なんだか暗い話が続いてしまっています。一度書き出したらサラッとは書けなくなってしまって💦

 

 

 

はじめての育児も、大好きな仕事もこの時期にはタスクオーバーになっていっぱいいっぱいでした。

 

 

 

前回のお話

 

 

 

 

瀕死の父の不穏な動きを察して、弁護士さんとの調整のため、夏に母姉を東京に呼んで滞在してもらっていた時の話です。

 

 

 

もうこの頃は渡米のためのビザや保険の準備なども大詰めで、赤ちゃんをどうやってお世話してたか覚えてないくらい笑

日本は離乳食の市販品がものすごく良くできているので、とにかく助けられていたんだと思う。あと、完母育児だったので、後半は息子も自分でめくって飲んでいたような?

 

 

明け方授乳して、意識を失うように寝ていたら、なんか自然の風がスースー通る気配...

ん?なんやろ??エアコンついてるのにおかしいな?

 

 

この日は母姉が関西に帰る日で、私も一緒に夏の帰省をしようと思っていた日でした。

世話になったから、という考えだと思うのですが、母が玄関扉、ベランダ、窓全開でお掃除していたんです。

 

一気に目が覚めました。

 

「猫は!?」

 

 

当時飼っていた猫が玄関からいなくなってしまいました....。

子供の頃から猫が大好きでした。姉が動物嫌いなので飼えない、単身用の賃貸物件では飼えない、という中、強引に「アタシ、今日からあなたのムスメになります!」と猫の側から押し掛けられて長く一緒に暮らした大切な家族でした。

 

 

もう流石に、流石に頭にきてしまって...。

 

 

「信じられへん、なんでそんな余計なことばっかりするん!?猫見つからんかったら許さへん」

「あんたがぐーぐー寝てるから掃除したったんやろ、なんやその言い方!!もう知らんわ、お姉ちゃん帰ろ帰ろ!」

 

 

 

母逆ギレです。

 

いいですか、条件を整理します。初めての子育てに奮闘しつつ、キャリアも諦めず、渡米準備をしている娘のところに、末期癌の介護に弁護士マターという厄介事を持ち込んだ親が、授乳で疲れ果てたムスメに、寝惚けてるお前が悪い、と言ったのです。しかも自分の手違いで逃してしまった猫を探そうともせず、新幹線に乗って帰りました。

 

 

 

すごいでしょ?

 

 

 

真夏でしたが息子を抱っこして、泣きながら一日中猫を探しました。当時住んでいた場所は地域猫が有名なところで、猫のお世話をするボランティアさんがたくさんいました。あまりに必死な形相の私を見かねて声をかけてくれて、首輪など猫の特徴をお話し、見かけたらすぐ連絡してくれる、とおっしゃってくれました。遠くの親より近くの他人。本当にいつも人様の優しさが身にしみる。

 

 

 

夫も早く帰ってきて探してくれました。マンションの裏手が藪のようになっていて、さすがに息子を抱っこしたままそこは探せなかったので、そういう危ないところとか、近所に廃屋が結構あり、庭先で猫の名前を呼んだりしてくれました。暑いし、蚊に刺されるし大変だったと思う。

 

夜になっても、まだマンションの周りを探していたら、同じマンションの住人の方が声をかけてくれました。私も見かけたらお声かけしますねー、と言ってくださった直後、エレベーターホールでその方が、

 

 

 

「居たああああっ!」

 

 

と叫んでくれました。迎えに行くと私のところに駆け寄って、にゃーにゃーにゃー(酷い目にあったわい!)と言っているようでした。一日中、マンションの共有部のどこかに隠れていたようです。もちろんマンション内も探し歩いたけどどこにいたんだろう。

 

 

 

 

けど、よかった。本当によかった。

 

 

今回、自分のことしか考えないどころか、後処理を放り出し、結果、真夏に0歳児にまで暑い思いをさせ、自分がムカついたという気持ちだけで帰った母に心底愛想をつかし、私は親子の縁を切って欲しい、とLINEしました。

 

 

 

『私にも子供ができ、母親として何より子供を守り、家族を守ることが大切です。

あなたたちの自分勝手にこれ以上付き合うことはできないし、今回それで実際、息子の一日がしんどいものになった。こういうところから危害が及ぶのだ、と自分の子供の頃を思い出しました。父の看病や、お金の事も全部ご自分で処理してください。さよなら。』

 

 

このような内容を送りました。

 

 

送ると、情けなくて、悲しくて涙が出てきたけれど、同時にものすごく胸がすいて...ホッとしました。

 

おろしてみて初めて、ずーーーーーーっと、この人たちの面倒をみないと、という重しを勝手に背負い続けてきたんだな、と気づきました。

 

ずっと親の愛情を信じられずに育ってきたので、あーやっぱり、何より自分が大事なんだな、と結論が出てしまったことが寂しかったです。

 

 

しかし、夫と長男と、家族3人で、もうかき回されることもなく、日々過ごして行けるのだと思うと、胸に小さくて暖かい火が灯ったような感じがしました。

 

 

 

 

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