最近、某テーマパークの直営ホテルでの挙式に、知らない人が

平服(1人はジーパン)で参列していて、アルバムにまで写り込んでいた

という事例がネットニュースになっていました。

家族婚という内輪での挙式を選んだ新郎新婦はさぞ驚いたことでしょう。

(詳しい内容に興味がある方はネットニュースを探してください。)

式場の「挙式は誰でも参加できる」という言い分に驚きました。

 

この件で、初めて知ったのですが、街中にある「教会」は

宗教活動を行うための『宗教施設』であり、

どんな時でも(結婚式の最中でも)いつでも出入りは自由。

対して、結婚式場、ホテル併設の「チャペル」なるものは宗教活動を

行わない、単なる『営利施設』であるため、許可なく侵入したら

建造物侵入罪に問われる可能性があるらしいということです。

 

今回の事例がネットニュースになることによって、「自分の時も!」あるいは

「見ていきませんか」と参列を誘われた経験があるという告発者が

複数人いることを考えると、この式場は『宗教施設』と『営利施設』の違いを

理解していないのかもしれません。

ただ、場所柄、チャペル周りに居ただけの新郎新婦とは無関係の人にも

幸せや夢のお裾分けをする(サプライズで感動を)という

(新郎新婦の意向無視の)式場側の方針なのかもしれません。

 

考え方の違いは色々あると思いますし、法律的にどれが正しいのかは

わかりませんが、式場側には新郎新婦が納得するような対応をして欲しいなと

思います。

 

本題はここから。

 

そういえば、私たちの式の時も昨日まで知らなかった人が参列してたな〜と

思い出しました(笑

色々事情があり、新婚旅行のついでに海外で結婚式を挙げることにしました。

その時、宗教の違う人の正式な結婚式を挙げることはできないので

結婚した2人に神が祝福をするというセレモニーになります、と説明されました。

一応、ツアーでの旅行でした。ツテがなかったため、式をするためには

ツアーを利用するしかなかったのです。式がオプショナルツアー扱い(笑

スケジュール的にはほぼ自由というツアーでした。

その時、ツアー参加者は3人でした。

私たちの親世代に近いおじさまが一緒でした。

それで世間話をするようになり、おじさまがツアーに参加した理由が

親戚の結婚式に参加するためということを知りました。

ということは礼服を持っているということです。翌日の予定を聞くと

何も考えていないという返答だったので、私たちの式に参列しませんか?と

誘いました。

いやいや、昨日今日知り合ったばかりでご迷惑でしょうと一旦は断られたのですが、

私たちが全然迷惑じゃないですし、ツアー気分で参加していただければ嬉しいです、

もちろん予定を入れるつもりなら無理にとは言いませんけど・・・と言うと、

本当にいいのでしょうか?とさらに確認されました。

結局、おじさまは参列してくださいました。

写真撮影は基本2人のものが多かったのですが、最後に牧師さんを含めて

全員で撮りましょうとおじさまを誘うと、いやいやいや、おふたりの大切な場面に

私ごときが・・・と遠慮されました。

私たちが「この思い出を残しましょう!」と半ば強引に4人で撮りました。

帰国後、住む地域がとても離れていたので手紙や年賀状のやりとりが

長い間続いていました。おじさまもまた本当に良いお思い出と

何度も書いてくださっていました。

 

これが私たちの「前日まで知らなかった人が挙式に参列」の思い出です。

前日まで見知らぬ人だったとしても、私たちが参列を望み、

式に相応しい正装で参列してくれた上に、常に控え目で

ただ見守るように祝福してくださる立場を崩すことがなかったおじさまには

感謝しかありませんでした。

 

PHOTO BY JuJu