10代の頃は、早く大人になりたい気持ちと、
まだ10代でいたい気持ちの両方が混じり合ってた。
中学のとき、たまたま大人っぽい同級生が多く、
ついつい背伸びをしてたのだと思うのですが、
冷めた顔をして、ちょっと斜めになってた。
優等生に見られるためには、こうしたらいいんでしょ。って
計算したりして。
何かに一生懸命になったり、自分の感情を出したりするのって
子どもっぽいって思ってた。
高校は、学年が中学の10倍近い規模で、
とにかく毎日いろんなことが起こって、刺激的だったな。
無理して入った進学校だったので、成績は悪かったけど、
自由な校風のおかげなのか、ずいぶん楽しかったなー。
ほんっと頭がよくて、個性的な同級生がたくさんいて、刺激をうけて、
好きなものを好きって言っていいんだって分かった気がします。
泣いたり、笑ったり、忙しかったけど楽しかったな。
感情を出してもいいんだ、って自分を受け止められた感じ。
ところが。
大学生になって、大人と子どもの真ん中で、
ちょっと宙ぶらりんな自分に。
お化粧したりお酒を飲んだりしても、やっぱり背伸びしてたのかも。
20代になったとき、無邪気に過ごしていい時間が終わったように感じて
急に焦りでいっぱいになった。
早く自分が何者か見つけなきゃ、モラトリアム終わっちゃったよーって。
周りの人と比べては、自分がダメな気がして、
何か足りない気がして、焦ってた。
ふと気づくと、20代も残りわずかになってて。
同期の女子は3分の1近くが結婚してて。
あたしは、どうしたいんだろ?って。
特に28歳から29歳の頃は、何故かわからないけど一番もがいてた。
どうしよ、どうしよ、あたしって何がしたいんだろう。
仕事では主任になってたし、それなりに認められつつあったけど、
自分がまだ空っぽな気がして、焦りでいっぱいだった。
それが、なぜか30歳になったとき、
憑き物が落ちたように楽になったんです。
自分は自分でいいんじゃないか。
誰かと比べて焦る必要なんてないんじゃないかって、
急に思えたんです。
変わらなくても、今の自分もいいじゃない、って。
なりたいものが見つかったら、挑戦したらいいじゃない。
そこからは、すごーく楽で。
仕事の忙しさは、変わらないかもしれないけど、
今という時間を楽しめるようになった気がします。
40歳を越えて、さらにちょっと楽しくなったかな。
まだ何にでもなれる気がするし、
自分ってものになれてる気もするし。
ちょっとぐらい仕事が忙しくても、
そんなのにへこたれるほど、ヤワじゃないのだ。
人生って楽しいなぁ。
そう思えるのは、10代や20代の背伸びや焦りがあったからだと思います。
もしかしてこれが「成長」ってやつなのかな?
私、まだ、成長期かも。
もし、今、自分を持て余してて、
どうしていいか分からなくて焦ってても、
大丈夫だよ。
そんな風に思うのです。
さ、今日は金曜日。
めいっぱい働いて、遊んで、人生を楽しみましょう。