そうです、ここが隔離感想施設です[ちょっと追記] | 杢ログ-Mokulog-

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なんていうんですかね、まぁひとことで言うと「なんかめんどくさい」なぁとたびたび感じました。

いや、喋ってる場合じゃないでしょ!?というかなんといか、うーん、なんかこう、そんなにだらだら人間性とか潜在犯とかシビュラがどうの倫理観がどうのって語るのって「だからどうしたよ」なわけです。
その辺が大変に違和感を感じました。
私自身そこまでどっぷりPSYCHO-PASSの世界観を深く理解しているわけではなく、めちゃくちゃのガチ勢というわけではないので感覚でものを言っているのですが。
PSYCHO-PASSの世界観って現代の21世紀の社会とは大きく違っているわけですよ当然ながら。
ゆえに倫理観も価値観も全く違う。それは潜在犯であれ一般市民であれ。
シビュラシステムが構築した社会に生きる人間の倫理観、価値観というものは、その物語を受け取る我等にとっては到底理解しえないものである、というのがPSYCHO-PASSファンとしての私なりの「あの世界観に求めるもの」であり「理想」なんですよね。
理解は出来ない、出来ないけどものすごく胸に刺さるものであって欲しい…という、まぁ非常に我儘な願望を持っているのですが。
なので、ものすごく言葉にしにくいんですが、今作は主観ではありますが非常に「現代の価値観からの視点」が強すぎて非常に全体的に物語の世界観の構築としての違和感を感じました。
描いてる人間が当然現代の人間だからそりゃそうなんですけど。
うーん、もう一越え欲しかった。もう一削り二削り欲しかったですね。
これが今作の狙いだと言われたら「そっかぁ」しか言えないのですけど。
ものすごく無礼な言い方をすると作者の趣味嗜好をもっと削ぎ落として洗い流して欲しかった。

やっぱりねぇ…深見脚本で描かれる嘉納火炉の物語が観たかったよね…ほんとごめんね…
 

愛はね、愛はものすごく伝わって来たんですよ。愛は。
 

わかる!わかるよ!嘉納火炉のそういうの描きたいよね。わかる。
 

ツンデレクーデレ女執行官と嘉納監視官とか何それ、二次創作のネタか!?
ちょっとやめてよドキドキしちゃったじゃん。口説いてんの?付き合うの?
最期の最期に何下の名前で呼んでんの?ちょっとやめてよも~~~~うそ~そういうのちょっと好き~~~
などとオタク脳の私は申しておりますけど、客の私は「いや、今そういうのいらない」って思っていた。
推しの役といい女が並んでるなんて私は最高に好きなんですけど「いや、今じゃない」って思ってしまう。

く、くっそ…!何だよこれ二次創作で嘉納監視官がいちかちゃんの墓参りに行く話とか描かれるパターンじゃないか。
あれだろ、薔薇の花一輪とか買って供えて「キザったらしいですよって言われるんだろうなぁ」とか言うんでしょ。ぎゃーーーーーー!何よそれ!そういうの、どういうのどうなのよ!(※全部妄想です)
 

ほんとに趣味で描くような物語だったらそれでも良かったんですけど。
配信分の金額しか払ってない私が言うのもなんですけど。
 

冒頭でめんどくさいと言いましたけど、地の文が長いわりに掘り下げが浅い小説みたいだなぁって。

なんか、なんかこう、もったいない感がある。

あともう単純に趣味嗜好の違いが根本的にありますなコレ。

これはもうどうしようもない相性の問題なんで良い悪いではありません。

こうね、若干のときめきポイントズレてるんだわね。決して嫌いじゃないけど。

 

VV2としてVVをリスペクトしようって感じは凄くあったし「おぉっ!」って思うポイントもあったんですけど、そっちに傾き過ぎてVV2の個性が犠牲になっている気がしないでもない。

私はVV2にしかないものすごく好きだったので、なんかやっぱりもったいないなぁって思った。

最初から最後まで作った上で表に出す順番を入れ替える手法ならともかく、今回のように後から作る前日譚(加えて作者が別人)って一作目と二作目のバランスすごく難しいんですよねぇ。

同じ人が描いていてもきっと難しいと思うけども。

うーん、やっぱりもうちょっと掘り下げと削ぎ落としが欲しかったなぁと思ってしまう。もったいない。

例の公演中止の演出なんですけど、うーん、配信でしか見てない私にはなんとも言えない。
というと逃げになりそうなので本音を言わせて貰うと、あの演出の部分だけはうっかりネタバレ踏んで知ってたんですよね。
知った時は「え、正気か」と思ったんですけど、いざ見たら「あ、うん、これは色々意見出るわな~」と思いました。
事前に知っていたから「ああ、これか」と思えたけど、予定通り初日観劇をしていたら客席で失神してたんじゃないかな!
現実と虚構の境目が曖昧になって気が付いたら物語の世界観に入り込んでいる、という演出は私は嫌いではないし、本編に必要な伏線だったら納得も出来るけど。
じゃああの演出は本編に必要だったの?って言われると、私には分からんかった。
時勢に訴えた事かもしれないけど、それを言うなら公演中止なんてどんな時勢でも起こり得る。
決して今が特別なわけではない。ただその可能性が極めて高いというだけで。
でももし自分があの世界の住人で、あの時座席に座っていた観客の一人だったとして、街頭スキャナに引っかかった人間がスタッフにいたからこの公演は中止ですって言われたら、おもいっきり「滅びろ潜在犯!!!」って思っていたと思うわ。

…あれ?そういうのが狙い?
だとしてもやっぱり心臓に悪いからやめてほしい。そういうタイプのドッキリ演出は私は求めてないかなぁ。
と思ってしまうくらいには私にはあまり必要性の説得力を感じられない演出でした。
やるならもっと徹底的にやって欲しい。やめてよ~心臓に悪いよ~最悪だよ~~~でも後々の展開を考えたら最高の導入部分~~~~演劇として最高~~~~~~!みたいなやつ。

あとあれ、蘭具くん、あれいいの!?PPVV1と矛盾してない!?
え~?いやいや、嘉納火炉何やってんの。のんきに一緒に三係やってる場合じゃないでしょうよ。
私の中でPPVVが神なんでPPVV2ありきでPPVVが変わるんならPPVV2は良い所取りして光宗=蘭具の部分は顔の良さだけを残して無かった事にします。

えーーーーー!だってやだーーーーー!蘭具くんはオタクじゃないとやだーーーーーーー!!
PPVVが改変されるのいやだーーーーー!歴史改変反対!!!刀剣男士が黙ってないぞ!!!
 

[追記]

人様の感想とか読んでおもったこと。

やっぱりちょいちょい価値観とか倫理観に「ん?」って違和感がある。

嘉納監視官が潜在犯に対して庇っていたのは自分が元潜在犯だから、っていう行動理由があったけど。

神宮寺が潜在犯に肩入れする理由は確かに謎過ぎるな…なんかすんなり受け入れちゃっていたけど。

神宮寺は廃棄区画出身でも潜在犯じゃないよね。監視官なんだから。

廃棄区画の住民に同情するなら分かるけど。まだ。

監視官業やってる間に潜在犯に同情し過ぎて自分も潜在犯になってNNDにいるしかなかったって、そんな繊細なメンタルで何で監視官の適正判定出たんだ?と思ってしまう。

神宮寺さんの過去編求むーーー!

あとやっぱり「健常者」って言い方は引っかかるよな…

ここ本広監督も深見さんも修正せんかったのかな…

光宗=蘭具については、も~言ってしまいますけど、これ一番やっちゃいけない事をやっちゃったなぁと思いました私は。

予め張っておいた伏線からのどんでん返しというか驚きの種明かしでもなんでもなく、完全な後出しのドッキリ。そんなんいらんわ。

だってVVの時に蘭具が“あっち側”であるにおわせ描写ありました?ないよね。

VV2が始まってからも光宗=蘭具の伏線ありました?ないよね。

役者が一緒だから顔が一緒、というのはメタだから無しです。

光宗の顔を知っている嘉納は執行官の蘭具になんとも思わなかったのか?

それとも殴られてそこの記憶だけ吹っ飛んだんか?んなアホな。

これ本当に客にどう思って欲しくてこんな事やったのかサッパリ分からない。

VV3で綺麗にまとまるんだろうか…まとまってストンと落として欲しいけど無理そうな気がする。

あるとしたら「実はこんなんでした!」って全部後出しネタなんじゃないかな…と、ちょっと若干脚本の整合性への信頼度が下がっている。びえーん!(血涙)

この件に関してはあまりに情報がすくなすぎるので考察もなにもないと思います…やりようがないもん…

ファン内外問わず「ここビミョーでは?」とか言われたら「アッ、ですよね…」としか言えない。

だって私もそう思うし。

…それでは私はPPVV2を否定できないんだなぁ。だってやっぱり好きなんだよぅPPVVの続編でだけでもう存在が素晴らしいんだもん……

PPVV3、あるっぽいですけど、ぜひやって欲しいです。今度こそ劇場で観に行きたいよ~~~

全部は無理かもしれないけど「な、なるほど!」と思える作品になりますよーに!

 

 

ここまでです。お疲れ様でした。

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