こんばんは
色々あって今の会社を辞める事になりました。
色々…としか言いようがないんだよなぁ。
仕事自体は楽しいしやりがいもある。
だけど、体力面で厳しかったり、午前中の休憩がない事で水分補給ができなくて辛かったり、いつまで経っても仕事の覚えが悪かったり…
続けていくことに自信を無くした感じ。
やる気はあるんだけど、自分のダメさ加減に嫌気が差すと言うか…
そんな訳で、来月頭から新しい会社で働く事になりました。
転職多いな…
今度こそ定年まで働けたらと思っています
さて、この空〜悠真編3話。
ちょっとしたヤキモチから喧嘩に発展した花絵と悠真。
はてさて、仲直りできるかな〜?
それでは行ってみよ〜
「…っ、はぁっ、はっ…」
花絵と喧嘩したオレは、彼女が行きそうな場所を探して走り回っていた。
よく行くショッピングモール、カラオケ、レトロな喫茶店…
「ここに来ると気分が晴れるんだよねぇ〜」
なんて言ってた場所はあらかた探したけど、花絵の姿はない。
「はなちゃん、どこにいるんだよ…っ」
堪らず公園のベンチに座り込んだオレは、改めて彼女が行きそうな場所を考えてみた。
凛に送られてきたLINEの文面から想像すると、ああは言ったけどオレと喧嘩して寂しい感じだった、気がする。多分だけど…
だから絶対にオレに見つけて欲しいんだと思う。
もしかして、オレが思い出せてない花絵との思い出とかがあったりして⁈
なんだろう…
よく一緒に遊んだ広場、小学校の校庭のブランコ、ジャングルジム⁈
四つ葉のクローバーを探した河原?
眺めのいい丘?
びしょ濡れになって怒られた小川?
中学生の頃に一緒に行った隣町のお祭りがあった広場?
10何年も一緒にいるから思い出の場所も沢山ある。
今歩いてるこの道だって、花絵と歩いた道だ。
この先の農道で、花冠を作って彼女と将来結婚しようって、約束…
「え…っ…」
オレの向かう先に、彼女が佇んでいた。
オレは駆け出した。
そんなオレに気づいた花絵は、少し気まずそうにそっぽを向いた。
「………」
「はなちゃんっ、
ごめんね…心細くさせて…っ…
オレのはなちゃんへの気持ち、ずっと変わってないよ。
信じてもらえないかもしれないけど、本当に本当なんだ。
色んなヤツから腐るほど聞いた言葉かもだけど、改めて言うよ。
はなちゃん…
おれっ、はなちゃ…
花絵がっ、好きだよ。
誰にも負けないくらいっ…
これを信じてもらえないなら…
もう、花絵の側にいる事はできない…かもっ… 」
今オレが思ってる精一杯の気持ちを伝えると、涙目になった花絵がオレを睨んでこう言った。
「はぁ⁈何言ってんの悠真。
悠真はずっと私の側に居てくんなきゃ困るっつ〜の‼︎
ゆうまのバカ、バカ‼︎
…ったしの、コト、ずっと好きって言っててよぉ…
ばかぁ…」
ぼろぼろと溢れ落ちる花絵の涙が、言葉が、紛れもなくオレが必要だって言ってくれてて…
触れても、いいのかな…
おずおずと花絵に手をのばすと、彼女の方から抱きついてきた。
「ぅわっ⁈
はははははなえ⁈
あ、あの…」
ぎゅううううううっと締めつけるほど強く抱きしめられながら、彼女は言う。
「ダメ、今私の顔見ないでっ…めっちゃ赤いから…
もう‼︎悠真のくせに私を泣かせるわ照れさせるわ、なんなのぉ?
ここでっ、約束してくれたこと…
ちゃんと覚えてるんだからっ‼︎
大きくなったら結婚しようねって私が言ったんだよ⁈
悠真は頼りないけどうんと優しくて、私のこと…
寂しくさせないって思ったから。」
「うん、うん…」
気がつけば、オレも泣いていた。
嬉しくて…
これって、花絵もオレのことが好きって事でいいのかな。
聞いてみようかな?
また、聞くなバカって言われるかな。
それでもいい…
ありったけの勇気を振り絞って尋ねてみる。
「あのさ… 花絵、は…
花絵も、か。
オレのこと、好き、でいてくれてるの…?」
すると、花絵は真っ赤になった顔を更に赤くして声を荒げる。
「なっ…今更⁈
そんなの改まって聞かないでよねぇ…
わ、私だって最近気づいたんだからっ
悠真のこと、好きだって…
だから今まで悠真に冷たかったのをこう見えても反省してるんだからね。
私も…ちゃんと悠真のこと、す、好きだから…」
そこまで聞いたオレは我慢できずに強く抱きしめ返していた。
「やっ…悠真⁈苦しいってば…
急にどうしたの?」
オレの腕の中で動く彼女が、これ以上ないくらい、愛おしいと感じて胸がいっぱいになる。
「オレ…っ
花絵の側にずっと居られないと思ってたから、
いつかは離れなきゃって思ってて…
だから花絵がそんな風に思ってくれたって事が嬉しくて…
ダメだ、いつもみたいにふざけて流したいけど、嬉しすぎて…っ
うっ…うぅ〜 っ」
涙が止まらない。
こんな夢みたいな事があっていいのか⁈
花絵がオレを好きなんだって。
子供の頃の約束も、覚えててくれてるんだって…
幸せすぎて、眩暈がする。
そんなオレの気持ちを他所に、花絵は言う。
「もぉぉぉぉ、泣かないの‼︎
やっぱ悠真は悠真だわ。
いい?よく覚えといて。
離れなきゃいけないなんて、もう考えないでよね。
私が悠真と一緒に居たいの。
だから私のコトを思うなら、ずっと一緒にいて。
わかった?」
「ん…わかった…
しつこいくらいずっと一緒にいるぅぅぅ〜‼︎」
「わぁぁぁぁ、ウッザ‼︎
ああもう、悠真ってこんなだったわ。
いいよ、へにょへにょの悠真も、ちょっとたくましい悠真もぜ〜んぶひっくるめて受け止めるから‼︎
ドンと来いよ‼︎」
そう言った花絵の顔は、オレが好きなちょっと強気の笑顔。
あぁぁぁぁ、好きぃぃぃぃ〜💕
オレは再び花絵を抱きしめて叫んだ。
「うわぁぁぁぁ、はなちゃん、大好きぃぃぃぃぃ〜‼︎」
「わ〜かったからっ、離れてよぉぉぉ〜」
以上です。
いつの間にか仲直りどころか、気持ちを伝え合ってましたね
さて、3話でもう両想いになったふたりですが、このあと2話あるんですよ。
どうしよっかなぁ
まだまだ手探りですが、ラストはなんとなく考えてます。
上手いことそこまで書き上げられればいいけど…
最後まで読んで下さった方、ありがとうございました