夏から主役の座を奪い取った

秋空

何故.毎日泣いている??

 

太陽にフラれたりでもしたのか

それとも

アンタレスとベテルギウスが織り成す

壮大なる宇宙のロマンスに

嫉妬しているのか...

 

何れにせよ

地球という名の大地に立ち尽くす

ちっぽけな人間

鬱々たる境にて...

 

その宇宙の不肖なる子孫.人間は

時に澄み渡った青空を仰ぎ見

時に慌ただしく雨乞いをしてみたり

ある時は

雨.或いは水を忌み嫌い

憎んだりも...

その狼狽ぶり

それとも我侭と言おうか

甚だしく

それはそれは喧しい

 

さて

毎日泣いている秋空よ

俺でよければ

その心色

思う存分に語って欲しい

 

しかし

それは

悠然として揺るぎない空に対して

ぶしつけなのであろう

 

その悠然として揺るぎない空を

思うにつれ

 

あまりに安易に移ろう

宇宙の不肖なる子孫である人間の

精神性に辟易とした

或いは

嫌悪感を抱いた

昨日の出来事...

 

わたしと同世代

或いはそれ以上の人に訊きたい

 

我々人間は

通信料が上がる毎に

その精神性が

変遷してゆくばかりではないか??

 

幼い頃

家には電話機が外には公衆電話が

それだけがあった

 

だからこそ

人は人とコミュニケーションし

読書等し

想像力.創造力を育み...

それは

とても豊かなことであった

 

しかし

何時からか

想像力があるのかないのか??

得体のしれぬ

ITスターが現れ

 

概括的に言えば

友人が機械でしかない

機械に弄ばれし者を

次々と都合よく育ててきた

 

これはいうまでもなく

少子化と...

 

更には

不純な営業が生まれ

やがて姿を変え(架空請求等)へ...

 

仕組まれた

不必要な豊かさを

持て余した難民が

通信等に

強請られ集られる構図

とでも・・・

 

気長に

公衆電話が空くのを待っていた

昭和の穏やかな表情はなくなり

 

デジタル化された者の振る舞いは

まさに精密な機械そのもの

 

人と人との繋がり無き繋がりは

趣も無く

情緒も無い

 

そんな

不思議な若者が増えれば

 

訳の分からない疎外感に苛まれ

だからこそ

悠然と構えた空と

いにしえの色彩等について

語らいたいと願う

偏屈な俺が在り・・・・・・・・・