがでてきた
しかし、ここで問題が
広場のような地域の人が集まる場所で販売する場合は場所代(levy)が必要であること
「levy」はお金を持っていない農民たちの活動の障害になっていないか
という問題提議に対して・・・
「levyを取らないと好き勝手に市場をつくってしまう」「場を提供する際の会費のようなもの」「少額だから農民にとって負担じゃない」というアフリカ勢の意見に
「少額だったら取らなくていいじゃないか 」「農民のために無料で自由に出店できる場所を行政が用意できないのか 」と日本側
アフリカ勢から、「国の方針だからできない」「規則は変えることができない」と・・・
「そういう壁を打壊すことはできないか 皆さん自身が障害になっていることに気づいていないのではないですか」というリーダーの意見
「手数料を取っても場所を提供することでたくさん売れるからいいんじゃないか 」とアフリカ勢
かなりの白熱教室度
「場所を用意する代わりに手数料をとる」というアフリカ勢に対し「行政は零細農家を救済するために無料で場所を提供するべきだ 」と日本側リーダー
盛り上がるなか、「農民が依存しているとか言ってるけど、パワーを持っている皆さんも何もしていなじゃないですか 」 だから「そういう農民にしたのは皆さんじゃないんですか 」
「できることを見つけてください 前向きな意見はありませんか 後ろ向きな意見はうけつけません 」とリーダーが激を飛ばすと・・・
アフリカ側から「1年に1回のフェアでは手数料を取っていないよ 」と意見が出てきた
リーダーから「1年に12回したら・・・いっそ毎週にしたら・・・ 」との提案に会場から笑いが
「農民に自主性がないとか、依存しているとかいうけど、あなた達はできることを考えずに何をしているんですか あなた達が住民の自主性を奪っているのではないですか 」
「あなた達は農民に尊敬されていますか 」
リーダーの言葉に少しずつ会場の雰囲気が変わってきた気が・・・
しかし、「やりたくても国の政策で決まっていることは変えることができない」とマラウイ国
あくまで後ろ向きなアフリカ陣
そこで、こうやったらできる という意見だけ出すように仕向けると・・・
マラウイチームから「アンテナショップを作って農民が作った商品を販売する仕組み(手数料なし)があります」と初めて前向きな意見が
通訳の方が、アフリカ側から意見が出る前に「あなたの意見はネガティブですか 」と・・・
「No,no,no・・・」と、前向きな発言しかできませんよね
カッコよかったです
次に出た案が「訪問販売方式」 スーパーには持っていけないモノを自分たちで売る
皆ができることを考え始めました
しかし時間切れ・・・
後半のディベートはとっても有意義でした
お話をきくだけでなく、現実の問題に関して意見交換する場づくり・・・
こんな研修いいな どの人も絶対意見をもっているもの
意見交換しながら彼ら自身が気づいて、自分の言葉で国に帰った時発言して、できることを変えていったら少しずつでも何か変わる気がしますが・・・
レクチャー終了後、目を輝かせたガーナの若い人が「是非ガーナに来てもっと教えてほしい」と声をかけてきました
実現するといいなぁと思いながら研修は終了しました
(おまけ)
研修のあとは楽しい打ち上げ
みなさま、おつかれさまでした
アフリカの皆さんは で帰国が2日遅れたそうです。長い研修お疲れさまでした
(ここからは個人的な意見です )
研修を終えたばかりの彼らは、何かできる、何かしよう、と思っているに違いない でも、難しいのは国に戻ってからのこと
長年続いた現状を変えるのはとっても時間と労力が必要なこと・・・特に古い組織を変えるのは大変なんだな・・・ 頑張っても何も変化がなかったら、話し合える仲間がいなかったら、だんだんやる気もなくなってくる
研修で身に付けたことを現実の生活で活かせない大きな理由は、モチベーションを持続させることが難しいからなんじゃないかな
研修は非日常で、現実は様々な人がいろいろなことを考えている場だから、長年続いた現実はなかなか変わらない そのうちに元の日常の一員にとけこんでしまう
だから、上手くいかなくても挑戦し続ける人がこの活動には必要
当たり前すぎる結論だけど、研修を受けた人の中で一人でも諦めずに自分ができることを考えて、具体案をだして、実行する仲間をふやしていける人がでれば活動は継続すると思います
読んで下さったみなさま
とっても充実した研修だったため長文になってしましましたが、最後までお付き合いくださりありがとうございました
はじめは、大分県で20年以上続いた「一村一品運動」についての説明をうけます
現在、この運動をモデルとした取り組みが30か国以上で展開されているけど、その多くは中小企業支援やターゲット不明の商品開発です
例えば、販売経路を持たない商品のパッケージをよくしようと頑張っている
お~い、その商品どこで売るの~ 誰が買ってくれるの~
大分県では、何を作るか、どのように展開していくのか、は全部住民が考えた 生活の糧だからね
行政は知事がトップセールスマンになったり、フェアを開催してどうやって販路していくかをサポートした
売れないと作ってもやる気をなくすだけだからね
なので、大分県で長年続いている活動と海外での活動は同じ名前を使っていてもまったく違うものが多いです
だから、それぞれの国で根付かせるのには何が必要かをみんなに考えてもらうことが大切
文化も歴史的背景もインフラも教育も・・・全部違うからね
最初の問いかけは
行政の皆さんが農民の生活を良くしていくためには何が必要
現場の問題を出してもらったら・・・
「農民は何もしない、政府に依存している」という意見が多数でまして
う~ん
次はマーケティングアプローチを考える
条件は、お金をかけないで、どこでも、誰でも、簡単にできること
「訪問販売(Door to door sales approach)」「地域の人が集まる場所での販売」「展示会」とかすぐに実践できるアイデアがでてきた
しかし、ここで問題が
広場のような地域の人が集まる場所で販売する場合は場所代(levy)が必要であること
「levy」はお金を持っていない農民たちの活動の障害になっていないか
という問題提議に対して・・・
「levyを取らないと好き勝手に市場をつくってしまう」「場を提供する際の会費のようなもの」「少額だから農民にとって負担じゃない」というアフリカ勢の意見に
「少額だったら取らなくていいじゃないか 」「農民のために無料で自由に出店できる場所を行政が用意できないのか 」と日本側
アフリカ勢から、「国の方針だからできない」「規則は変えることができない」と・・・
「そういう壁を打壊すことはできないか 皆さん自身が障害になっていることに気づいていないのではないですか」というリーダーの意見
「手数料を取っても場所を提供することでたくさん売れるからいいんじゃないか 」とアフリカ勢
かなりの白熱教室度
「場所を用意する代わりに手数料をとる」というアフリカ勢に対し「行政は零細農家を救済するために無料で場所を提供するべきだ 」と日本側リーダー
盛り上がるなか、「農民が依存しているとか言ってるけど、パワーを持っている皆さんも何もしていなじゃないですか 」 だから「そういう農民にしたのは皆さんじゃないんですか 」
「できることを見つけてください 前向きな意見はありませんか 後ろ向きな意見はうけつけません 」とリーダーが激を飛ばすと・・・
アフリカ側から「1年に1回のフェアでは手数料を取っていないよ 」と意見が出てきた
リーダーから「1年に12回したら・・・いっそ毎週にしたら・・・ 」との提案に会場から笑いが
「農民に自主性がないとか、依存しているとかいうけど、あなた達はできることを考えずに何をしているんですか あなた達が住民の自主性を奪っているのではないですか 」
「あなた達は農民に尊敬されていますか 」
リーダーの言葉に少しずつ会場の雰囲気が変わってきた気が・・・
しかし、「やりたくても国の政策で決まっていることは変えることができない」とマラウイ国
あくまで後ろ向きなアフリカ陣
そこで、こうやったらできる という意見だけ出すように仕向けると・・・
マラウイチームから「アンテナショップを作って農民が作った商品を販売する仕組み(手数料なし)があります」と初めて前向きな意見が
通訳の方が、アフリカ側から意見が出る前に「あなたの意見はネガティブですか 」と・・・
「No,no,no・・・」と、前向きな発言しかできませんよね
カッコよかったです
次に出た案が「訪問販売方式」 スーパーには持っていけないモノを自分たちで売る
皆ができることを考え始めました
しかし時間切れ・・・
後半のディベートはとっても有意義でした
お話をきくだけでなく、現実の問題に関して意見交換する場づくり・・・
こんな研修いいな どの人も絶対意見をもっているもの
意見交換しながら彼ら自身が気づいて、自分の言葉で国に帰った時発言して、できることを変えていったら少しずつでも何か変わる気がしますが・・・
レクチャー終了後、目を輝かせたガーナの若い人が「是非ガーナに来てもっと教えてほしい」と声をかけてきました
実現するといいなぁと思いながら研修は終了しました
(おまけ)
研修のあとは楽しい打ち上げ
みなさま、おつかれさまでした
アフリカの皆さんは で帰国が2日遅れたそうです。長い研修お疲れさまでした
(ここからは個人的な意見です )
研修を終えたばかりの彼らは、何かできる、何かしよう、と思っているに違いない でも、難しいのは国に戻ってからのこと
長年続いた現状を変えるのはとっても時間と労力が必要なこと・・・特に古い組織を変えるのは大変なんだな・・・ 頑張っても何も変化がなかったら、話し合える仲間がいなかったら、だんだんやる気もなくなってくる
研修で身に付けたことを現実の生活で活かせない大きな理由は、モチベーションを持続させることが難しいからなんじゃないかな
研修は非日常で、現実は様々な人がいろいろなことを考えている場だから、長年続いた現実はなかなか変わらない そのうちに元の日常の一員にとけこんでしまう
だから、上手くいかなくても挑戦し続ける人がこの活動には必要
当たり前すぎる結論だけど、研修を受けた人の中で一人でも諦めずに自分ができることを考えて、具体案をだして、実行する仲間をふやしていける人がでれば活動は継続すると思います
読んで下さったみなさま
とっても充実した研修だったため長文になってしましましたが、最後までお付き合いくださりありがとうございました