私が無職になったのは、それ以前のことです。
今こうして振り返っているけど、もしあの時コロナが世界を変えると知っていたら、それでも私は会社を辞めたのかな。
ええ無論根性なしの私にはそんな思い切りなどなかっただろう。
コロナで退職を余儀なくされた中高年とは全く異なり、単にわがままなだけの中高年男なのだ。
それにしても、一人暮らしの私は、本当に一人では何にもできない人間です。
助けてくれたのは、チワワの老犬。
私は彼を育てているつもりでしたが、彼は私を救うために来てくれたんだと今では理解してますね。
職探しの重圧から異様に眠りが浅い私は、暗いうちから犬の散歩をしていた。何もせずに時間を過ごすことなんてでき
でも私は一人ではなんもできないから、犬がいないと何もせずただ病んでいたと思う。
酒に逃げたくもなったし、薬があればやってただろうし、死も見えていた。
求人を決めるのも、まして面接などそう簡単に決まるものではないのだと思うのだが、あの時はただ時間だけが過ぎ去るのが恐ろしすぎて、とにかく何かをしてないとどうにもならなかった。
それで犬を連れてあちこちフラフラしたもんです。
その時はもう、自信がなくて一人では誰とも目を合わせられなかったから、小型犬でもそばにいてくれて心強かったし助けられました。存在はとても大きかった。
現状の私は、少ない稼ぎですが信念をもって仕事に取り組めるまでになれました。これも犬やみんなのお陰だと感謝しています。
チワワは高齢で弱ってきました、でもお互い助け合ってまだまだやっていけると信じています。
今窓の向こうで、大きな鳥が小鳥を追って飛んでいきました。
人生は無情かもしれませんが、個人としては情をもって生きていきたいと思いました。
