貴方を”君“ 私を”僕”と呼べば、男女差がなくなる気がした。漫画世界だ。
実世界は、そんなことでは変わらない。私は自然の中で、例えば小川の傍らでまどろみ、蛍を待ったりして、現実をやり過ごした。
近所の主婦の首つり自殺について、残された人を思うようにと特別授業があった。具体的なことは覚えていないが、私が生き延びているのは、このせいかとも思う。
優しい人だった。
卒業式。
青色と桃色の証書入れを強られるのに私だけが強く反発し、教師を含めて大騒ぎになった。加勢も無く。夢見がちの教師に免じて引き下がるしかなかった。相手の男生徒には申し訳ないことだった。