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120年前に植えた杉の木を切っています。今から120年前と言いますと、黒田清隆が第2代首相に就任し

福島の磐梯山が噴火して多くの人が亡くなったころです。

この木より長生きしている人間はほとんどいない。そう思うと感慨深いものがあります。

最近温暖化問題で、木や森を大切にしようと言う声が多く聞こえます。では、木や森を大切にするとはど

のようなことでしょう?

今、花粉で苦しんでいる杉林は自然にできたものではなく、人間の手で人工的に作られた林です。しかし

木材の価格が下落して採算性が悪くなり人々が林を放置するようになり荒廃が進んでいます。密集して植

林して間伐という間引きをしながら木を大きくしていくはずが、間伐を行わないことで生長できなくなっ

た木が本能で子孫を残すために大量の花粉を飛ばしています。

間伐を行えば、木々に光が当たるようになり木は子孫を残すより自分を生長させようと幹を太くし枝を広

げ盛んに光合成を始め二酸化炭素を吸収します。人間と一緒で若く健康的なものがご飯をいっぱい食べる

わけです。

広葉樹の林でも同様で、昔は薪や炭用で木を切ってその切り株から新しい芽が出てくる萌芽というサイク

ルがありましたが今は老木が自然に朽ち果てるサイクルしかありません。これでは増え続ける二酸化炭素

の吸収は十分補えません。

そんな訳で温暖化防止のためには間伐をしなくてはなりません。間伐を増やすには木の使い道を増やさな

ければなりません。木を切って木材を使用し新たに木を植えれば二酸化炭素の固定は2倍になります。

だから、温暖化防止のためにMy箸を使用するのではなく、国産のものならどんどん割り箸を使ってくださ

い。プラスチックの物を使わず木製品にしてもらえば、それがエコになります。