時間通りに、脳血管医療センターへ到着。
急患が入ったみたいで、少しMRIが遅くなった。
MRIが終わって診察待合へ行くと、
12時を過ぎていたので、待つ人もかなり少なく、
あっという間に呼ばれた。
始めに診察。
反射と足の指動きを確認。
少し曲がるようになったことを報告。
感覚が鈍くなっている事と、
痺れが強い痛みに感じられる事を話すと、
やっぱり薬で麻痺させる方法しかなく、
治療薬はないことを確認。
『痺れとか痛みに、良い薬がないんだよねぇ~。
あればねぇ~。
始めに話したと思うけれど、
良くなるには時間がかかるし、
我慢してもらうしかないかなぁ~。』
って、やっぱりここでは薬は出ない。
麻痺させる薬で、他の副作用が大きければ、
痺れや痛みに慣れる方が良いのかもと思っていてので、
コレでよしとしよう。
そして、本日のメインイベント。
MRIの結果。
めちゃめちゃ、綺麗になってた。
『うわぁ~、すごくない??
ほとんどないですよねぇ。
すごすぎるぅ~。』
(って、患者は喜んでいるのに、S医師ってば)
『うん。そうなんだけど、
予想していたほどではないかなぁ~。』
『そうなの?
もっときれいになくなってる予想だった??』
C4部分の脊髄に薄く白くなっているところを指して、
『ここのところさぁ、
まだ、少し白くなっているの分かるでしょ。
でもね、これ、髄液じゃなくて、
神経のダメージっぽいんだよね。
色が灰色になっているからなぁ~。
髄液だったら、黒く写るんだよね。
ホラ、一昨年のを見ると、黒くなっているでしょ。
嚢胞はペシャンコになっている感じだと思うけど・・・。』
『えっ?
って、事はコレってMSのって事?』
『うん。たぶんね。
MSの患者さんの内、3%くらいに、
ダメージを受けているところに嚢胞ができた
っていう報告があるんだよね。』
『随分、詳しく調べてるねぇ~。
神経内科じゃないのに・・・。』
『あれから、また色々調べてさぁ~。・・・。』
あのねぇ~。
私をMS前提で、色々調べるの止めてくれる?
勉強熱心なのは良いけどさぁ~、
これでまた、私の事が症例報告とかされて、
病歴が残り続けるの、嫌なんだよねぇ~。
『まぁ、ともかく、こんなに小さくなって良かったぁ~。』
『ホント、良かったよぉ~。
アナタに予約貰ってから、ドキドキしててさぁ。
写真見るときも、ドキドキしたよぉ~。』
『私も。
ドキドキしながら、病院来たし、診察室に入ったんだよぉ~。』
『やっぱり、チューブ入れておけば良かったかなぁ~
とか、考えるときもあってさぁ~。
本当に良かったよぉ。
何て言っても、教科書とかに載ってない、
症例もなくて、前と同じになる保証も無かったしねぇ~。』
ハハハ。今だから、言えることだね。
でも、本当に面倒な手術を有難う御座いました。
二人で、ドキドキして、
結果に喜んで、楽しい嬉しい診察でした。
今回は良かったけれど、症例がないだけに、
今後はどうなるか分からない。
もう少し、経過を観察した方が良いということで、
一年後にMRIを撮って、診察する事になった。
嬉しくて、帰りは車の中で、涙が出た。