今日のは具体的な手術の体験談なので、生々しく感じられるかもしれません。そう言う話は苦手という方は、そっと回れ右でお願いいたします。
前回のお話はこちら
よろしくお願いします、と、全員で挨拶が終わり、名もなきヒーリングミュージックがなり始め、いよいよ手術です。
かなり広い範囲を茶色のイソジン消毒液で消毒されます。ほんと、うがい薬と全くおんなじ匂い切開部分だけ穴のあいた手術用のシートのようなものがお腹に貼られます。ここまでは目で見れてましたけど、胸のあたりに衝立をたてられます。やっぱり自分のお腹が切られているのを見るのは視覚的衝撃が大きいからでしょうね。
昔は手術用の無影灯がステンレスなどでできていて、手術しているのが写って見えると聞いたことがありますが、今時のは白のプラスチック素材で写ってなかったです。
切開前にもう一度痛覚がないか、ツンツン確認され、スーッと何かでなぞられているような感覚がしました。その後、多分赤ちゃんを取り出しやすいようにゴソゴソと内臓が動かされて、鉗子などで固定されているんじゃないかな、という感覚もありました。
あ、子宮を切られた、と思った、その瞬間、ドバッと羊水が流れました。ぽたぽたと、手術台の下まで液体の溢れている音も。手術台の上に溢れた羊水が腰や背中まで伝っているのを感じました。
切開創を固定したら、お腹の下の方を先生がぐいぐい押します。(重いという感覚があったので馬乗りになられてたかも。如何せんカーテンで見えない〜)
何回か押しているうちに、ドゥルンっと何かが押し出された感覚。それまで臨月でご飯を食べるのも息をするのも苦しかったお腹の中の空間が、一瞬で空いた、感じがしました。
「んひっ、んひっ、んん、ええええーい。えーい、えーい」
個性的で大きな産声でした。
産声を聞いた瞬間に、私の目からも涙が飛び出しました。
看護師さんがすぐに胸元まで連れてきてくれて、生まれたばかりの我が子と指で握手をしました。
お母さんにしてくれてありがとう、ありがとう、ありがとう。
息子は計測などのために別室に連れ去られていき、私も後処置です。
胎盤が出されて、洗浄されて、子宮を縫われて...
多分縫うために子宮は少し体外に出されてるんじゃないかなぁ?体の中には腹圧という圧力があるので、臓器を外に出すと、戻すときにむぎゅむぎゅっと圧力に逆らう感じがあるのですが、そういう感じがしました
そこまではなんとか耐えてたんですが、お腹の中全体を生理食塩水で洗われる辺りからなんとも言えずおええええ、となり、キラキラ麻酔先生にお願いして、「は、吐きそうです、笑気入れてください」と頼んで、少しぼーっとさせてもらいました。
子宮を引っ張り出すために、膀胱や腸を避けていた鉗子類も全部撤去された感じです。あとはお腹縫うだけですよーと声をかけてもらい、腹膜を縫い、皮膚はホチキスタイプの縫合材だったので、最後はバチンバチンと音がして終了です。
息子が無事に産まれてくれて本当に嬉しい、という感動と、腹の中をぐりぐりぐりぐりされる精神的ダメージでめっちゃ疲れました....。
2672g 産まれたばかりの長男です♡
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🌀かいマムのかいまわり10月号🌀