7:30にでんわが鳴った。


父が出ると、昨日のサッカーボールテストの結果報告だった。




残念ながら、合格できなかった。




父はもう一度、ベットに戻った。


その結果を聞いて、


リビングのソファーに座ると、


しゅうが抱きついてきた。




『泣いて良いんだよ。』




すると、母の胸で涙をボロボロと流した。


『頑張ったよね。

 悔しいよね。でも、頑張ったんだから、良いんだよ。』


と言いながら、ギュッと抱きしめて、


背中をさすることくらいしかできなかった。


そして、私も涙が溢れてしまった。




もっと、良い言葉が言えれば良いのに・・・。


しゅうの気持ちが切なくて、胸が張り裂けそうだった。




顔を上げると、母が涙を流していることに、


少しビックリしているようだった。




落ち着いたしゅうに、長友選手の本の話をした。


この本はしゅうにとって、今の自分の重ね合わせて、


今回の経験を生かすためのヒントをくれるものだと思う。


話をしているうちに、涙を拭いて、


悲しい顔から、いつもの顔に戻ってきた。




そして、


『じゃぁ、オレは中学で部活サボって、

 先生に殴られて、その後頑張って、インテルの選手になるんだな。』


って、冗談まで出るようになった。




オイ!!そうじゃないだろう。(笑)




そうやって、冗談言わないと平常心に戻れないんだよね。


今日の試合も行くって言うし、


来年のテストを受けられるように頑張るって、


前向きに一歩踏み出していた。




本当は、


チームで1人だけ落ちていたらイヤだな

チームのメンバーに『落ちたのかよ。』とか言われるかな


とか不安もいっぱいあるんだと思う。


でも、それを乗り越えることが大事。


これから、いっぱい同じような経験をすると思う。


だから、乗り越えるのを見守ってるよ。




それにしても、一緒に泣いちゃうのはまずいよねぇ~。


ダメっぷりに、自己嫌悪。


そして、この涙を誤解していないか心配。


あした、ちょっと聞いてみよう。


そして、泣いちゃったことを謝ろう。




頑張れ!!しゅう。