「リョーマ! The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様」感想 | 杢ログ-Mokulog-

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杢燐-Mokurin-のブログです。みたものの感想などなど。

※ネタバレありです。ご注意下さい。

※去年の10月から下書きしていたものなので2022年現在とやや事象にズレが生じております…

※タイムスリップ…いや、タイムカプセル…?

 

 

テニプリの事はミュとアニメをちょっとかじったくらいです。原作は今ルド戦まで読み終わりました。

なのでそんなに知識があるわけではなく、こう、なんというか通りすがりの観光客みたいな感覚です。

じゃあ何で観に行ったんじゃいワレェというと手塚部長のことが大好きなので観に観にいきました。ハイ。

あとおもいっきりリョーマくんと桜乃ちゃんと話!と聞いたので…あの二人好きなの…かわいいから…

 

 

特典の推しは無事引けました。

 

神よ!テニスよ!山よ!感謝します!なんという恩寵でしょう!

塚ミユかわゆいよぉ。

15年後には結婚していて欲しいなァ…

 

それでは感想です。

 

…とか言いつつちょっと本編とは関係ない話から始めます。

「リョーマ!」でものすごく感動したというか胸打たれたことがあってどうしてもそれを書いておきたいのでそこから書きます。

本編の感想と関係ない話なんで飛ばして貰っても構いません。

 

 

↓↓↓ここから飛ばして下さい↓↓↓

 

今作はリョーマくんのお父さんである南次郎さんの引退の秘密が物語のポイントになっております。

そう、引退。遅かれ早かれどんな選手にも訪れる引退。

それだけ頑丈でどれだけ強い選手であろうともいつまでも現役というわけではないのです。

この「引退」というワード、今、今非常に私の心のやわらかい部分をツンツンしております。

 

私には大好きで応援しているリアルアスリートがいます。

フィギュアスケートの羽生結弦選手です。

 

羽生選手はただいま前人未踏の4回転アクセルに挑戦中なのですが、インタビューで「最後の夢」と語ります。

何も明確に語られたわけではないですけど、いつか来るその時は遠くはないのだなと感じております。

彼の人生は彼だけの為にあるべきなので、いつどこでどう引退しようとも、ファンとしてはただただ静かにその時を待ちその時を受け入れるだけです。

…だけですが、想像しただけでもちょっと泣く。私はすぐ泣くので。

引退しないで~~~なんて言わないけれど、それでも寂しい。もう既に結構寂しい。

 

まぁこんな気持ちを抱えて燻っていたというかモヤモヤするというか、なんかこうどうにかしてどうにかしたい…と思い悩んでいたわけですよ。

そんな気持ちの中で観たこの映画、終盤の南次郎さんの台詞で私は号泣してハッとさせられた。

「現役を続けるよりもこいつらを鍛える方が面白そうだ」という台詞ですね。

いや、これもう…なんてすごい台詞なんだと思ったんですよ。

それまでの南次郎さんにとって一番おもしろいテニスって強い奴と戦うことだったり自身が強くなることだったと思うんですね。

でもリョーマくんと戦ってそれが変わった。南次郎さんの中で一番おもしろいテニスは息子二人を鍛える事になった。

私はこれを見て思ったのは、選手の現役引退とは決して後ろ向きなものではない、という事です。

いや、別にそんなネガティブに捉えていたわけではないんですけど、ないんですけどやっぱりそんな引退って「わ~~~~~!!!↑↑↑↑」ってテンション上げるもんでもないじゃないですか。

南次郎さんの現役引退のこの描き方ね、ほんとすごいと思ったんですよ。

現役続ける以上に楽しいテニスに気付いた、っていうの。

今より楽しくて新しい道がそこに通じちゃったんだもの。

それはもうワクワクでしょう。新しい世界広がりまくりでしょう。

この超前向きというか今以上に楽しいこと見付けちゃって引退する南次郎さんの姿を見て、ものすごい力を貰ったというか私もものすごい前向きな気持ちになったんですね。

テニプリは前向く話しか存在しないっていうけどマジでした。

 

なんかこう、すごく良いタイミングで観れたな~~~って思いました。
 

羽生選手が引退したらその時は大泣きすると思うけど。結局泣くんかい。

いや、そりゃ泣きますよ!サムライ南次郎のファンだって絶対泣いたって!

現役選手が引退するってことはもう二度とガチ試合見れないって事だもん!

そりゃリョーマくんだってタイムスリップしてテンション上がるよ!その気持ち分かるよ!

その時が来たらきっと泣くんだろうけど、でもなんか、なんかすごいスッキリしました。気持ちの上で。

ありがとうテニプリ。

 

…っていう事を2021年10月に書いていたんですが、まさかのまさかの北京五輪出場です…

で、今ここ、この部分を書いている今は2022年2月9日です。明日、決着のフリーです。

私は羽生選手を応援する自分を鼓舞する為にリョーマ!の曲を聴いているんですが、今この瞬間にも聴いて大号泣しています。

特にピスマイとデンジャーゲーム…

 

ボロボロになった時に見る夢は現実よりも真実よりも大切なものが見える

 

最後にはきっといいことが必ず待ってるから

 

待ってるよ!絶対に待ってるよ!

五輪の女神が最高の装いして史上最大の祝福を授ける為に明日の氷の上で待ってるよぉぉぉ…!

 

↑↑↑ここまで飛ばして下さい↑↑↑

 

ここからちゃんとした本編の感想です。

ちゃんと?ちゃんとしてるかな。そうかな。どうだろう!

 

いや、実は密かな夢として「宝塚でテニプリが観たい」ってのがあったんですが(わいは宝塚も好きです)

なんか今作で8割くらい叶っちゃった気がする。ありがとうリョーマ!許斐先生は凄いな。

 

この感想書いている時点で私もう5回7回観てるんですけど、その一つとして「あの教会のシーンが何度でも見たい」があります。

(跡部様と手塚部長のお誕生日の応援上映に行きましたので5回から2回増えて計7回になりました)

リョ桜とうとい~~~~~~~!!!もあるんですけど、あの画面の完成度が高すぎるんですよね。

歌も演出も、何もかもすごい…すごくキラキラしている…

あの鐘を鳴らすのはウルフであり、そして私でもある。

 

リョーマくんと桜乃ちゃんのデュエダン(デュエダン言うな)の振りが、もう二人の心の距離感の変化の表現が素晴らしいの。

歌声も最初はちょっとトーン低めの所から徐々に盛り上がっていくんですけど、これに合わせて二人の位置も背中合わせ→向かい合わせ→並ぶってなるんですね。

あの「ごめんね、私やっぱり足手まとい、そうだよね」の時に桜乃ちゃんが見えない壁があるようにパントマイムの振りするのがちょっと切ないけどかわいい。

そこからリョーマくんが顔伏せながら「うそだよ」って振り向くあの一連の流れが、な、なんだこれ~~~~~!!!!ってなる。

すごい、すごいんですよ、中学一年生らしい!少年少女!ひゃ~~~~あまずっぺなぁおい~~~~~~~~!!!(おっさんか

リョーマくんがポニテの桜乃ちゃんを見てどう思ったかは分かりませんけど、分かりませんけども、越前リョーマァ!そこで一言何か言ってあげなさいよ!でもそうよね!まだ中一男子だもんね!

君のそういう所ほんとかわいいよ…キュン

 

好きなタイプはポニテが似合う子ってあるけど、それはなに、逆説的に考えるなら桜乃ちゃんのポニテ姿を見た瞬間に自覚するものがあったから「好きなタイプ=ポニテの子」になったとも取れますが!?

ちっちゃいリョーマくんもポニテ桜乃ちゃん見てるもんね。かわいいね。初恋かな。

 

桜乃ちゃんはすごい子だねぇ。強い子だねぇ。「大丈夫だよ」って言うんだもん。

リョーマくんがお父さんのテニス見たいって気持ちをちゃんと受け入れている。

桜乃ちゃんはリョーマくんのテニスが大好きだからリョーマくんのお父さんを尊敬する気持ちとか憧れとかも全部まるっと理解している子なんだよね。

なんという立派なヒロイン。テニスプレイヤー越前リョーマのよき理解者ですよ彼女は。

それと同時にリョーマくんがちょっと不安な時に「大丈夫だよ」って言える子。

まだ中一なのになんて健気で一生懸命で包容力がある子なのかしら…

あんなやることなすこと無茶苦茶な越前リョーマと並んでくれるのは桜乃ちゃんくらいだぞ…ちゃんと…ちゃんとつかまえておきなさいよね!必ず…幸せにしなさいよね!!!(泣

 

そんなこんなで「こんな素直なリョーマくん見たことないわ!」と初見で驚きまくったピスマイ。

今やすっかりピスマイのファン。あれを見る為に劇場に通っている。

最初こそ「のろまだよね」なんて嘘吐いたけど、そう、そこは教会なんですよ。

神様の前ではね、本当の事だけを言うのよ。嘘言っちゃダメなの。

 

バッグひとつであんな無茶して呆れ顔してたリョーマくんが事の真相が分かって「あの屋上で大切そうに君が守ったものって」って歌うの~~~~わ~~~~~エモ~~~~~~!!!

あそこで「へへへっ」って笑うのかわいくないですか。ずるい。ずるいわ。かわいい。

 

ここのシーンも含めて他の場面でも一切手を繋がない二人が、逆に、逆にとってもいいんですよ!

その割には車から降ろす時はあんな…あんな近い距離で!

いや、いや分かりますよあそこでがっしり支えてないと逆に危ないから。

でもそこもっとカメラ引いてくれ~~~~~~~アングル変えてくれ~~~~~~!

いやでもあれだからいいんだよな…あの、あの感じがいい…

 

桜乃ちゃんはリョーマくんのことが大好きで憧れでかっこいい同級生って思っているけどでもきっとまだ恋じゃなくて。

それこそ本当に「テニスの王子様」なんだけどそうじゃない時のリョーマくんはましく「ちょっと男子!?」な存在なんじゃないかと思った。

越前リョーマ、無茶ばっかりする。…無茶苦茶ばっかりする!

桜乃ちゃんはリョーマくんに「大丈夫だよ」って言うけど(そしてこの「大丈夫」にもきっと色んなニュアンスがあるんだろう)でも何でも肯定する子ではないんだよね。

「えぇ~!?」って驚く所が多い。それが良い。桜乃ちゃんはちゃんと常識人でいておくれよ!笑

ウルフの車から脱出した時にラケットに傷がないかどうかよ~~~~く確認しているリョーマくんを見守る桜乃ちゃんが「リョーマくん無茶するんだから」って顔しているのすごい好き。

そして「ラケットも無事で良かったね」ってきっと思っている事でしょう。え、天使かな?

 

元の世界に戻った後、アメリカにいる理由は武者修行だと言うリョーマくんに桜乃ちゃんは「がんばってね」ではなく「素敵な時間になりますように」と祈る。

いや、もうここね、ここすごいなと思った。ここも凄いなって思った。

許斐先生はスポーツの描き方がめちゃくちゃ凄くて掘り下げ方とか「ああ!分かる!すごい!それ!」って思う事がいっぱいあって、私は色々重ねる事がすごいあるんですけど、それはアスリートそのものだけじゃなくて「アスリートを応援する立場」の方の描き方もすごく「わかる~~~~!」ってなる…わかる…

自分の為じゃなくて応援している人のために大吉出るまでおみくじ引いちゃうとか。

わかる。でも現実問題そんな事しても何の足しにもならんのです。

スポーツは勝負だから。戦うのは選手本人だから。ファンは何の痛みも苦しみも代われない。

でもね、何もせずにはおれんのですよ…さくのちゃんかわいい…私が嫁にしたい(ダメです)

 

↑ここまでは2021年10月に書いてストップしていた記事

↓ここからは2022年2月に続きを書き始めた記事

 

え~~~~推しを応援する自分を鼓舞する為にゆーねくすとに入って久し振りにリョーマ!を見たんですけど、南次郎さんの引退試合の時の対戦相手の記事さ…配信で一時停止出来たからちゃんと読めたけど…あれ…どう見てもリョーマくんの事じゃんね…

 

この映画は「テニスの王子様」じゃないリョーマくんが描かれているのがすごくいい。

この映画の中のリョーマくんはなんというか、テニス小僧だ…テニスが大好きで大好きでしょうがないテニスボーイだ…

 

途中までは桜乃ちゃんが一緒だから守りに入ってるリョーマくんだけど、跡部様とか手塚部長と話して考えが変わる。

そう、守りに入るリョーマくんはらしくないよね!攻めてなんぼだよ!

 

ここの電話ね、跡部様の方が実はちゃんとわかりやすく…われら鑑賞者にもわかりやすく…話して下さっている…

手塚部長は…ああ、うん、いざとなったらそういう時はそういう感じの人だな…部長も大概テニス人間だもんね…

そんな簡単にタイムスリップ信じちゃっていいのか…まぁリョーマくんのこと信じたからだろうけどさ…

「そうかなるほど」はさすがにどうかと思う。わたし国光さんのこと好きだけど、ちょっとどうかと思う。

ちょっとどうかと思うけど、でも好き。

 

ほんとふら~っと観に行った映画だったんですが、見るべくして見た映画だと思いました。

ありがとうテニプリ…ありがとうリョーマ!…おかげで私は気を強く持てました…

 

映画見てから原作読み進めて、今は山吹戦くらいまで読みました!

新アニプリも始まるの楽しみですね!テニスってたのし~!