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Success Fortune 筆頭占術士
フォーチュンアカデミー 専任講師

 外国文化に対して憧れやロマンを感じるのは何も東洋人だけでは無い。西洋から見た東洋もミステリアスで不思議な魅力を漂わせていたりする。流石に21世紀の世の中でトンデモナイ誤解は生じ難いと思われるが一昔前までは、数々のあるあるがあったようだ。

 60年代頃のハリウッド映画には、黒縁メガネをかけて出っ歯で背が低く大きなカメラを首から下げて奇妙なオジギを繰り返す日本人がいくつもの作品に出て来る。そういうイメージだったのである。我々日本人が見ると全く日本人には見えないが。この手の傾向は70年代に入ってからの米TVドラマにも継承される。空手道場の中にハングル文字が書かれていたり、木の床の上に御膳を並べて家族が食事していたりする。まあ、当時の外国人の多くが日本には「普通にニンジャやゲイシャが存在している」と思っていたというのだから面白い。しかし、子供時代に西部劇を見ても「テキサスにはガンベルトを付けたカウボーイが馬に乗ってインデアンと撃ち合いしている」とは思わなかったけどなぁ。

 画像はデジタルアーティストのエリック.C.ダンによる現代的で象徴的な美しいグラフィックを持った製品として、2013年にイタリアのスカラベ社からリリースされたILLUMINATI(イルミナティ)TAROT。
机に座ったままで様々な情報にアクセスできる現代に作られた物と言う事。でもこの有り様。というかワザとでしょうね。着物の柄と言い、女性の髪飾りと言い、ツッコミどころ満載。中央の人物に至っては、弱虫の少年を短期間に育て上げる空手キッドの師匠か黄門さま一向に成敗される守銭奴の廻船問屋か。タロットカード本来のペンタクルの6って何だったんだっけ?と思ってしまう。

 重ねて申し上げますが、このデッキはジョークでも誤解でも無い。ないはず。だから軽んじてはいけないのであります。ごく真面目に見直して行くとライダーウェイトからは、くみ取れない暗示の数々に気付く事になります。これはこれで興味深い物があるのです。いくつか、さわりだけ紐解くとすれば、門の前にいる事で一種の通過儀礼を表す事になります。身なりの良い武士より多くの財を手に入れているのは遊女か姫か、いずれにしても派手な着物を着た女性。不思議な笑みを湛えた老人は、二人のどちらの事も見ていない。この様子を目撃している貴方(=タロティスト)に対して無言で視線を投げかけている。富の象徴である6枚目のペンタクルで作られた天秤を用いて「見えない価値」を計ろうとしているのだろうか。作者は、どこまで意図的に描き込んでいるのか。元よりタロットとは偶然の中から必然を読み取る卜術(ぼくじゅつ)の一つ。作者の意思を越えてリーディングが広がって行く事に全く何の問題も生じない。むしろ、その前提でタロットカードは存在している。

これだからタロットの世界は楽しくて仕方ない。


 

 昭和の頃の真面目な大人の雑誌「暮らしの手帳」の表紙や新聞広告などで頻繁に見かけた覚えのある影絵。TVではCMや番組のオープニングで三角帽子を被った黒い小人がラッパやフルートを吹いて草木の上で遊ぶシーンを日常的に目にしていた気がする。実は、それらは影絵作家の藤城清治氏の作品だった。彼の作品は日本に影絵ブームを作り出し、ブームは藤城作品以外のところにも波及して行った。
 それは、その頃少年だった我々の世代もあるTV番組シリーズのオープニングで強烈に目に焼き付いているのである。今、思えばソレを藤城作品と一緒にするなんて大罪に値することなのだが仕方ない。年端も行かないヤンチャ坊主には藤城先生の名前すら知らないんだもの。むしろ、その番組の記憶が根底にあって、後に藤城清治に辿り着いたのだから功罪相償うといったところだろう。
 
 だが今回のお題は藤城清治ではなく「ソレ」の方なのだ。

 いつの頃からだっただろうかマンホールの蓋がカラフルになったのは・・。御当地物の柄や観光名所などが描かれた物を見かけた事がある。でも、あれ鉄ですよ。材質が木やプラのような柔らかくて加工しやすいものじゃアリマセン。輪切りの鉄の材料を削って作ったとも思えない。だって、色とか入っていますもん。ネットで調べてみたところ発祥は沖縄県で今や全国に広がり一大ブームになっている様です。カラー化は1981年が最初で今や1万3千枚ほどのデザインマンホールがあるとのこと。しかも、マンホールカードなるコレクターアイテムまでもが存在しているそうです。中には、暗い夜道で{消火栓}と光る蓄光素材を使用した物やQRコードがデザインの中に描かれた物があり、当然それは御当地情報サイトに繋がるわけです。

 溶かした鉄を型に流し込んで作る鋳造にもかかわらず量産ではなく少量生産前提。カラフルなのは色を付けた樹脂を表面の凹部分に入れているから。しかも、耐久性があって表面は滑り難く加工してるとのこと。精度の高いデザインの再現性など並大抵の技術じゃなさそうです。

 そんな数あるデザインマンホールの中で、お目当ての「ソレ」が世田谷区にあるんです。熱中症に気をつけつつも時間が出来たら行ってみようと思います。その時ばかりは、下を向いて歩く事になりますが暗い気持ちでしょげている訳では在りませんので悪しからず。

「ソレ」って何かって? まあ、そう急ぎナさんなって。見つけたらちゃんと写メしてくるから(笑)




* コレがその答え・・